配信日:2011年5月31日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第287号 Table of Contents □■
◇マツモト・新商品開発ミネラル
『空回りする民主主義』
『少子化対策』
『睡眠と健康』
『想いをもつ』
『脳科学の知見活用進む―非合理的な行動、解明へ』
◇伝言
◆第111回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
潜在ニーズを開発して、顧客を創造する新・商品開発を目指しています。"これから"の新商品開発をわかりやすく、深く学び、そして考えるセミナーです。6月9日(木)スタートの第111回は満席まで数席になりました。27年間のご支持に感謝です。第112回は8月25日(木)スタートです。
◆「五感の魅力開発」を考える会6月14日(火)
“もっと楽しい、感動できる商品を作る”をテーマに、日本オリエンテーション主宰まつもとかつひで、客員研究員大西正巳(元サントリー)、高橋正二郎(元資生堂)による、これからの官能開発、五感の魅力を開発するための、参加者とともに学ぶ『場』です。
◆「商品開発プラットフォーム説明会と新商品開発講演」−無料です
日時:6月15日(水)14:00〜16:30 終了後個別相談
講演:日本オリエンテーション主宰松本勝英による<トータルマーケティングにもとづく商品開発システムの構築>
<商品開発のプラットフォーム −ハニカムシステム− 説明会>
日本オリエンテーションとシステム開発アドミクスとの共同開発
・すべての開発プロセスが見える。可視化、高速開発へ
・開発データベースが共有化。開発力アップへ
・開発の問題点の把握が出来、開発効率化アップ
5月31日(火)
今気になっていることは、遊び・学ぶ・働くの、遊び・学ぶ力が落ちてきているのでは。学びが細ってくると思考体力が低下し、働くが弱くなる。遊びがなくなってくると、働くクリエイティブ力が細ってくる。学び、遊びが豊かになると働くパワーが高まる。遊び、学ぶ、の力を強くしていきませんか。
■『空回りする民主主義』
★気づき
空回りの世界共通の原因は、自由貿易こそが問題解決策だと考えるイデオロギー。その思想が、世界中で需要が不足し、競争が激しくなり、不平等が広がる。自由貿易の底にある問題は、『サイバー個人主義、あるいは自己愛の台頭。社会が個人というアトムに分解されていく現象。その結果、国を始め社会が共同体を否定するような考え方へ。』『教育格差が広がると民主主義の弱体化、平等感覚の弱体化はつながっている』『自由貿易が課題の解決を阻んでいるという認識が広まりつつある』
人類学者 エマニュエル・トッド
朝日新聞2011.1.10
★コメント
世界が個人化していくこと、自己的になっていくことの問題が大きい。利他主義の(他人のために)すすめがいま求められている。
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■『少子化対策』
★気づき
少子化対策 2つの方法がある。
1つは、少子化をくい止めるための対策。2つ目は、少子化を止められないことを前提にして、社会をどう回していくか。止められないときには、今電車が駅で30秒しか止まらないとしたらそれでよいのか、1分にする必要がないか。
重松清氏 作家
読売新聞2006.1.4
★コメント
「デフレの正体」(藻谷浩介著)の中では、高齢富裕層から若者への所得の移転、女性の就労と経営参加を当たり前に、労働者ではなく、外国人観光客・短期定住客の受け入れなどの提案があり、少子化対策の参考になるのでは。質を高める社会にしたいですね。
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■『睡眠と健康』
★気づき
生活習慣病と睡眠の関わりが注目されている。肥満や糖尿病の原因は偏った食事や運動不足だけではなく、睡眠が5時間未満の人も発症しやすいことが最近の調査で分かってきた。
「睡眠と健康の問題は、1960年代の米国の調査で、睡眠時間と死亡リスクにU字型の関係が報告されたのが最初です。この調査では7時間を中心に睡眠が短ければ短いほど、また長ければ長いほど死亡リスクは高まることがわかりました。その後、2003年には心筋梗塞など虚血性心疾患と睡眠時間でやはりU字型の関係が報告されました。」
