1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第430号

配信日:2018年3月6日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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    ■□ 第430号 Table of Contents □■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『コカ・コーラ、ネットフリックス、アマゾン……
    成功企業のリーダーが失敗を奨励する理由』
      『クリエイティブな仕事のための理想の作業環境は』
      『アマゾン、米に無人のAIコンビニ レジなく自動精算』
      『ぜんぶ無料、スーパー開業』
      『生産性革命の本丸はここ』

<伝言>
第145回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2018年4月19日スタート
“なぜ30年以上、企業から支えられているのか”
☆36時間セミナーで、36の成功の秘訣が深く学べるセミナー
☆40年のコンサルティングの成功、そして失敗のエキスです
☆30年企業のリピーターによって支えられ、続けて来られたセミナーです
☆商品開発の厳しさ、楽しさが実感でき、成長を促すセミナーです

2018年3月6日(火)
一人旅
先週一人旅で、八戸、弘前、五能線経由で秋田に行ってきました。
居酒屋に入る時「今晩は」と、お店とお店にいる客に挨拶をして入ると、「どこから来たのですか」「東京のどこに住んでいるの」など会話がスタートし、「かっけ」などの地元の郷土料理をごちそうになったりして、楽しい会話が始まります。寒いけれど、大変温かい空間が生まれます。そんな寒い東北の居酒屋の温かさが大好きです。
私の一人旅三か条
1.地元でお金を使う
贅沢をするのではなく、地元のリンゴをお土産に送る、ローカル電車に意図的に乗る、地元の居酒屋で飲む。今回も赤字線の弘南鉄道で中央弘前から大鰐まで往復860円、沿線を楽しみました。
2.地元の人との出会いを楽しむ
地元の人との対話を楽しむ。ちょっと勇気を出して0.5歩前にでると会話がスムーズになり、その後も友達になったりする人に出会います。今回も新幹線仙台から乗ってきた30代女性に話しかけられ、八戸まで楽しい会話でした。ちょっと開いていることが大事です。
3.馴染みの店をつくる
八戸に4軒、弘前に2軒馴染みの店があり、今回も寄って、食べて、話をしてきました。弘前の「すずめのお宿」はよく行きます。私の食欲もわかっているので、少ない量でいろいろ食べられるように料理を作ってくれます。大将とも大人の話が弾み、楽しさが倍加しました。
ぜひ皆さんも一人旅をお楽しみください。

■『コカ・コーラ、ネットフリックス、アマゾン……成功企業のリーダーが失敗を奨励する理由』
★気づき
 もっと多くの間違いを犯そう、もっと多くの失敗を歓迎しよう――。
成功しているビジネスリーダーの間で、みずからの会社と従業員にこう訴える人が、にわかに増えている。なぜだろうか。
2017年5月、コカ・コーラの新CEOとなったジェームズ・クインシーは就任直後、幹部以外のマネジャーに対して呼びかけた。1985年の「ニュー・コーク」の大失敗以降、何年も自社に付きまとってきた「失敗への不安」を乗り越えよう、と。
「間違いを犯していないとしたら、それは懸命さが足りないからです」
6月には、登録者数で空前の成功を享受しているネットフリックスのCEOリード・ヘイスティングスが、次のような懸念を表明している。同社のドル箱のストリーミング配信サービスは、ヒット番組が多すぎて、新番組の打ち切りが少なすぎるというのだ。
「いま我々の番組のヒット率は高すぎます」と、技術系カンファレンスの場で彼は言った。「もっとリスクを取って(略)もっととんでもないことを試す必要がある(略)。全体の打ち切り率はもっと高くあるべきです」
アマゾンのCEOジェフ・ベゾスは、世界で最も成功した起業家と言ってよいだろう。そのベゾスですら、自社の成長とイノベーションは失敗の上に築かれていると、非常に率直な言葉で主張している。
彼は、アマゾンがホールフーズを買収した直後に、こう説明した。「大胆な賭けに出るとは、すなわち実験をやるということです。それが実験である限り、成功するかどうかは事前にはわかりません。実験には本質的に、失敗がつきものです。ですが少数の大きな成功が、何十もの失敗を埋め合わせてくれます」
ウィリアム・テイラー 『ファストカンパニー』誌の共同創刊者。
2018年01月05日

★コメント
 創造的失敗をすることによって、次の事業を創造するチャンスにする。成功は成功した段階から衰退している。成功のマンネリ化も怖い。アマゾンのCEOジェフ・ベゾスが述べているように、「実験である」、実験しよう、実験していますか。

