配信日:2006年01月17日
第153号
ブラジルのMさんからメールをいただきました。
「いつも何か刺激はないかと「MATSUMOTO・MINEMRAL」を拝見しております。
即席麺の会社で、製品開発から販促・広告あたりまでの仕事をしております。
サンパウロやリオデジャネイロなどの主要都市や、比較的工業開発の進んだ南部
の州を中心に、巨大な中産階級層(こちらでは富裕層にカテゴライズされる)を
抱える、非常に魅力的な市場です。
昨年あたりから日本でも、社会の階層化や所得の二極化が随分取り上げられる様
になりましたが、そういう意味では、ブラジルは、日本がこれから直面するであ
ろう社会の変化を二歩も三歩も先取りしていると言えるかも知れません。こうい
った時代には、金持ちには金持ち向けの、貧乏人には貧乏人向けの製品やサービ
スを用意するのが、一つの対応方向だと思いますが、こちらで仕事をしていると、
全く同じ製品を、違う所得層に全く別の価値を持つ製品として提供する、という
選択肢もあることに気づきます。富裕層にとっては安くて値段もあまり気にせず
買うストックアイテムが、貧困層にとってはハレなアイテムとなる。実は私たち
の扱っている即席麺は、そういった側面を持っています。」
マツモト・ミネラルを読んでメールをいただくと勇気がでてきます。
それもブラジルからなんて。
■『日本の生産改革』
★解 説
日本の生産改革 これからは連続的改良ではなく、モノづくりの手法を根本
から見直し不連続な飛躍を遂げる必要がある。京セラは「歩留まり100%」
などの目標を掲げた改革活動を進めている。本来のあるべき姿を考え、その理
想に作り直す手法を取らないと不連続な飛躍は遂げられない。100%になる
ことによって生産途中の検査が不要になる。中間検査をなくすことで生産は飛
躍的に上がる。結果として行程や装置に対する考えが変わる。複数の行程をつ
なげたり、装置間の運搬をしないなどの改革が可能になる。
京セラ社長 西口泰夫氏 日経2004.08.22
★ミネラル
不連続の時代が本当に到来してきた。妥協に対して、理念、理想を現実にす
ることが求められてくる。「想い」を持ったリーダーの時代です。
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■『売り上げを伸ばすためにすぐ出来ることのリスト』
★解 説
売り上げを伸ばすためにすぐ出来ることのリスト
・顧客ベースの脱平均化と再セグメント化
・戦略的顧客関係プログラムの構築・最良の顧客関係の反復
・バリュー・プライシング・提供商品から提供システムへの変化
・提供商品を付加価値で包む・ブランドの強化
スライウォッキー&ワイズ「伸びない市場で稼ぐ」より
伊藤元重 日経新聞MJ2004.10.06
★ミネラル
魅力的ターゲットに選択集中して、双方向な関係を作り、魅力を開発する
ことがポイント。今一番大事なことは魅力的ターゲットを発見することです。
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■『幸せ感』
★解 説
幸せ感。ものがあふれる現在のような豊かな社会では選択肢や豊かさが増加
するにつれ幸福感の低下を招くと指摘されている。過去30年で米国のGDP
は2倍以上になったが、「非常に幸せ」を感じる人は5%減った。
米国社会学者バリー・シュワルツ スワスモア大学教授
朝日新聞2005.04.10
★ミネラル
豊かさと幸せは比例しない。もしかすると反比例かもしれない。
60年代、70年代への回顧は小さな幸せ探しでは。
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■『静かな暴力』
★解 説
「現代的な暴力は平静を装って実行される」
異質なモノを排除する「管理の暴力」、悪の根を絶つとという名目の「予防
的暴力」すべてがそして新しい装いで登場する「イメージの暴力」
ボードリャールの「暴力論」
★ミネラル
アメリカのイラク戦争、フランスの移民若者の反乱。
暴力とは本来見えるものであった。それが今は見えなくなってきている。
しかし深く進行し爆発する。見える暴力も怖いですが、見えない暴力の方がも
っと怖い暴力ですね。
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■『「ライフサイズド」広がる動物経由の病気 対策は』
★解 説
BSE,SARSなど、病が、動物と人間との間に突然のごとく出現、瞬く
間に世界規模に拡大する。
新しい病の伝達には必ず新しい生態学的界面の出現がある。
隔絶された動物の体内に局限された動物の体内のウイルスと人が出会うために
何らかの人為があったはずである。
病はある日突然無から立ち上がったのっではなく、人間が造った経路通じて着
実に侵攻してきた。侵攻にはもうひとつの人為が働いている。
新しい宿主へ乗り移るとき、病原体は適切な進化が必要になる。進化すなわち
変化と淘汰には通常時間がかかる。しかし宿主となるべき生物が多数高密度で
用意され促進的に肥育されしかも広範囲に流通されるとすれば、病原体にとっ
てこれほど好ましい環境はない。経済的加速は病原体の進化をも加速している。
動物と人間は環境の構成要素として動的な並行関係にあり、部分を人為的に組
み替えたり加速したりすれば確実に揺り戻しが来る。私たちが今、悩まされて
いる病はまさに環境からの報復作用に他ならない。
これからは、等身大=ライフサイズドが重要。もう一度、見たり聞いたり触れ
たりしてその善し悪しが判断できる程度の速度、ライフ・サイズドの速度にま
で減速する試みが必要では。
福岡信一 京都大学助教授 読売新聞2004.01.19
★ミネラル
加速が矛盾を浮き出させてきている。「ライフサイズド」という概念と進歩
をどう融合するのか、融合できないのか。大きな課題では。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
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★マイカレンダー1月6日(金)?1月16日(月)
9日(祝日)10日(月)風邪を引いてしまいました。38.5度の発熱。
11日(火)に平熱に戻りましたが、自宅静養。文庫3冊を楽しみました。
「バッテリーIV」「模倣犯V」「博士の愛した数式」3冊とも満足。
いい休養でした。
13日(金)客員主席研究員のO氏来社。「心地よい」をテーマに商品づくり
の話。HPの原稿、マツモト・ミネラルの原稿など社内仕事。
14日(土)お誘いで、日本橋七福神へ。土砂降りの中での願掛け。
終わってそば会席。まだ仕事モードではありません。
16日(月)から仕事スタート、遅すぎスタートです。
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■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第153号 (2006/1/17) (c) 1999 Japan Orientation
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