配信日:2007年12月04日
第201号
2007年 年末です。
2007年、日本オリエンテーションにもいろいろな変化がありました。
新しいスタッフが3人入り、活性化しています。今後おもしろい発信ができると
考えています。
私(松本)についても、真のマーケッターを育むために、生命の知、場の理論、
東洋的人間論などをもとに、私自身の発見チャレンジをしています。
■『先人のエコ技術に学ぶ』
★気づき
琵琶湖博物館に移築された昭和30年代の農家、富江家には「水のエコシステ
ム」が存在した。飲み水は井戸水。流しは二槽あり、一方は水路を引き込んだも
の。洗濯や風呂の残り水は小便溜に移し、肥料に。人間の排泄物は貴重品だった。
現在、この「水のエコシステム」は失われている。道博物館学芸員の牧野さんは、
お上からの『文化的な暮らしにしなさい』という一言で、昔からの循環型生活が
切り捨てられた」と語る。
今世紀中頃には世界の人口は80億に達し、半数が水不足に悩まされると言う。
現在の水洗便所の形はもちろん続かない。北欧では「非水洗便所」の研究も盛ん
になっている。今後どんなエコ発想がうまれるだろうか。
読売新聞 2006.9.19
★ミネラル
琵琶湖の高島市の川端(かばた)を訪ねたことがあります。自然と暮らしが一
体になっていて、住民の皆さんがそれを大事にして暮らしていました。
皆さんもぜひ訪ねてみてください。冬もいいところですよ。
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■『単純な生活の中に喜び』
★気づき
農業を通じて、生活とは続けることが大事なのだと実感。生活の目的は日々を
暮らすことだけで、それ以外には無い。単純な繰り返しの中にささやかな喜びが
在る。玉村氏はこれを「農業的価値観」と呼んでいる。
玉村 豊男氏 日経新聞 2006.11.9
★ミネラル
工業的価値観に対して、農業的価値観が、いま求められています。地に着いた
生活を取り戻さないといけないと分かりながら、今日夜西麻布に飲みに行ってし
まう私がいます(仕事ですが)。不都合な私がいます。
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■『ツタンカーメン 合金で「薄化粧」? 王のブルー 新たに合成』
★気づき
ツタンカーメン王の黄金のマスクの科学調査が初めて実現。結果、従来純金だ
と言われていたマスクは、純金に近い23金の上地に極薄の白っぽい金合金を塗
っていたことが判明。また、背中の部分には22金程度の赤っぽい合金で薄化粧
をしていた。異なる合金粉末で色を塗り分けるという古代エジプト人の美意識が
見て取れる。
特筆すべきは、ネメスと呼ばれる頭巾の縞模様をなしている青色である。古代エ
ジプトにおいて青色は重要な色であり、アマルナ改革で知られるツタンカーメン
の父王アクエンアテンも、改革の一貫としてアマルナ・ブルーと呼ばれる青色を
多用している。しかし、ツタンカーメンのマスクの青はアマルナ・ブルーとも異
なる。成分を分析すると、エジプシアン・ブルーとアマルナ・ブルー両者の構成
元素に加え、エジプト特有の焼き物の組成も含まれている。おそらく新しい「青」
を合成しようとしたのだろう。父王の制度を受け継ぎ、それを更に変えようとし
たツタンカーメン王の人間像がよく分かる。
早稲田大学名誉教授 宇田 応之氏 朝日新聞 2006.10.10
★ミネラル
わくわくする話です。アマルナ・ブルー、エジプシアン・ブルーに魅せられた
人がたくさんいます。ネットをみていると、日本・世界の伝統色&ウエブカラー、
を発見。おもしろHPです。
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■『斬新なアイデア生む発想法』
★気づき
「直観が大事。まずはイメージする。ゲームのプロジェクトを作る時は企画書
を見て、プレゼンする人間の顔を見る。ゲームの中身を頭の中で展開し、どんな
人がどんな風に遊ぶだろうかと想像して、それで決める。」
「固定観念は本質を見失わせる。物事の道理を見抜くのが重要。それにはリラッ
クスしていることが必要不可欠。だからボーッとする時間を作るようにしている」
セガ 小口久雄社長 日経産業新聞 2006.8.4
★ミネラル
直感は気づく力。直観は本質を見つける力。直観力を高めるにはシンプルに考
えることが重要。しかしなかなかできない。困ったことです。
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■『群れなす感情増幅の時代』
★気づき
映像、ナレーション、言葉のテロップ、インタビュアーのリアクション。TVメ
ディアの送り出す情報や感情の増幅化現象はエスカレートの一途をたどっている
ように思える。それは視聴者競争のみならず、環境と身体の変質が背景にあるの
ではないかと思っている。
環境の変質とは「ネット」の一般化に伴う情報の重層化と倍速化である。世の中
に流布される情報は人間が消化する量と速度をはるかに超えている。そして情報
と氾濫の結果、外部情報と感情を融合させる大脳皮質の反応能力が非常に鈍くな
っているように思える。
受信能力が低下しているにもかかわらず、情報に飢えている視聴者を前に、メデ
ィアはあらゆる手段を使って増幅信号を送り続けている。ハイテンションな感情
表現の小泉前首相も「超?!」としゃべる現代語も然りである。
作家・写真家 藤原新也 氏 朝日新聞 2006.10.2
★ミネラル
考えることをもっともっとしなければ、情報という魔物に私たちが虜になって
しまいます。考える・考える・考える思考体力をつけなければ。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
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★マイカレンダー 11月20日(火)?12月3日(月)
20日(火)会計事務所所長と半期の結果分析。新規コンサルティング打ち合わ
せ。日本オリエンテーションの仕事内容の理解を得る。
21日(水)異業種交流の「場」。技術的に優れている企業のグローバルブラン
ドづくりについて。
22日(木)技術、研究部門から消費者への情報発信の意見交換。2008年1月の
社内教育の打ち合わせ。夜、マーケティングだべる会。16人参加で盛況。プレ
ミアムの捉え方など、いろいろ。
27日(火)企業役員、部長の集まり「5人会」。ハタの仲間のアラを食べなが
ら話し合い。6社の企業の方々が参加。(3ヶ月に1回行っています)
28日(水)コンサルティング課題に対して情報収集。ヒントをたくさんもらい
ました。感謝。午後、コンサルティング。テーマの方向性を確認。
29日(木)30日(金)「商品開発プログラムのたて方36時間セミナー」
コンセプトづくりとテスト方法について講義。企業の事例発表もあり、おもしろ
いディスカッションができました。
3日(月)社内で企画書づくり。
ちょっとゆっくりできました。年末の日本オリエンテーションはこんな毎年です。
2008年計画を練っています。
土日一人で映画を見に行く
「呉清源 極みの棋譜」囲碁世界の闘いの中で、呉清源の人生を、美しく、静か
な映像で深く感じることができました。一遍、一遍の物語が魅力的なのですが、
つながりをつい追いかけてしまい、ちょっとまどろこしい気がしました。
「4分間のピアニスト」
才能とは、を感じさせてくれる映画です。
すばらしい才能を持っているから幸せとは限られない。負と才能が出会うときの
すごい力を感じました。最後のシーンは圧巻でした。
ドイツ映画は、第2次大戦の深い反省をいつも伴っていることも印象的です。
ぜひご覧ください。
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■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第201号 (2007/12/4) (c) 1999 Japan Orientation
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