1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモト・新商品開発ミネラル」

【マツモト・新商品開発ミネラル】第459号

配信日:2019年6月18日

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・■■■        商品開発・マーケティングの
・■□■   MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■     発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
        毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
・・‥‥…………………… by Japan Orientation ………………‥・・・

    ■□ 第459号 Table of Contents 松本プラス忽那□■
      ◇マツモト・商品開発ミネラル
      『奥野卓司著「第三の社会」』
      『明るいニュース専門放送局』
      『韓国』
      『人間の生理、本能にフィットする』
      『中流社会』
      『消費者視点でわくわく商品開発のススメ:「自社技術・素材の特徴と消費者価値」忽那公範』

<伝言>
◆花王のヒットメーカーが伝授する社内教育・コーチング
ヒットする新製品、新事業を成功するための社内セミナー
「わくわく商品開発」講義 & 新商品、新事業についてのミニコンサル
担当コーチは、日本オリエンテーション客員研究員 忽那公範
花王で、新商品、新事業を立ち上げた元花王のヒットメーカーが立上げのコツを伝授。講義、ミニコンサルをします。
詳細はお問い合わせください。
office_j@jorien.com

わくわく商品開発社内研修会・講師紹介(PDF 86KB)

2019年6月18日(火)
 先週6月14日に35年続いたセミナー最終回
 35年前 東洋経済ビルでスタートした、「商品開発プログラムのたて方36時間セミナー」、緊張と最初は自分の話に納得できず、終わると事務局の人を連れて、反省飲みをしたり、反省、反省、反省の繰り返しでした。初期は、大手企業のマネージャーの方々が中心で、気が緩むことがありませんでした。
 今までに、セミナーに参加した方々から、私のマーケティングの仕事の原点だと会うと毎回言ってくれる人がいたり、36時間講座を3回聞いてくれ、終了後に常務をお連れになってコンサルタントの依頼をされ、10年コンサルティングをした大企業があったり、いろいろなセミナーに出ていたが、初めてメモを取ったと言ってくれる大手メーカの社長になった人。
 セミナー参加者同士で結婚した人が3組、親子で受講してくれた人が3組。いろいろな出会いがあり、私にとって刺激的で、面白かった35年でした。皆さんに感謝です。

*7月24日13時30分から「商品開発プログラムのたて方セミナーのエッセンス・セミナー 無料」を開催する予定です。詳細は後日ご連絡します。

*「マツモト・ミネラル」「マツモト・ヒントビット」を、いままでのメールからの発信から、Facebookに集約する予定です。(7月予定です)
Facebookで読まれる方は、以下リンクからFacebookグループに参加してください。
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≪マツモト・商品開発ミネラル459号;アーカイブス12≫
アーカイブスです、19年前のマツモトミネラルの読み直しです。
2000年にどのような発信をしていたのか?
コメントに、追加のコメント*をつけました。

■『奥野卓司著「第三の社会」』
★気づき
 大変おもしろく読んだ、奥野卓司さんの「第三の社会」(岩波書店)のご紹介です。
第一の社会は「家」社会、第二の社会は「企業社会」、そして第三の社会は家庭や企業の空間から自由になる「ネット社会」です。
第三の社会が拡大していくことによって「個」の存在が高まり、「個」メディアの拡大とネットワーク家族の出現。家族の絆の強化と拡散の二面性を抱え込む社会。家庭の中に閉じこめられていた女性や障害者がこの第三の社会に進出していく。また第三の社会における産業は見知らぬ人との交換による意識や感性の交流といった非経済的な価値が重要になる。プロフィットより自分を発見するとか、見知らぬ人との意識の共有化が重要になる。仕事の中に「自己実現」や「遊び」の要素が深く入り込んでくる。
マツモトミネラル第13号2000年04月01日

★コメント
  日本オリエンテーションのビジネススタイルとよく似ている感じがしました。
「熱対雨林型植物生態系」社会など。奥野流未来社会のデザインが大変刺激的です。日本人がどのように「個」社会に順応していくのか、地球社会におけるユダヤ、インド、中国などのエスニシティー文化がどのように影響して行くかの今後の研究もおもしろそうです。
*先見の明ですね。今の社会を予見していました。これからも第三の社会の拡大と、新しい生活スタイルが生まれてくるのでは。再読したい本です。

