1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第82号

配信日:2003年02月17日

第82号
『極・単な時代』 『百貨店系スーパー』 『ハッピーソリューション部』『常識捨て変革に挑め』他


2月3日(月)13時からと18時からのコンサルティング仕事。そんな
に回転しない頭を使ってフル回転。テーマは「大人市場」の攻略と「29歳
±3歳の女性市場戦略」で頭の切り替えに苦労しますが、発想するのには、
ぐちゃぐちゃでおもしろいです。世代価値と時代価値をどう考えるか。時代
価値の風が世代価値にいろいろ影響している感じがしています。
4日(火)社内教育「仮説提案型魅力の開発」。飽和の時代の魅力開発。時
代・市場・生活価値観の変化を魅力の開発へどうスパークさせるか。日頃の
気づきをだいじに、自分はなぜこの商品を買ったのかを内観してみる、内観
とは購入している自分を見ている、もう一人の私=マーケッターがいる状況
では。
4日の朝刊に、このたび引っ越しをした新事務所「アイビーコート本郷向丘」
が文京都市景観賞を受賞した記事が載っていました。受賞理由は、落ち着い
た雰囲気が閑静な歴史の街にとけ込んでいることが評価されたようです。一
度遊びに来ませんか。月曜日は出来るだけ社内の仕事を中心にしていますの
で空いています。
5日(水),6日(木)はコンサルティング仕事で企業へ。
7日(金)は社内教育「商品開発プログラムのたて方」の初日。「むずかし
いことはやさしく、やさしいことはふかく、ふかいことはおもしろく」の、
井上ひさしさんの言葉を肝に銘じてスタート。カテゴリー外競合にチャンス
があるのでは、商品力の3角形、いろいろなナンバーワン、シェアーナンバ
ーワン、認知ナンバーワン、リピートナンバーワン、残存価値ナンバーワン、
サービスナンバーワン。市場創造戦略、次世代戦略、狭く・深くのセグメン
テーション、ニッチ戦略、意図的2位、独自化などの話。熱心に聞いてくれ
て力が入りました。
8日(土),9日(日)は企業の人と「行こうよ」で新潟、会津若松へ。雪
のない新潟でした。会津も温かな日でした。雪がなくてちょっとがっかり。
ビール市場、住宅市場などいろいろな話をしながら、久保田、〆張りなどの
新潟のお酒とうまい料理を楽しみました。マーケティングは楽しくなければ。
10日(月)社内ミーティング。先輩コンサルタントを訪問。76歳ながら
かくしゃくとしていて、大学と企業との知的提携のプロジェクトなど先端で
活躍中。ユニークで自己アピール力がある、変な人です。自己アピール力が
あって(下手をすると自己顕示欲になってしまいますが)、変だからユニー
クなんですね。もっと好き勝手にやらなければ。
11日(火)出社。仕事の準備。休みの日に事務所に行きたくなるのは困っ
たことです。12日(水)朝9時スタートのコンサルティング仕事。夜は企
業の研究開発部門のNさん、商品企画部門のTさん(異なる分野の人ですが)
と快飲・快食。開いている人たちと話をするのは大変楽しいことです。私も
もっと開かなければ。
13日(木)大阪でコンサルティング結果の最終発表会。市場認識を強く持
って、魅力市場を発見するアプローチが重要と指摘、時代の変化をどう読む
か、いきいきとした生活シナリオづくりがだいじだと実感。
14日(金)朝6時10分の「のぞみ」で東京にとんぼ返り、9時30分か
らコンサルティング仕事。まだまだ体力ありを認識。
大反省。日本オリエンテーションからのメールによる案内が多すぎるとのご
意見をいただきました。反省しております。今後ご迷惑にならないよう考え
てまいります。
             日本オリエンテーション 主宰 松本勝英

