配信日:2018年7月10日
「新商品開発・ヒントビット」第207号
・・・‥‥…商品開発の「小さな・小さなヒント=ヒントビット」…………‥・・
100○◆ マツモト・新商品開発ヒントビット
■207○ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
30▼001 毎月第2・第4火曜日発行
・・・‥‥………………… by Japan Orientation ……………………‥・・・
2018年7月10日(火)
西日本豪雨で被害を受けた方々に心からお見舞い申し上げます。
「場」を考える
K・レヴィンが提唱した「場」の理論は、人間は個人の特性によるだけでなく、その人が置かれた「場」に影響を受けて行動するものだという説で、場の理論によれば、個人の特性を開発するだけでなく、環境の開発を行わなければ、期待行動は現われない(コトバンクより)。
「場」は、無意識的な力、潜在的な力、顕在的な力を引き出す、プラットホームです。
日本オリエンテーションでは、企業の人たちの出会う「場」を演出してきました。「テコの場」「触発の場」「Pass Finder小道を発見する=探険者の場」「魅力研究所」などなど、いろいろな出会いの「場」から、多くのヒントが産まれました。
みなさんも、いろいろな「場」に参加するなり、みんなが集まる「場」を開いてみたらいかがですか。「場」の力を活かしていく。
「わくわく触発の場」を開催しています(8月6日19時より)。ご参加下さい。
【伝言】
◆第147回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー2018年9月27日スタートです
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー。
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです。
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです。
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです。
◆『わくわく触発の会』感動、驚き、わくわくの商品を開発しよう。
松本勝英(日本オリエンテーション)と忽那公範(元花王)の共催
わくわくしながら触発し、商品開発、マーケティングのアイディアを得る『場』です。初めての方も半歩足を前に出してご参加ください、歓迎です。
今回のテーマは
『イノベーション・マインドを鍛える』
新しい価値を創造するイノベーション・マインドについて、みなさん日頃感じていること、悩んでいることを話し合い、次のステップを探っていきます。
日時:8月6日(月)19時から21時
場所:喫茶室ルノアール 新橋汐留駅前店 会議室(2F)
参加費:1,500円前後実費
申し込みは、8月2日(木)まで、日本オリエンテーションへ。
office_j@jorien.com
★商品開発ヒントビット第207号
1.出光佐三の言葉
「景気のいいときに、景気の悪いときのことを考えて準備しておけ」。出光興産の創業者、出光佐三の言葉だ。「順境にいて悲観し、逆境において楽観せよ」とも。
春秋 日本経済新聞2018.06.29
楽観的悲観、悲観的楽観、置かれた状況の反対も考えて置くことが重要。
2.グーグルの強さ
グーグルは世界中で検索サービスを提供し、利用者がどんなことを調べ、どんな言葉遣いをしているかを収集している。膨大なビッグデータを分析し、AIが日に日に賢くなっていく。これがグーグルの強みだ。
ビッグ・データとAIの融合の強さ。
3.「マーケティングをR&D 」する企業です
日本オリエンテーションのミッションです。技術のR&DだけがR&Dではなく、マーケティングのR&Dが重要。
4.人事異動
花王の人事異動(日本経済新聞2018/7/3より)
品質保証部門技術法務センター コンシューマープロダクツ事業部門生活者コミュニケーションセンター相談コミュニケーション部 デマンド・サプライ計画センター化粧品デマンド・サプライグループ化粧品部 ESG活動推進部
ベンチマークしている会社の人事異動も見ているとおもしろい。
どんな仕事をしているのか?
5.透明飲料
ビールにも透明なビール、アサヒビール「クリアクラフト」。サントリー食品インターナショナル「ヨーグリーナ」が飲料の透明化で成功。なぜ透明化なのか?
?を考えてみて下さい。
6.信用
ブロックチェーンが革新的なのは「信用のベースを容易に作れる」こと。
7.発想に品格も必要では
利益のためだけの発想から、社会・市民・消費者に役立つ発想を。
8.Awareness(気付き)とは
Actionを前提として偶然生じた反応を見落とさないことを指し、これがセレンディピティが起こるかどうかの中核をなします。
気付きを大切にしていますか、毎日気づいた事をすぐメモにすることを習慣に。
9.前進をしない人は、後退をしているのだ
He who moves not forward, goes backward.
ゲーテ ドイツの詩人、小説家、劇作家 / 1749〜1832
留まらないようにしたい。
10.社会潮流をどう見極めるか。
これはもうタウンウオッチしかありません。僕は欧米と国内の主要都市を定点観測していました。欧米では日本にないモノ、サービスをみつけようと目を凝らしました。国内ではもっぱら原宿や渋谷、新宿、青山、銀座。ショップやイベントをのぞいて、新しい施設は必ず見て体感しました。これさえやっておけば、よほどのことがない限り、はずしません。
ユナイテッドアローズ名誉会長 重松理氏
私も定点観測の探検をしています。
11.今年の夏はこんな旅をして見たい
133円で一筆書きの旅、初乗り運賃で1日鉄道満喫 日暮里から千葉、茨城、栃木、群馬、埼玉、神奈川、東京、西日暮里。
ただ景色を見るのもいいし、何か本を持って行くのもよいのでは。
12.定義するということは、限界をつくるということです。
To define is to limit.
オスカー・ワイルド アイルランドの詩人、作家、劇作家 / 1854〜1900
定義を作って定義を壊すことが必要。
13.電子商取引の負の側面
電子商取引で現金が見えなくなることによって不正が増える。
パシティブとネガティブの両面を把握することが必要。
14.Acceptance(受容)とは
新しい価値観を受け入れられるかどうかのことを指し、すでに知識や経験やスキルがないと、出会ってもそれがセレンディピティだとわからない。
右脳で気付き、左脳に蓄積して行く、ハッとした出会いを。
15.米に対抗、独自開発急ぐ中国 米中通商協議、知財焦点
世界知的所有権機関によると、2017年の国際特許出願数で、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)は1、2位を占めた。
習近平(シーチンピン)国家主席は「情報分野のコア技術の突破を図らなければならない」と主張。半導体チップへの投資を進めてきた。