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■『明るいニュース専門放送局』
★気づき
 明るいニュース専門放送局が必要な世の中です。いろいろな事件が起きています。毎日のニュースを見るのが耐えられない状況です。私達の若い頃は学生運動など「反社会的」な活動であってまだ社会の土俵の上に乗っていました。
ところが今の若い人たちの行動を見ていますと「非社会的」で、社会という共通の土俵にいないという気がします。
マツモトミネラル第17号2000年06月01日

★コメント
 国家共同体、地域共同体、家族共同体、学校共同体が崩壊し、ただ電子共同体のみがいびつな形で存在しているだけの状況です。新しい共同体(例えばRiceworkのみの企業からLifeworkを中心にした企業、NPO、ボランティアみたいな)が必要な時代ではないでしょうか。
*新しい働き改革では。いろいろな人たち社会に参加できる土俵を作り拡大していくことが幸せな社会を作っていくのでは。ひきこもりなどの問題は、まだ手つかずの大きな課題です。社会のニーズを解決する副業も大切では。

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■『韓国』
★気づき
 7月6日から9日まで韓国のマーケティングのコンサルタント、大学を訪問してきました。今回で5回目の訪問です。ヨーロッパのデザインをコピーして低価格で売っている商品が相変わらず目立ちます。システムキッチン、収納家具などもヨーロッパデザインで洗練されていながらイタリアの商品と比べて手ごろな価格で買えることが魅力です。
ヨーロッパデザインのコピーだといわれていますが、シンプルで直線的デザインは本来東洋的感覚で、ヨーロッパがそれをコピーしたのではないかと感じました。
東洋の感覚のコピーがヨーロッパへ、そして韓国へ。韓国の消費者、特に女性の感性が高いのにはびっくりしています。日本の女性もブランドこだわりではなく自分で自分の感性を高めていかなければ。
v マツモトミネラル第20号2000年07月14日

★コメント
*2000年の経験です。東洋的なデザイン感覚は、日本も、韓国も共通では。韓国の感性にも注目したいです。

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■『人間の生理、本能にフィットする』
★気づき
脳にジャックインする感覚が重要
マツモトミネラル第20号2000年07月14日

★コメント
 脳に直接的に働きかける商品とは。脳が消費と満足を規定しているのではないでしょうか。
*本能を刺激する、脳をダイレクトに刺激する。香りは脳に直接届く感覚です。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の順序から、味覚、触覚、嗅覚、聴覚、視覚の逆の視点で考えて観たら面白いのでは。

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■『中流社会』
★気づき
 人口の8割もの人が自分は中流だと思っている。「中流社会」は情報通信革命が浸透していく上で非常にプラス。「乞食と王子」のコミュニケーションは小説の世界では面白いが、階級の断層を乗り越えて「通信」が広がることは現実世界では大変難しい。
(90年1月11日当時阪大教授、中谷巌)
マツモトミネラル第21号2000年08月01日

★コメント
 仮想社会だから「乞食と王子」のコミュニケーションが可能になるのでは。上から下への縦型コミュニケーションが崩壊し、下から上へのコミュニケーション、そして斜めコミュニケーションが生まれてくることがおもしろいのでは。
*中流概念が喪失していく中で、今後のコミュニケーションはどうなるのか。中流なき社会を見つめてみたいです。

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■『消費者視点でわくわく商品開発のススメ
:「自社技術・素材の特徴と消費者価値」忽那公範』
「自社技術の特徴を活かして、商品を考えましょう」と言うと、多くの人が、自社に特徴ある技術がないといいます。自分のことを客観的にみていないことが多いと思います。
 こんなエピソードがあります。ある動物の油を扱ってる会社の人が、動物を殺して取った油のイメージがあって売れないと言っていました。話を聞くと、動物の毛についた油のことで、この油は、動物の皮脂由来だと思います。ということは、考え方ですが、動物の皮膚を守る油、毛を守る油と思われます。このことを訴求すれば、殺して得られた油でないことは伝わるし、肌や毛によさそうなイメージに変わると思います。
 まわりのイメージに流されないで、技術、素材の本当によさを、自分でしっかり考えて訴求につなげていけば、自社の技術、素材には、まだまだ消費者価値を作ることができると思います。新しい事業、商品を考えるときは、自社の強い商品の技術、素材を深堀りすることから始まるといいと思います。見方を変えると、いくらでも新しくできます。
わくわく商品開発研究所 忽那公範(くつな きみのり)
https://www.wakuwakuken.com/

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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
映画を観たい。何か気が急いていて観ていません。今、私にとって強烈に観たい映画がないからかも。

日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第459号(2019/6/18) (c) 1999Japan Orientation
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