1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・商品開発ミネラル」

【マツモト・商品開発ミネラル】第251号

配信日:2010年1月6日

『大自然における形而下と形而上の自然』『求心力』『一人の人間に無数の「心」』『日常とは』『「へん」な人間』

1月6日(水)
あけましておめでとうございます。
新年の新聞を読んでいて感じたことですが、日本の伝統文化を再発見し、技術を磨き、アジアの各国との交感、共感の世界を創っていくことの大切さを感じます。
もちろん、日米の強化が前提です。また、生活市民としてのグローバル化も大切な視点です。

2010年も、変化を創造し、変化に素早く適応し、変化を新しい飛躍のチャンスとして、皆さんとチャレンジしてまいります。
2010年もよろしくお願いします。

株式会社日本オリエンテーション 主宰 松本勝英

■『大自然における形而下と形而上の自然』
★気づき
 大自然における形而下と形而上の自然。
形而下とは形を備えているもの、感性経験で知りうるもの、時間・空間の中に形を取って現れるもの。見える自然で観察することによって学ぶもの。
形而上とは、感性経験では知り得ないもの、有形の現象の奥にある究極なもの。
自然と一体になったときに黙って示される、あるいは啓示される、目に見えるものを超えた抽象としての自然。
『知の「経営」を深める』常磐文克

★コメント
 自然を感じる、自然に包まれる。自然との回路を保つことは、人間が生きていく上で大切です。
今年も自然との回路を太く、多様にしていきたいと考えています。
生物多様性にも強い関心を持っていかなければ大変なことになってしまう。
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■『求心力』
★気づき
 スピリチュアルな企業アイデンティティに交感・共感・実感することによって新しい世界(物語)ができる。発信力(説得力)より求心力(共感力)の方がこれからの力になる。

★コメント
 求心力とは吸い込む力、共感される力、磁場力です。いまスピリチュアルのある企業はどのような企業なのか。ソニーは?ホンダは?トヨタは?なにかいままでの大企業ではない気がします。
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■『一人の人間に無数の「心」』
★気づき
 矛盾する欲望さえ内在。「一丸」よりも多様さを(河合隼雄氏)→人間の「こころ」も複雑化し、多様化する。 そこで人間の在り方を真剣に考えはじめると「多心論」の研究が大切になるのでは。

★コメント
 ペルソナマーケティングが言われていますが、ベースには「多心論」の考え方がないと平板になってしまう。これからの人間理解としては面白いテーマでは。
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■『日常とは』
★気づき
 日常とは、毎日繰り返される連続した安定状態のこと。その連続的日常を切断する一回性の出来事が非日常的な異常時となる。
異常時になると日常が見え、変革を起こすきっかけになる。

★コメント
 大きな変化が断層を作り、地層の中まで見ることが可能になります。
2008年の変化から、もっと人間らしく生活しなければという地層が見えてくるのでは。
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■『「へん」な人間』
★気づき
 「へん」は中立な指標、「へん」とはニュートラルな状態。「へん」はたやすく「へんじゃない」に変わる。
「へん」と「へんじゃない」は多数決によって決まる。「へんじゃない」は「へんなものだから無視してもいい」になる。「へん」という「もう1つ別の立場」を排除してしまう。「へんじゃない」の多数派を代表するものが「常識」。「へん」はひっくり返す、しかし「へんじゃない」はひっくり返される。「へん」とは「テコの視点」、テコによって動かされるものは「硬直して古くなった多数派の常識=へんじゃない」
「わからない」という方法 橋本治

★コメント
 私はいろいろな人に「へん」ですねとよく言います。私には褒め言葉ですが、人によっては貶されたと感じる人がいるようです。
これからは「へん」でないとおもしろくないですよ。見当違いな「へん」は困りますが。

日本オリエンテーション主宰 松本勝英

【マイカレンダー】2009年12月15日(火)〜1月5日(火)
15日(火)19回商品開発大全セミナー「時代・市場・生活価値観の変化を引き抜く」
10時から17時まで、変化とその変化の本質をどうとらえるか。
16日(水)企業訪問と快食。2010年の開発の切り口論議。

17日(木)19回商品開発大全セミナー『ナンバーワン戦略と具体的展開』
ナンバー2が苦戦している。カテゴリーナンバーワンになるために、ナンバーワンをどう重ねて行くか。夜は、トルコへ行った人と飲む。
18日(金)コンサルティング。研究開発テーマづくりのための商品構想。
技術チームでしたが、市場からのアプローチへの理解が進んだ感じがします。

21日(月)コンサルティング。健康の切り口を考える。
22日(火)菓子小売のチェーン店のトップに会い。これからの戦略の話。コンサルティングの進め方など。
小売りも面白いですね。夜は、企業の女性と神楽坂で飲む。いろいろな店を回っていろいろ経験。
24日(木)いろいろな打ち合わせ。これからのニーズ開発など。

25日(金)19回商品開発大全セミナー『研究・開発・技術者の実践マーケティング』
シーズからコンセプトへ、コンセプトから製品アイディアへ。これからの研究・開発・技術者はどちらも理解が出来ないといけないのでは。
27日(日)新宿ピットインへ、久しぶりに、大好きな浅川マキのコンサート。
1966年デビューですが、深みが増して共感。中島みゆき、ちあきなおみに大きな影響を与えたのでは。

28日(月)企業の部長が来社。商品開発システム、研究所マーケティングで意見交換。
夜は、企業訪問。開発担当役員と意見交換。企業のアイデンティティと商品開発などの話で快食。
29日(火)昼間はたまった仕事を片付け、夜は気心の合う人と快食。2009年の終わり。2009年はちょっと後ろ向きだったと反省。

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第251号(2010/1/6) (c) 1999Japan Orientation
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