配信日:2011年8月2日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第292号 Table of Contents □■
◇マツモト・新商品開発ミネラル
『「魂の世話」で世の中変わる』
『ワーキングメモリー・デザイン』
『花王の商品開発5原則』
『エレベーター提案』
『小松左京さんに聞く』
◇伝言
◆第112回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
8月25日(木)スタートです。夏の学びもいいですよ。
<顧客創造型新商品開発>をめざす"これから"の新・商品開発セミナー
商品開発を実践的に、深く学ぶ『場』です。
現在、薬品、化粧品、食品、飲料、玩具などの企業の方々が参加予定です。ぜひいろいろな業種の方々に参加していただきたいと思っています。
8月2日(火)
27日から裏磐梯に来ています。裏磐梯の自然と会津の街を探検しています。会津若松では毎年2回「会津車座塾」を開いていましたが、今年は東日本大震災で春の開催ができませんでした。秋には、会津若松という『場』の力を借りて、マーケティング・未来ミーティングをしたいと考えています。今回は、カミさんが、福島原発避難地区から避難しているお年寄りのボランティアをやる応援も兼ねています。
■『「魂の世話」で世の中変わる』
★気づき
ソクラテスは、哲学は「魂の世話」だと言いました。一日の終わりに、今日どういうことがあったか考えてみる。肉体の世話と同じように魂を世話する。皆が魂の世話を心掛ければ、世の中が変わります。70年代から「エコエティカ」を提唱し始めました。生活圏を意味する「エコ」と、倫理の「エティカ」を合成させた言葉。科学技術が発達し、人間の活動範囲は宇宙から極微の世界まで広がりました。重力の圏外で所有権をどう考えるか。遺伝子はどんな行動が許されるか。人類の行動圏全体をカバーする新しい倫理学が必要です。
哲学美学比較研究国際センター所長 今道友信氏
読売新聞2007.3.20
★コメント
魂を世話する、倫理を考える。深いことで、これからを考えていくテーマでは。
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■『ワーキングメモリー・デザイン』
★気づき
ワーキングメモリーは、段取りの良さ、IQとは違う。主に前頭葉を使う脳の働きが左右。京都大学の苧阪直行教授らは、脳の情報処理能力に合わせて、人が操作する機械や製品の設計を見直したり、社会の制度を組み立てる「ワーキングメモリー・デザイン」を提唱。
日経新聞2005.1.30
★コメント
脳の働きと商品のマッチングが求められてくる。脳が気持ち良いと感じる商品の開発ができる時代に入った。
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■『花王の商品開発5原則』
★気づき
1.社会的有用性−社会にとって今後も有用
2.創造性−自社の創造技術を、アイディアへ
3.パフォーマンスバイコスト−他社商品より優位か
4.調査の徹底−消費者テストで検証
5.流通への適合性−流通店頭での消費者伝達能力が商品にあるか
★コメント
商品開発原則を持っている企業と、無原則な企業は決定的に異なる。あなたの企業の商品開発5原則は。5原則の企業が多いですね。3原則ではカバーしきれない、7原則だと浸透しないからか。
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■『エレベーター提案』
★気づき
エレベーターの9階から1階まで降りる1分間の間に、挨拶をして、自分の問題意識と現状を述べ、本質的問題とコンセプト・改革を提案する。創造は制約の中から生まれる。
北陸先端科学技術大学院教授 亀岡秋男氏
★コメント
1分間で伝えられないのは、本質がしっかりしていないからでは。
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■『小松左京さんに聞く』
★気づき
日本や世界はこれから千年でどんな大変化をしていくのか。楽しみや芸術はやはり人間じゃないとダメ。普通の人たちにとってどんな楽しみが得られるかが、すごくだいじになっていく。例えば、乗り物に乗ることは昔、大変な楽しみであり娯楽であった。太平洋航路の客船とか、東海道中だってそうだ。それが飛行機や新幹線など、スピードや利便性が先行してきたが、また旅を楽しむ時代になってきているのではないでしょうか。1000年ごとに歴史を見ることが必要。
小松左京さんに聞く
日経新聞2006.3.16
★コメント
人間は楽しいことを求めて、いろいろな発明・発見をしてきたのでは。家畜も最初は楽しみのために家畜化された。今は効率優先で楽しい夢を失っている。鳥のように空を飛びたいな。魚のようにすいすい泳ぎたいな。
小松左京さんが7月26日に永眠しました。未来好奇心が旺盛で、多くの学びをもたらしてくれました。感謝、合掌。
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◆土日朝一番の映画
「蜜蜂」セミフ・カプランオール監督 映画初出演となるボラ・アルタシュ(少年ユスフ)、エクダル・ベシクチオール(父ヤコブ)、トゥリン・オゼン(母ゼーラ)。
森で養蜂をしている少年と、父、母の生活が映像と森の音を通して幻想的な詩の世界を生み出している。トルコ映画の感性に触れることができる素晴らしい映画でした。3部作「ミルク」「卵」もぜひ見たい。絶対お勧めです。
「人生 ここにあり!」ジュリオ・マンフレドニア監督
いろいろな個性を持った精神障害者が、寄木の床張りで才能を発揮し、社会人として成長していく物語です。集団劇の面白さが発揮されていて楽しめます。なぜか日曜日の銀座シャンテは満員でした。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第292号(2011/8/2) (c) 1999Japan Orientation
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