1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第344号

配信日:2013年10月1日

‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・
・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第344号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・新商品開発ミネラル
      『ジョージ・ミッチェル』
      『小説を書くというのは』
      『質革新』
      『成熟国消費』
      『ダークツーリズム』

<伝言>
第125回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
11月28日スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。
"利益を生み出す新商品"を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。
好奇心を刺激するセミナーにしたいと思っています。
◆ベトナムでのマーケティング活動を開始します。
ベトナム日本留学経験者とネットワークでマーケティングを開始します。まずは日本企業のベトナム、メコン圏進出のサポート。マーケティング視点でサポートします。

2013年10月1日(火)
 週末からベトナムに19日まで行ってきます。
日系企業10社の社長、マーケティング・ディレクターとベトナムの経営とマーケティングのディスカッション。新しい飛躍のヒントが生まれれば。ホーチミンとハノイで日本留学経験者向けの「マーケティング塾」を開催。30人ほどが参加します。マーケティングとは、マーケティング成功の10の原則のレクチャーとディスカッションを行ってきます。ベトナムからも発信をしていきます。

■『ジョージ・ミッチェル』
★気づき
 シェールガス、オイルの存在は前から知られていたが、ただ採算の取れる規模で生産することは極めて難しく「不経済」ガスと言われていた。ジョージ・ミッチェルが高圧の水で岩盤を砕く「水圧破砕法」という技術の改良を地道に重ね、90年代末の商業生産のめどをつけた。「世界を変えると確信した方法を生み出したのはメジャーではなく我々だった。」

★コメント
 出来ない、難しいを聞いたらチャンスと思うことが大事。できないではなく、今はできない、しかしできればすごいはチャンス。チャンスを形にするには「想い」が大切。大企業にその「想い」が足りないのでは。「個の想い」を重視する仕組みが必要。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『小説を書くというのは』
★気づき
 「小説を書くというのは、空気の中から何かを取り出して手の上で固形にする仕事。私は精神力、体力ともそんなに残っていない。」65歳の時の司馬遼太郎の言葉

★コメント
 新商品開発の考え方と似ている。空気というイメージを形にするには、考えて、考えて、考えるの思考体力、やめない、やめない、やめないの実行体力を身につけることが大切。「想い」を強くすることでは。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『質革新』
★気づき
 「量」の革新から「質」の革新へ。日本の経営品質を高める活動は、技法・手法を経営モデルとして体系的にまとめることに欠けていた。枝葉を茂らせることに対して根っこを張るような活動を。枝葉と根っこの両方を全体で見る経営モデルが必要。

★コメント
 T型発展モデル。根っこが発展の基本である。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『成熟国消費』
★気づき
 成熟型インフレ 人口増が望めない成熟国ながら消費の高度化による単価の高い商品やサービスが支持を集める社会。セブン&アイの「金の食パン」。通常の食パンに比べて2倍の価格設定にかかわらずヒット商品に。
日経MJ2013.08.05

★コメント
 パフォーマンス・バイ・コストが大切。今まではコストを下げることによって魅力を出した。これからはコストを上げても、それ以上にパフォーマンスを上げて魅力を高める方法が魅力的。特に経験豊富な大人市場にとっては魅力的方法では。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

■『ダークツーリズム』
★気づき
「ダークツーリズムとは、戦争や災害といった人類の負の足跡をたどりつつ、死者に悼みを捧げるとともに、地域の悲しみを共有しようとする観光の新しい考え方である。日本では沖縄の戦跡や広島の原爆ドームへの修学旅行など、学習観光の一環としてなじみの深い旅行形態であろう。ただ、ダークツーリズムの根源的意義は、悲しみの承継にあるため、学習そのものが目的でないことにも注意をしておきたい。訪問地に存在する悲しみを知ることで、学びは必然的に達せられる。」
観光学者 井出明

★コメント
 被災地に対する感性が重要。東北大震災、福島原発事故、シリアの内戦などの被災している一人一人に想いを寄せる感性が大切。
「復興法人税廃止」は、その感性が欠如している。また、人に対する感性が低下してきていることが気になる。
・・・‥‥...............‥・・‥.....................‥‥・・

◆土日朝一番の映画
今回は日本映画中心に4本。大満足、ちょっと満足、満足、満足でした。
★「許されざる者」
監督;李相日 キャスト;渡辺謙、佐藤浩市、柄本明、忽那汐里、柳楽優弥、小池榮子
アウトローの魅力に感動。李相日監督と渡辺謙、佐藤浩市、柄本明、忽那汐里、柳楽優弥、小池榮子すべての俳優による、日本でしかできない、陰影のある映画でした。アップの表情、背中の演技、馬上のシーンなど記憶に残る映像にあふれていました。もう一度見たい映画です。背景には勝者と敗者、日本とアイヌ、男と女の差別がある。絶対オススメ。
★「夏の終わり」
監督;熊切和嘉 キャスト;満島ひかり、小林薫、綾野剛
満島ひかりが繊細で、しかし芯のある女を演じていて、男にはキューッとくる。優しいけれど決断力のない男に翻弄される苦しみ。しかしこんな愛の生活はストレスが高すぎる。
★「凶悪」
監督;白石和彌 キャスト;山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、白川和子
凶悪でした。若松孝二監督の継承者。園子温監督にもリアルの描き方が似ている。見ていて逃げだしたくなるが、引きこまれる。人間の悪と善はグラデーションなのだ。オススメ。
★「地獄でなぜ悪い」
監督;園子温 キャスト;長谷川博己、國村隼、堤真一
過剰な園子温コミック。やくざが映画をつくる、10年映画を撮りたい若者が本格的映画を撮る、やくざの殴り込み場面の映画化、撮ったぞと叫び、走るシーンなど映画へのオマージュである。オススメ。しかしなーんだこの映画は、と感じる人もいるのでは。そこが面白いです。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

■■■.......................................................................................‥‥・・
■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第344号(2013/10/1) (c) 1999Japan Orientation
・‥‥.......................................................................................‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル