1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

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考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【東北創建 みんなで「けっぱる」マツモト・新商品開発ミネラル】第282号

配信日:2011年3月29日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第282号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『共生経済が始まる』
      『サクラのサ』
      『団塊は何も創造していない』
      『単純な生活の中に喜び−田舎暮らし』
      『変わる時間の感覚』

    ◇伝言
      ◆第110回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
      第110回 4月14日(木)スタート。
      "これから"の新商品開発をわかりやすく、深く学び、そして考える『場』として展開していきたいと強く思
      っています。
      ・利益を生み出すナンバーワン商品創り
      ・顧客創造型ニーズ開発
      ・変化を引き抜く商品コンセプト開発
      ・評価感性を高める
      ・商品の魅力を伝え、高めるネーミング・パッケージング開発
      ・新商品成功のマーケティング・サクセスプラン創り

    ◆「30代マーケッターだべる会」開催
      大震災後、30代マーケッターは何をすべきか。何ができるか。
      ゲスト:元マルハニチロホールディングス 副社長 中部謙さん
      日時:4月12日(火)19時〜21時(予定)
      場所:日本オリエンテーション事務所(地図はHPを参照)
      会費:1000円
      申込:office@jorien.com

2011年3月22日(火)
「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー参加者の、さいとう製菓(大船渡市)3名の方々の健在が確認されました。たいへんうれしいです。
東北・関東大震災の復興へ、すべての創知を出して行動しよう。日本の社会・生活スタイルを変えよう。社会、地域、家族の絆を再確認し、強くしよう。都市と地方のパイプを太く、短くしよう。生き生きいきられる地域の新しい姿を作ろう。マーケティングがどのような提案をできるか、真剣に考えよう。
ツイッターもご覧ください、みんなで知恵を出して行動に移しましょう。http://twitter.com/katsu1970

■『共生経済が始まる』
★気づき
 「ホープレス社会」でいいのか。 国内で製造した部品や製品の買い手、つまり最終市場があまりにも過剰な「海外依存型」になっている。巨大なグローバルズに対してローカルズ、コミュニティズの概念。 人口減少・格差拡大社会、少子化・格差拡大社会でいいのか。菜の花が世界を救う「菜の花プロジェクト」ナタネ油を軽油の代替燃料とする。休墾田を利用した菜の花栽培を(東近江市)。新たな資源価値の創造。静岡県トラック協会の取り組み。自覚的生産者、自覚的消費者。アメリカバーモント州の「ベン&ジェリー」。地域の酪農が衰退していくのを見て、利潤の追求を第一におかず、社会的意義に重きを置いた。地元の酪農家たちの源乳だけを使ったアイスクリームを。マニフェスト「私たちはバーモント州生まれのアイスクリームメーカーだ。バーモント州の零細な酪農。海外からは原料は買いません」デンマークの実験。「市民共同発電方式」、エネルギーラベル。エネルギー効率の高い商品ほど高価。自覚消費者が増え、エネルギー効率が高い商品を買うようになると量産効果が得られ、価格競争力も高まる。
「共生経済が始まる」内橋克人(朝日新聞出版社)

★コメント
 共生経済を地域から、東北から。地域とともに生きる産業、企業が求められている。東北地域「けっぱれ」
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■『サクラのサ』
★気づき
 「サクラのサは田の神であり、クラは田の神の座であった。」その花を、仲間が集まってめでる習慣は、農耕に由来している。サクラが早く散る現象は、稲の花の散り急ぎ・不作に通じる。そうならぬよう、農民たちは花の下に集まってお神酒を供え、豊作を願いつつ前祝いをした。
釜江正巳 神戸大学名誉教授

