1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第309号

配信日:2012年4月3日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第309号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『漂泊する人やモノ』
      『新機能で成熟市場開拓』
      『共助け(ともだすけ)』
      『新触感』
      『ライバルはグーグル』

◇伝言
第116回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
4月12日スタート。
現在24人参加申し込み、まだ残席があります。ヒット商品づくりの人材育成と、ヒットの仕組みづくりが、商品開発の開発です。実践的・体系的で深く学ぶ「場」です。
◆『学び合いの「場」』4月・5月の予定
「IT環境の変化とマーケティング・商品開発」4月6日(金)残席あり
マーケティングにITをどう取り込むか。参加しませんか。

2012年4月3日(火) 4月だ、遊び・学び・働くを。
今週、桜の花の下で、夫婦で朝食を食べます。恒例の家族行事です。朝の桜の花はすがすがしく、清楚です。人もいなく静かです。

■『漂白する人やモノ』
★気づき
 移動しながら仕事するのは人ばかりではない。店もまた移動する。東京・青山では「コムデギャルソン」が一ヶ月間限定の「プレイボックス」を開店し、ニューヨークでは「ユニクロ」が本格的なオープンを前に「コンテナストア」なる移動店舗で話題を集めた。定所にデンと構えている店舗であれば、いつでも買えるという安心感がある(だから今日は買わない)。しかし、店が今ここにしかない、となれば、刹那感に駆り立てられるようにしてなにか買ってしまう。「うまい」、というか「ずるい」、というか。「トレンドウォッチング・ドットコム」は、過去も未来もない一過性(transient)の今だけに満足を求める消費者を『一過性消費者(transumer)』と名付けた。
日経新聞2006.11.10

★コメント
 成熟化市場におけるマーケティングでは。いつでも買える、は買う楽しみを減じてしまう。人もどんどん遊動化している。いつもより今?
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■『新機能で成熟市場開拓』
★気づき
 洗濯機は斜めドラム式で市場を席巻していた松下電器産業(現在パナソニック)を東芝コンシューママーケティングが抜いた。東芝が押し出したのは本体下部から冷風が吹き出る機能。洗濯機は湿気がこもる脱衣所に置くことが多い点に着目、入浴前後にエアコン代わりに使えるようにし、支持を集めた。
日経新聞2007.8.2

★コメント
 大昔の話。冷蔵庫の開発のコンサルティングをしていた時、夏場の台所は暑いので、ボタンを押して冷気が出る冷蔵庫を、料理づくりで疲れた時に酸素が出る冷蔵庫を考えたことがありました。ナンセンスと否定され、そこでこのアイディアは終わり。
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■『共助け(ともだすけ)』
★気づき
 家族という資源を持たない女性のネットワーク『共助け(ともだすけ)』。弱者だという自覚にもとづき、趣味や生協などの活動を通じて血縁や地縁に変わるつながり、助け合いの仕組みづくり。男性は弱音を吐けないし、新自由主義的な『自己責任論』によって、さらに追い込まれる。『弱さの絆』。社会絆を育むことが大事では。
上野千鶴子氏 社会学者
朝日新聞2011.1.20

★コメント
女性は絆づくりの名人では?病院に行ってみていると女性同士よく情報交換をしている。男性は寡黙名人?飲み屋で独り、隣になっても話をしない。これから男性も「共助け」が必要になる。もっと自分を自由にして開いていこう。
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■『新触感』
★気づき
 新触感 「シャリ感」がいいタオル、ザラっとした紙の感触のある飲料缶。「携帯端末など道具の電子化が進むと、操作自体は単調になる。その反動として、手触りを強く意識するようになっているのでは。」
電気通信大学准教授 梶本裕之氏
日経新聞2010.1.1

★コメント
 デジタル化すればするほどアナログが求められる。デジタル化のスピードには頭と体がついていけない。
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■『ライバルはグーグル』
★気づき
 トヨタ自動車の最高級ブランド「レクサス」の最上位モデル「LS460」。最先端の環境・安全性能と乗り心地を実現するため100個の小型コンピューターが積まれ、ソフトウェアのプログラムの分量はざっと700万行。平均的な地方銀行の勘定系システムに相当する。シリコンバレー発の電気自動車メーカー、テスラ・モーターズ。パソコン開発で培った、電池を長持ちさせる先端技術をつぎ込み、トヨタへの対抗心を燃やす。テスラには米グーグルの創業者が出資する。車とITの接近が 競争の構図をがらりと変える可能性が出てきた。「知的財産権戦略が経営の重要な柱になる」と社長の渡辺捷昭氏。トヨタは今春、ソニーのロボット開発部隊を自社に受け入れ、同時に特許などを数十億で買収した。トヨタはロボットの将来性に知財獲得で手を打つ。06年のトヨタのロボット関連特許・実用新案の公開数は82件と01年の10倍。ホンダやソニー、さらに産業用ロボット大手のファナック、安川電機も抜いた。
日経新聞2007.11.1

★コメント
 トヨタは、車、住宅、エネルギー、ロボット、全方位で未来戦略を展開か。トヨタはなに会社になるのか?未来会社かな?グーグルはこれからどうなるのか、変化が激しい。
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◆『学び合いの「場」』4月5月の予定
◇「IT環境の変化とマーケティング・商品開発」4月6日(金)
 IT環境の変化。経営、マーケティングにゲームをどう取り込むかのゲームニクスなど。最新話題提供からスタート。
◇「幸せを創るマーケティングを深める」4月23日(月)
 第1回の延長。人間は、日本人はどんな「コト」を幸福と感じるのか。深めていきたいと思っています。
◇「遊びとマーケティング」5月15日(火)
 バンダイ 山崎さんの参加を得て、遊びとは、マーケティングと遊びを考えてみる予定です。
◇「お酒の魅力とは」日程未定  酒談議をしたいですね。飲むことの好きな方、外へ出て話しましょう。ウィスキーのプロをお招きできれば。
時間:19時〜21時(終了予定、延長あり)
会場:日本オリエンテーション事務所
参加費用:1,000円(サンドイッチ、飲料付き)
申し込みは office@jorien.com
※『学び合いの「場」』に載せてみたいテーマをお寄せください。
『学び合いの「場」』メモもご参照を。

◆土日朝一番の映画
◇「青い塩」監督イ・ヒョンスン キャスト ソン・ガンホ、シン・セギョン
映画でしかありえない大人と美少女との純愛を越えた純愛。映画だからあるストーリー。愛には、赤い愛も、青も、黄色い、白い愛もあるのだ。ソン・ガンホの大人の演技がよい。お勧め。
◇「ヒューゴの不思議な発明」監督マーティン・スコセッシ キャスト エイサ・バターフィルド、クロエ・グレース・モレッツ
映画創世記の賛歌。時計台の機械式時計、機械人形など旧いモノへの共感。映像もレトロ感があり、しっとり。3Dの人間、ドーベルマンの映像は意図的に細くしているのか?
◇「スーパー・チューズデー〜正義を売った日」監督ジョージ・クルー二― キャスト ライアン・ゴズリング、ジョージ・クルーニー、フィリップ・シーモア・ホフマン
大統領予備選挙の駆け引き。政治の世界は、裏切りの裏切りが正義になる。選挙運動から去って行った選挙参謀のポール(フィリップ・シーモア・ホフマン、私の好きな俳優)が正義だったのだ。勝ったものが不正議だった。おもしろい。お勧めです。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第309号(2012/4/3) (c) 1999Japan Orientation
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