配信日:2015年11月4日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第388号 Table of Contents □■
◇マツモト・商品開発ミネラル
『アイリスオーヤマの商品開発』
『アート味覚』
『復活 サブリミナル効果 知らぬ間に進む情報処理』
『グローバル・ニッチ』
『機能美』
<伝言>
◆第134回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2016年2月4日スタート 年4回のプログラムです。
★商品開発プロになるための実践練習場です。
★“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。
★好奇心に火をつけるセミナーです。
◆商品開発カウンセリング
◆商品開発社内教育
2015年11月4日(水)
LIKEからLOVEへ
私はマーケティングをLOVEしています。ベトナムにLOVEしています。
ボクシングと映画はまだLIKEでLOVEまでいきません。
皆さんもLOVEしませんか。
■『アイリスオーヤマの商品開発』
★気づき
「普通の企業はアイデア型ですけど、アイリスでは『何かを変える』というコンセプトで、ストーリー性をつくりあげて、消費者に新しいスタイルを提案することが重要だと考えています。生活の中の問題の解決(ソリューション)をテーマにカテゴリーや素材の枠を超えて開発に取り組みます。」「例えば、ガーデニングがブームだというと、まず、育てる園芸から飾る園芸に変えるというストーリーを考えて、しゃれたプランターや飾り棚を企画する。組み立て家具なら、収納型から見せるスタイルに変えるというストーリーを描いてメタルラックの家具を開発するといった具合ですね。」
大山健太郎(アイリスオーヤマ社長)
日経流通新聞 2001.06.12
★コメント
生活提案ストーリーを開発する。そのときに大事になってくるのは今までとは異なるストーリー、再定義が必要。再定義による生活ストーリーを作ろう。
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■『アート味覚』
★気づき
リアルな味覚〈桃そのものの味覚〉、脳の中の味覚〈脳の中で記憶されている味覚〉、アート味覚〈名料理人、コック、アーティストなどの感性が高い人の芸術的な新たな味覚 イチゴと赤唐辛子のアイスクリーム〉
★コメント
味覚の創造が消費者の感動を生む。北大路魯山人はアート味覚の先人だった。
先日NHKのアーカイブスで魯山人の生き様、クリエーションをみた。刺激的。
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■『復活 サブリミナル効果 知らぬ間に進む情報処理』
★気づき
映像にジュースが一瞬映ると、それと気づかなくてもジュースが飲みたくなる。無意識に見たものが行動を変える「サブリミナル効果」。60年前の実験で注目されたが再現されず、一時は存在も疑問視された。だが近年、様々な実験で無意識の知覚の影響が確認され、サブリミナル効果が「復活」している。私たちが気づいていないところで情報処理をする「もう一人の自分」が浮かび上がってきた。認知科学が専門の鈴木宏昭 青山学院大学教授らが実施した、2つのグループのパズル挑戦で、1つのグループに正解を示す図を0.03秒挿入したものを見せた。解答図は一瞬しか映らないため気づかず、意識の上ではどちらも同じ画像を見ている。正解が挿入された画像を見た1グループの正解率が圧倒的に高かった。鈴木教授は、無意識に取り込んだ正解の図がヒントになったとみている。サブリミナル効果の一種で、見たという意識はなくとも、脳はその情報を処理しているとみられる。「意識はパズルの傍観者。実際に解く処理は無意識に進んでいる」と指摘する。
実生活では常に大量の刺激を受けており、「一度サブリミナル刺激を受けただけで洗脳されたり、望まない行動を強制されたりすることはまずあり得ない」と鈴木教授は指摘する。ただ「人は無意識の行動に後から理由を付けており、そのためにサブリミナル効果が大きくなる場合もある」とカリフォルニア工科大学下條教授は話す。ある商品に目を留めた時、それがサブリミナル効果のせいであっても「この商品が好きだから目についた」と思って、買ってしまうかもしれない。私たちは普段、自らの意思に基づいて行動していると思っているが、案外そうでもない。意識していない情報に行動が左右されるというのはなかなか信じがたいが、「実験例は多く、簡単には覆しがたい」(鈴木教授)という。サブリミナル効果は、意識下にいる「もう一人の自分」の存在を浮かび上がらせている。
日経新聞 2015.07.12
★コメント
無意識の中の意識に注目。無意識のうちに好意的な情報が刷り込まれているのでは。赤ちゃん、動物などをディフォルメしたデザインは無意識のうちに好まれるのでは?
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■『グローバル・ニッチ』
★気づき
ネットで柔道着のテストマーケティングを行ったら、これまで考えもしなかったような国からオーダーがきた。通貨や言語、アフターケアなど様々な問題はあるが、それさえクリアすれば、新たなビジネスチャンスがあると実感している。
横山督(ミズノeマーケティング室課長)
日経新聞 2001.8.28
★コメント
これからはグローバル・ニッチがおもしろい。熱帯魚の餌でグローバル・ニッチで成功しているテトラ社は、熱帯魚ファンからその発色の良さで強い支持を得ている。老眼鏡のニッチ市場で世界ナンバーワンを目指す、西村ペーパーグラスもおもしろい。グローバル・ニッチを目指しませんか。
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■『機能美』
★気づき
美術に現れた科学
1919年、ドイツに建築家グロピウスらの教育理念による美術工芸学校「バウハウス」ができた。彼らは、飛行機の形は空を安全に飛ぶという目的を追求した結果で、造形物一般に潜む人間の恣意(しい)よりも物理的な自然の意思に支配されていると見る。こうして「機能的に完成した形は必ず美しい」との信念の下、機能主義というデザイン思想を確立した。
安野光雅(画家)
日経新聞 2001.8.30
★コメント
スバル360も薄い鋼板で丈夫な車を開発する科学があの可愛らしいデザインを生んだ。科学とアートの追求が新しいデザインを生むのでは。
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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
『光のノスタルジア』監督:パトリシオ・グスマン
チリ アタカマ砂漠での天文観測、古代ミイラの探検者、チリ政府に弾圧された死者の遺骨を探す人たちの姿。壮大な宇宙と暮らしのドキュメント。オススメです。
『屍者の帝国』監督:牧原亮太郎
伊藤計劃と円城塔による小説のアニメ化。本を読んでアニメを見て、また本を読んでみると楽しい。オススメです。『ハーモニー』も上映間近です。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第388号(2015/11/4) (c) 1999Japan Orientation
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