★コメント
 豊作を感謝し、桜の花の下に皆さんが早く集まれるように、祈っています。
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■『団塊は何も創造していない』
★気づき
 全体に対して個の価値が認められる時代を生きた初めての日本人の世代。しかし自分で勝ち得た個人主義ではなく実際は私生活主義、他人に干渉したくないし、されたくない。団塊は抑圧、貧困などの経験がないので、見失ってきたものが多い。その典型が、官と民の間に公(おおやけ)の概念があることを忘れてきたこと。今、官から民への議論が盛んだが、実際は官と民の間に「公」が存在します。誰かが公を支えないと社会システムは機能しない。ところが団塊は、「公」を語ることを、ある種危険視してきた。それがミーイズムの土壌になってきた。市場メカニズムでは解決できないものがいっぱいある。欧米のベビーブーマーは世代を支えた迫力があり、ドキッとする。
寺島実郎 日本総合研究所理事長 日経新聞2005.11.28

★コメント
 専門性を持つ団塊の世代が地域活動に参加するとか、公の領域を有償ボランティアなどで補う。そうすれば低コスト高サービスの社会になる。今こそ、団塊世代は力を発揮しよう。
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■『単純な生活の中に喜び−田舎暮らし』
★気づき
 「農業を通じて思ったのは、生活というものは続けることが大事だということ。生活の目的は日々を暮らすことだけで、それ以外にはない。単純な繰り返しの中にささやかな喜びがある。日没で一日の仕事が終わり、風呂に入り、ワインを飲む。それだけでいい。僕はそれを農業的価値観と言っているんです。」「人間は生まれる場所を選べない。死に場所も選べない。だが死ぬかもしれない場所は選べる。自分の気持ちに合う場所を全国から選べばよい。そんな発想で団塊世代が動いたら、5〜10年後に日本の姿は大きく変わりますよ。」
ワイナリー開業者 玉村豊男氏 日経新聞2006.11.9

★コメント
 生活創建を。生きるとは、生活するとは、仕事をするとは何か。今一度考え直そう。
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■『変わる時間の感覚』
★気づき
 変わる時間の感覚 「いま」だけが増す存在感 時間が本来の奥行きがなくなった。「いま」というときだけが重要なモノになった。いまこの瞬間に起きている最新な出来事に人々の関心や好奇心が向けられる。歴史学者アランコルバン教授は「時間の平面化」と呼んでいる。現代社会の中で歴史への関心が希薄化してしまった。その理由は、急速に進む情報化。消化できないうちに次の情報に巻き込まれている。さらに、グローバル化によって空間の拡大が時間の平面化に拍車をかけている。また、遠く離れた場所を瞬時に結ぶテクノロジーは「凝縮された現在」を肥大化させている。しかし、走り続けても少しも前に進まない。速度と競争して情報を追いかけながら、新しい場所にたどり着けない現代人の姿を連想させる。
  清水克雄 朝日新聞編集委員 朝日新聞2005.9.6

★コメント
 歴史を振り返り、未来を構築しよう。もっと豊かな時間を取り戻そう。

◆土日一人で映画
★「シリアスマン」ジョエル、イーサン・コーエン監督 主演マイケル・スタールバーグ
ユダヤコミュニティーの、平凡な大学教授の日常生活が揺れだし、スパイラルに拡大していく。こんなこと、あるかもしれない。
★「ザ・ファイター」監督デヴィッド・O・ラッセル。主演クリスチャン・ベイル、マーク・ウォールバーグ
実在の兄弟ボクサーと家族の泥臭い関係の映画、それが魅力。兄貴のクリスチャン・ベイルの後ろ姿がカッコよく最高。ぜひご覧ください。
★「わが心の歌舞伎座」
「ヒアアフター」上映中止により、松竹ピカデリー3で上映。2011年1月15日公開 歌舞伎座さよなら公演 記念ドキュメンタリー作品。歌舞伎の伝統、品のある役者たち、多くの裏方の人々。深かったです。急きょ上演なので、観客が少なくもったいない。ぜひご覧ください。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第282号(2011/3/29) (c) 1999Japan Orientation
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