配信日:2012年1月31日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第304号 Table of Contents □■
◇マツモト・新商品開発ミネラル
『人口減は豊かさの進化』
『ブランド構築は体験の共有化』
『異質な「ネット型宗教」台頭へ』
『リアル』
『結縁 消費が動く』
◇伝言
◆第115回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2012年2月9日(木)スタートです。ぜひご検討、参加を。
116回は4月12日スタート、受け付け開始。トータル・マーケティングの視点から、商品開発を実践的に深く学ぶ『場』です。利益を生み出す新商品、ニーズ開発、商品コンセプト開発、テスト手法、ネーミング・パッケージング、導入プランづくり、導入後のフォロー。商品開発の全てが学べる6日間36時間のセミナーです。今までに29年3000人以上の参加。
2012年1月31日(火)
対等の中での学び合いを、充実、活性化していきたいと考えています。日頃「問いを発する」ことの重要性を述べています。何が課題なのかの、問いを発する「WHAT」の時代です。今までは課題が与えられていて、どのように解決するのかの「HOW」の時代でした。次の商品を開発するための「WHAT」を話し合うのが、「学び合いの場」です。
2月2日(木)大阪「学び合いの場」受付終了。
2月13日「幸せを創るマーケティング」
2月23日「ヤミツキの力」共に満席になりました。
3月は「触覚の魅力開発」「家族のこれから」のテーマを考えています。「触覚の魅力開発」化粧品などの使用感覚、食・飲料の喉越し、いろいろな商品
のさわり心地の魅力を、参加者で「学び合う」。「家族のこれから」単身家族、三世代家族、シェアーハウス、孤族、多様な家族が生まれています。「家族のこれからとマーケティング」を学び合う。
「WHAT」の課題を持っていて、皆さんと話し合いをしたい方の提案を期待しています。連絡先は office@jorien.com
■『人口減は豊かさの進化』
★気づき
経済繁栄の指標は1人あたりのGDP。問題は1人あたりのGDP成長に人口減がどう影響するか。労働人口が全人口に比べ急速に減るため、成長率は鈍くなるように見えるが、実際はそうでもない。生産力増大は1人あたりのGDP成長を維持し続けるだろう。労働力が不足し、労働効率を高めるため最新技術を導入する圧力が増すので、生産力はより高くなるはずだ。労働力供給を増やすため、定年を引き上げることもできる。高齢化、人口減は悲観するべきことではないのでは。
(英国エコノミスト誌 1月7〜13日号)読売新聞2005.1.12
★コメント
厚労省の人口推計が出ました。50年後総人口3割減、8674万人、人口減を過大なネガティブと考えない。女性の働く環境づくり、75歳仕事・生活現役社会作り、海外からの一時労働者の確保、そして、労働生産性を高める。他人の2倍、濃密に仕事をして、そこからの余裕を遊び・学ぶに向けていくことが、クリエイティブ生産性を高めるのでは。商品開発部門の人たちが、多産多死商品開発をやめ、無用な資料づくり、たて組織による部門間の調整に消耗しなくなれば、もっと生産性が高まるのでは。
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■『ブランド構築は体験の共有化』
★気づき
ブランドは、体験を通じて構築される。ロゴや広告作成が構築の手段ではない。体験を五感による「感覚的体験」、気分による「情緒的体験」、想像力を刺激する「志向的体験」、行動による「身体的体験」、特定の手段への帰属意識を高める「社会関係的体験」の五つに分ける。各体験を高めるため、製品デザイン、マス広告、販売促進、インターネット、接客サービスなどの具体的な手段の実施計画を立てる。
出所不明
★コメント
美体験、快体験、達成感体験、絆体験、エシカル体験、フロー体験、いろいろな体験開発を心がけなければ、共感ブランドはできない。
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■『異質な「ネット型宗教」台頭へ』
★気づき
伝統宗教は地縁、血縁がはっきりしていた社会に適応した。社会が流動化した近代社会では、新宗教運動が起きた。この段階ではまだ伝統宗教と連続していたが、グローバルに情報が行き交うネット時代には、質的に違う段階に入った。今までの教祖は実在の人間だったが、ネット時代はサイトで応答してくれる内容が心に響くものであるならば、バーチャルな存在の教祖もあり得る。
宗教学者 井上順孝氏
日経新聞2008.1.23
★コメント
宗教とはちょっと異なるが、金子みすず、相田みつをは、もしかしたらドラッカーも孔子も宗教的役割をしているのでは。昔、商品開発神社を作りたいと冗談で考えたことがあります。成功するか失敗するかのご託宣を発する神社です。ひとは、何かの声を求めている。
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■『リアル』
★気づき
リアルに近づけようとしてリアルから離れてしまう。人間に近づけようとすればするほど、ロボットの顔の表情は差異が目立つ。リアルとは、関わりのなかでふと感じてしまうことなのだ。ロボットの、人らしさを探る上で、つくり込まれたしぐさや言葉が邪魔になる。むしろ表情の乏しいロボットで追求する方が、リアルに近くなるのでは。
ATRメディア情報研究所 岡田美智男さん
★コメント
リアルでないのに、リアルに近づけると違和になる。
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■『結縁 消費が動く』
★気づき
「個」の時代といわれる底流で、人々は家族との時間をより重視する価値観に回帰しており、日本社会で希薄化しかけていた「縁」が、再び深まろうとしている。そこでは、消費行動が積極的になる。円谷プロダクションは、昔のウルトラマンや怪獣を登場させ、親子二代の取り込みを狙った。親も好きだから、つい財布のひもが緩む。年齢階級別マーケティングの呪縛から解放され、世代の壁を取り払ってみると、意外な商品やサービスのアイデアが浮かぶかもしれない。
日経MJ新聞2007.1.1
★コメント
趣味の縁による共同体がおもしろい。先日賃貸マンション開発の企画をしている方が来社しました。その時の話の中で、共有の茶室がある茶道好きな人の賃貸マンション、陶芸が好きな人向け共有陶芸工房がある賃貸マンション、共有自動車整備工房のある車好きの人の賃貸マンション。成り立つかどうかは不明ですが趣味の縁を切り口にしてみるのは面白いのでは。
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◆土日朝一番の映画
★「月光ノ仮面」監督;板尾創路 キャスト;板尾創路、浅野忠信
板尾ワールドを見にいきました。終戦の戦地から帰ってきた二人。ひとりは人気落語家(偽物)、もう一人は声を失った人気落語家(本物)。大人の映画ごっこのようでした。良いのかつまらないのか、面白いのか面白くないのか不明。私にはつまらなく、面白くなかったですね。観客は5人。最初は私一人、ちょっと心配しました。
★「三国志英傑伝 関羽」監督;フェリックス・チョン、アラン・マック キャスト;ドニー・イェン
義を重んじる「関羽」の生き方を、三国志の世界で描いている。見たかったのは京劇の伝統にもとづく中国映画のアクション。長い刀を使うアクションは、アクションだけでも見る価値あり。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第304号(2012/1/31) (c) 1999Japan Orientation
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