配信日:2008年12月02日
第225号
2008年12月2日(火)
12月の花は、柊(ひいらぎ)です。花言葉は、「先見の明」「先見」です。
大きな変化の中で、「先見力」が問われています。
「未来を予見する5つの法則」著者田坂広志氏の中で、先見=予見のための5つの法則が述べられています。
「螺旋的プロセス」による発展の法則。「否定の否定」による発展の法則。「量から質への転化」による発展の法則。「対立物の相互浸透」による発展の法則。
「矛盾の止揚」による発展の法則。
新しい時代・市場・生活が見えてきます。
■『「意の文化」で日本を主張』
★気づき
日本社会が公家の「情の文化」や武家の「知の文化」を育んできたように、知情意のなかの「意(意識)の文化」を提唱する。
「グローバル社会の中でこれからの日本は、堂々と主張していける、意の文化を築いていく必要がありますね」
国文学者 中西 進 氏 日経新聞2007.4.15
★コメント
知でもなく、情でもなく、意の文化です。日本の文化は「情」の文化だと言われています。怒ったり、泣いたりしてすぐ忘れてしまい、情に支配されている。
これからは情を超えた、意、意識、意思が重要になってきます。意志を持って、達成する力が大切です。
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■『流通の変化』
★気づき
流通の変化 電子マネー現金を駆逐、ケータイの進化、鍵や身分証も機能高度に、ワンセグの受信、通販大手のムトウが携帯向けサイトの拡充で売り上げ増、携帯向け広告市場も拡大、1千万人の団塊がリタイアして、1人年間7千時間の持ち時間を得る。晩婚から非婚の拡大、単身世帯の割合は2010年で30.3%に増加、夫婦と子供世帯の28.3%を上回る。「40代シングル」の増加、2010年に179万世帯へ。時間もお金もある団塊世代は、よりレベルの高い中食を求める。
これからのスーパーは中食での戦いになる。
日経MJ 2006.4.3
★コメント
これからの切り口は、可処分所得から可処分時間です。可処分時間のあるターゲットに、魅力的な可処分時間の使い方を提案することが、需要創造につながるのでは。
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■『食の分野で今後、デザインがキーワード』
★気づき
ビジュアルマーチャンダイジング(VMD)を惣菜事業に持ち込むのは「お客に驚きや意外感を与えて、楽しいと思ってもらうことが重要。その意味でビジュアルに代表されるデザインは、フードビジネスにとりますます重要。時間に余裕あるシニア層が増えてくれば、朝食をゆっくり取る習慣が日本にも根付くかもしれない。「食楽」の世界を拡げたい。
ロック・フィルード岩田社長に聞く 日経MJ 2006.2.15
★コメント
茂木健一郎氏が提唱している「クオリア」のある食ビジュアル提案が魅力的では。
私は「美」の徹底から食を考えてみたいと思っています。
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■『普段』
★気づき
普段着、普段食、普段化粧品、普段自動車とは、そして普段ブランドとは。
★コメント
普段の生活を充実したいと思っています。普段食べる野菜、米、水、衣類などよいものへの志向が高まっています。普段着としてのユニクロ、普段食としてのマクドナルドでよいのでしょうか。普段が大事です。普段にこだわる。
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■『これから』
★気づき
仕事;大企業からベンチャー、自由。企業人から仕事人、コミュニティービジネス
家族;家族から個族へ
「内」向き;私主義、成熟、女、過去、質へ、健康(健康不安)、体調
コミュニケーション;ヘビーからライトへ、新しいやさしさコミュニケーション
グローバリアン;グローカル、アジア
電脳社会;リアルの希薄化、バーチャルとリアルの間、第3の空間
余暇;私の回復
趣味;プロとアマの間
「幸せ」;もの持ちから人持ちへ
食;食の工業化から農産物食品へ
人口構造の変化;大人社会、単身社会
感覚感性;快、癒し、トランス、緩む、閉じた快、開いた快、意識のある快意識の快
集団化と個人化;「個」の時代で生きる時代になる
カジュアル化;エイジレス、ジェンダーレス、オケージョンレス、オン・オフレス
★コメント
私のキーワードメモです。脈絡はありません。
日本オリエンテーション主宰 松本勝英
【マイカレンダー】2008年11月18日(火)〜12月1日(月)
11月18日(火)企業の人、大学の教授と会い、2009年以降の話。
19日(水)企業とコンサルティングの打ち合わせ。コンサルティング。既存大型商品の活性化の切り口開発。
20日(木)21日(金)第98回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナーの最終講座。商品力を高めるネーミング・パッケージングと導入プランの立て方。
知識を活用して知恵に。次世代商品作りの人材をどう創るか、不況だと言って手を抜くと、大きな企業格差が生じるのでは。
25日(火)社内で、社内教育レジメ2、コンサルティング企画書1、作成。
26日(水)社内教育。研究者のマーケティング。一流の技術と一流のマーケティングづくり。企画提案型研究所づくりなど。夜、昔コンサルティングをしていた企業、その友人、またその友人と快食。異分野の人との会話も面白い。
27日(木)客員研究員とこれからの嗜好開発について。企業の嗜好研究者も参加して面白い話になりました。夜、企業役員、マーケティング部長と快食。新しい価値尺度の開発と変革について。
28日(金)企業とのコンサルティング事前打ち合わせ。コンサルティング。リニューアルによる活性化案作り。
土日朝一番で映画を見る
三連休もあり、4本真面目に見ました。4本ともお勧めです。
「ブロードウェイブロードウェイ」
16年ぶりに再演される「コーラスライン」のオーディション。素晴らしい映画を超えた、すごい映画でした。才能と、個性と、人生と、そして運の熾烈な戦い。みな輝いていました。お薦め。
「BOY A」
イギリス・インディーズ映画。新鮮でした。過去を抹消し、新しい名前ジャックとして24歳で社会に出た青年の戸惑い、不安、悩み、喜びそして不幸。イギリス映画らしい瑞々しさと、落ち着いた映像は魅力的でした。主役アンドリュウ・ガーフィールドは日本人にはない魅力があります。お薦め。
「バンク・ジョブ」
英国最大の銀行強盗をもとにしてつくられた映画。イギリスの恥部、王室スキャンダルを隠ぺいしようとして仕掛けられた銀行強盗が、マフィア、政府、警察を巻き込み展開していく。銀行強盗そのものより、その後のタフな駆け引きに緊迫感があり、サスペンスとして一級。リーダー格のジョイソン・ステイサムのクール・タフさがかっこよかったです。お薦め。
「その土曜日、7時58分」
生活に傷ついた兄弟が実の両親の宝石店を襲う、7時58分に起きた誤算。母親を殺してしまう、が2人を追い詰め、人生が急速に変わっていく。ちょっとしたことが大きな変化をもたらし、解決不能になっていく。時間を交差させて盛り上げていく手法も面白かった。怖い映画です。最後の父親の心情は? お薦め。
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第225号(2008/12/2) (c) 1999Japan Orientation
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