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■『クリエイティブな仕事のための理想の作業環境は』
★気づき
 クリエイティブな仕事のための理想の作業環境は、完全な無音ではなく、少しだけ背景ノイズがあった方がよい。うるさいコーヒーショップではよく集中できるのに、オフィスではほとんど集中できない理由はこれなのだ。
70デシベル・グループの成績のよさが統計的に有意だったことから、この研究がもう1つ示しているのは、適度なレベルの背景ノイズ(うるさすぎず、無音でもない)が、創造的思考能力を高める可能性があるということだ。適度な背景ノイズは通常の思考パターンを壊し、それゆえ想像力が自由にはばたく余地を与える。それでいて、集中することもできる。この種の「気が散った集中」は、創造的な仕事に取り組むのに最適な状態のようだ。

★コメント
 「気が散った集中」がアイディアを生む。皆さんもいろいろ経験していることだと思います。私は「スターバックス」の騒音より、「ドトール」の騒音は庶民的な騒音がして好きです。散歩も電車の中も、「気が散った集中」空間では。

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■『アマゾン、米に無人のAIコンビニレジなく自動精算』
★気づき
 アマゾンはAIを使って店舗内の商品と客をまるごと認識するやり方をとっており、実店舗の常識にとらわれていない点で発想が違う。同じAIの活用を進めるウォルマートでは「いかにレジの行列待ちを減らすか」(幹部)に注力しているが、アマゾンは「そもそもレジは必要か」という視点に立っている。
日本経済新聞 2018.01.23

★コメント
 既存企業と異分野からの参入企業の考え方の違いが出ている。既存企業は改良型、新規参入企業は革新型。異分野から参入する企業は、既存視点とは異なる新視点で考える。既存のモノ・コトをなくす発想です。

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■『ぜんぶ無料、スーパー開業』
★気づき
 賞味期限切れ前、譲り受け提供 シドニー
オーストラリアのシドニーに「すべて無料」のスーパーができた。賞味期限切れ前でも処分されてしまう食品を、大手スーパーなどから譲り受けて提供する。まだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」問題に対する意識を高めてもらい、生活に困っている人々の支援も狙う。
朝日新聞2017.07.09

★コメント
 SDGsの理念にあったスーパーです。食品ロスの環境問題に貢献し、貧しい人のサポートにもなります。またビジネスとしては成り立っていないのかもしれませんが、これからのビジネスとして、持続可能な開発目標としてのSDGsを取り込んで行くヒントになるのでは。

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■『生産性革命の本丸はここ』
★気づき
 ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン教授も「生産性が全てではないが、ほぼ全て」と述べたことがある。
生産性を高めるには、働く人の「やる気」だ。米IBM傘下のケネクサという調査会社が12年に実施した国際調査によると、働く人のエンゲージメントはインドが77%と首位で、米国が59%、ドイツが47%、フランスが45%、韓国は40%。日本は31%と28カ国で最も低かった。同種の他の調査でも似た結果が出ており、専門家の間では「日本人の低エンゲージメント」はほぼ確定した事実だ。
 エンゲージメントは「会社の目指す方向と自分のやりたいことが合致している状態」。
解決策の1つは労働市場の流動性の向上だ。各種の調査では「この会社でずっと働きたい」と思っている人は少数派だが、「実際にはずっと働くことになるだろう」と考えている日本人は少なからずいる。つまり「他に選択肢がないから、しかたなくここにいる」という人が多く、そうした人は低エンゲージメント人間の典型で、おそらくは周囲の人のやる気にも悪影響を及ぼしているに違いない。そんな人を少しでも減らすためには、労働市場の流動性を高め、働く人の選択肢を増やす必要がある。
もう1つの処方箋は、若い人の発意やアイデアを生かす工夫だ。日本の大組織は年功序列が基本で、もともと若手の発言力は高くない。加えて多くの企業や職場で中高年が厚く若手の薄い逆ピラミッド型の人員構成が増えている現状では、若い人の発言権は2重の意味で制約される。「何を言っても通らない」と思えば、誰も何も発言しなくなり、職場のエンゲージメントは著しく低下する。
日本経済新聞 HOT STORY 2018.01.21

★コメント
 働く人も大きな会社、給料の良い会社に就職しようということではなく、どんな仕事をしたいかによって、会社を選ぶに変えなければ。主体性のある選択が必要。会社の想いと自分の想いのベクトルが合うことが大事では。

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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
『15時17分、パリ行き』
クリント・イーストウッドが監督ということで期待していたが残念。3人の出会い、ヨーロッパの旅など前半部分が長過ぎてつまらない。平凡な3人の青年が無差別テロに立ち向かったことを表現したのかもしれないが。

『恋する惑星』
新宿ピカデリーの爆音映画祭で観た。“映画は音でもっと楽しめる”がテーマ。
音楽がよかった。前にも観た映画ですが、ウォン・カーウァイ監督、トニー・レオン、金城武が今観てもかっこいい。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第430号(2018/3/6) (c) 1999Japan Orientation
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