「人の実験で睡眠時間を制限すると、食欲抑制ホルモン『レプチン』の分泌が抑えられ、逆に食欲を増進する『グレリン』が増える。この結果、食べ過ぎて肥満になりやすいと考えられます。糖尿病のリスクが高まるのも、血糖を下げるインスリンに体が反応しにくくなるためとみられます。」
日本大学医学部准教授 兼坂佳孝氏
日経新聞2008.6.24
★コメント
よく眠ることがだいじです。快眠、快便、快食が健康の基本では。
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■『想いをもつ』
★気づき
放射線学のキュリー夫人は血友病で死亡した。40年間の研究生活で浴びた放射線量は、一般人の6億倍とも伝えられている。ピロリ菌の発見者でノーベル賞を取ったバリ・j・マーシャル教授は自ら菌を飲んで感染し、病気との因果関係を裏付けたことが知られている。「安全性を確認できない実験を他人に頼めなかった。」
読売新聞2005.10.5
★コメント
研究の成功は、強い「想い」がなければ生まれない。新商品開発も、強い「想い」をもつことによって壁が破れる。「想いを作る」会をやりたいと考えています。
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■『脳科学の知見活用進む―非合理的な行動、解明へ』
★気づき
神経科学(脳科学)の知見を利用する「神経経済学」とよばれる研究分野への注目が集まっている。人間の非合理的な経済行動を解明しようとする新しい学問領域である。
神経科学によれば、人間が認知したり理性的に反応したりするといった高次の機能をつかさどるのは「大脳皮質」である。一方、人間の決断や選択の多くは、こうした認知をつかさどる領域ではなく、「大脳辺縁系」とよばれる感情(情動)に関係した領域が作用している。人間には、将来のことより現在の消費にむやみにこだわる傾向があるようだ。将来のことを今決めるという時に脳の画像を撮影すると、前頭葉の大脳皮質が活動している。ここは、計画立案を担当する領域だ。ところが、何かを今やるか後で
やるかを決断する時は、利益や報酬を担当する領域も活動する。これまでずっと、短期的な計画も長期的な計画も同様に処理されると考えられてきたが、この結果を見る限り、そうではないことがわかる。こうしたアプローチは、人々がなかなか自主的に年金を積み立てようとしない理由やたばこなどの依存症に陥る理由を説明するのに役立つと考えられる。
アムステルダム大学教授 フランス・ヴァン・ヴィンデン氏
日経新聞 2007.12.26
★コメント
説明はできるようになってきているが、マーケティングとしてどう活用するかは今後の課題です。「欲望解剖」茂木健一郎・田中洋がヒントになるのでは。
◆土日朝一番の映画
「戦火のナージャ」監督主演 ニキータ・ミハルコフ、キャスト ナージャ・ミハルコフ、オレグ・メンシコフ
革命家とスターリンの葛藤。父と娘の愛。戦争の悲惨さ。ロシア映画らしい骨太映画。続編が望まれる。おすすめ。
「孫文の義士団」監督テティ・チャン アジアの主演級が出演
孫文を守る8人の義士団と暗殺者の戦いは圧巻。中国映画だから出来るアクション・アクション。すごかったです。おすすめ。
「ブラックスワン」監督ダーレン・アロンフスキー 主演はアカデミー主演女優賞ナタリー・ポートマン
清純な白鳥と官能な黒鳥の美と狂の世界を「白鳥の湖」で踊る。黒鳥の狂の踊りが凄い。ちょっと鳥肌モノ。出だしがややイライラするが、おすすめ。
「アジャストメント」監督ジョージ・ノルフィー 主演マット・デイモン、エミリーブラント
私の大好きな作家、フィリップ・K・ディックの原作の映画化。自由の意思が運命を変えていくスリラー。原作がおもしろいと映画化は難しい。不可なく。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第287号(2011/5/31) (c) 1999Japan Orientation
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