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■『極・単な時代』
★解  説
  「極・単とは、一種の思考停止のことだ。ニュアンス(綾=あや)
 やコンテクスト(脈絡)への配慮はばっさり切り落とされる。スケ
 ールの極・単な物差しが物事の表面に当てられる。現実が省略だら
 けのイラストのようになる。こういう削ぎ落としのなかに、なにか
 噴きだしきれない、いらだちや排他的な暴力性を読みとってしまう
 のは、わたしがまだ単純になりきれていない証拠なのかも」
            2001.7.18 日経新聞 鷲田清一(哲学者) 
★ミネラル
  アメリカのブッシュ政権は「極・単」政府では。シンプルに考え
 るときは深く考えなければ。  
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■『百貨店系スーパー』
★解  説
 ・苦戦のGMS尻目に百貨店系スーパー健闘
 クイーンズ伊勢丹小石川店。店内には、契約農家がその日の朝に収
 穫した野菜が積まれている。魚売場も、すべてが天然物だ。
 西武百貨店系のスーパー、シェルガーデンの売場もGMSとは「表情」
 が違う。調味料の棚には、全国各地の素材や製法にこだわった醤油
 が幅を利かせている。売上高増の理由を西武百貨店出身の林達也社
 長は「GMSの安売り商品に満足できない消費者が増えているからだ」
 と分析。
 両社の共通点は1)バーゲンに頼らない 2)独自の品ぞろえの割合
 が高い 3)都心部への集中立地など。
 大丸ピーコックも大丸の元専務を社長として営業態勢の抜本的な改
 革に着手。高木省吾取締役は「百貨店のノウハウを移植すればグル
 ープの第2の柱になる」と高い成長性を見込む。
                      2001.7.10 朝日新聞     
★ミネラル
  ナショナルブランド商品は安心だけど、楽しくない。どれもこれ
 もみんな同じ。ローカルでニッチで商品が魅力では。商品に「表情」
 をつけるには。考えてみて下さい。
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■『ハッピーソリューション部』
★解  説
  「家事も問題解決型の機能が重要だ」中川惇(東芝執行役員)
 掃除機やアイロンなど、主婦が嫌がる家事用の製品を扱う部署を
 「ハッピーソリューション部」に改組し、文字通り「幸せな生活の
 実現」をめざす。             2001.6.22 読売新聞
★ミネラル
  ソリューションもだいじですが、ハッピーの方がもっとだいじか
 も。、楽しく、ハッピーになる道具を開発することがこれからのテ
 ーマでは。
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■『常識捨て変革に挑め』
★解  説
  未来を語る時、我々は今の常識で語ってしまうことがある。
 未来を予測する上では多くの人が「そうだな」と思えるコンセンサ
 スを得ることが必要だろう。それには情報の共有化が絶対的な条件
 だ。もう一つ重要なのは、トップダウンであること。もはやボトム
 アップの時代ではない。下から上がった情報はすべて過去の常識で
 塗りつぶされている。
    2001.6.19 日経流通新聞 鈴木敏文(イトーヨーカ堂社長)  
★ミネラル
  未来を語るときには、例えに強くなることが重要では。たとえの
 共有化から今までにないものが生まれてくる。市場創造型商品を開
 発するのには、人からなんと言われようとやるんだという執念がだ
 いじでは。
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■『情報シャワー社会の発想』
★解  説
  日記帳に自分のアンテナに反応したことを書きとめている。きの
 うと違う今日を発見し、他人と同じ感覚にならないように、という
 姿勢だ。情報がシャワーのように降り注ぐ社会の中で、それを咀嚼
 し、自分のものにしていくことがなくなるのは怖い。時代と社会の
 流れに身をまかせて流されていると、おぼれてしまう。おぼれない
 泳ぎ方を身につける必要がある。そのための救命道具が、私にとっ
 ての日記帳だ。  2001.8.4 朝日新聞 阿久悠(作詞家・作家) 
★ミネラル
  情報を情報として取り込むのではなく、自分の今までの経験を通
 して咀嚼化して、自分化することが重要。自分の言葉で表現?話す、
 書くことが咀嚼化では。
        
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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第82号 (2003/2/17) (c) 1999 Japan Orientation
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