1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第105号

配信日:2004年02月03日

第105号
『過程の中に幸せがある』『大人ライフのKW』『擦り合わせ型もの作り』『消費抑制装置』他


あり方が問われているのでは。
ミネラルを読んでご意見、返信などいろいろいただいています。読んでいた
だいている実感があり楽しみにしています。前回104号では、内橋克人さんの
「理念型企業」について、もっと理解したいと問い合わせが数件ありました。
いろいろな矛盾が顕在化している中で、働くとは、生き方とは、企業とは、
グローバルとは、資本とは、などが問いなをされているのでは。
「HOW」の時代から「WHAT」の時代では。「どう」やるかから、「何を」やる
のかが問われています。

アフリカへ行きたい。
ある企業の人とアフリカの話をしました。マサイの人たちと親好を持ったそう
です。20年位前に筑波大学の先生から、アフリカの日没を見ると人生が変わり
ますよとそそのかされ、15年前に化粧品メーカーのコンサルティングをしてい
たときに、化粧の原点はアフリカではないかと「行こうよ」「行きましょう」
とそそのかし、以前事務所にいた女性に、アフリカに行くので会社を辞めます
と言われ、行かれてしまってから、ずーっとアフリカへ行きたいという想いを
持って来ました。
アフリカへ行きたい。アフリカの大地に立ちたい。アフリカの朝日、夕日を見
たい。そしてアフリカの風とにおいを感じたい。アフリカの人とちょっとだけ
かもしれませんが暮らしてみたい。
なにか今年はチャンスかもしれない。日本から17時間程で行けるようになった
のも意欲をそそります。なぜ今アフリカなのか。みなさんはどう感じられます
か。

相変わらずの毎日です。
今年も相変わらずの1月でした。 次世代の有望市場の開発、事業戦略、新商品
開発のコンサルティングとセミナー、社内教育の仕事でスタートです。
ちょっと意識してやっていることは出来るだけ多くの人と会いたいと思い、実
行していることです。午前、午後、夜など1日に3回、仕事以外に会っています。
広告代理店の人、眠りの開発者、住宅設備開発者、健康機器開発の経営者、ア
ミューズメント開発者、水産メーカーの開発部長、健康食品開発者、以前事務
所にいた人、大人テーマ商品開発者、日本オリエンテーションの客員研究員3人、
デパート流通に強い企業の経営者、野菜フルーツ開発リーダー、理念型企業経
営者とそれを支えている社員の方々、楽器メーカー開発者、菓子開発のリーダ
ー、自動車部品メーカー開発者、「商品開発プログラムのたて方」セミナー参
加者31人、デザイン会社経営者、セミナー受講者で今は福祉関連の仕事をして
いる人(彼女のジャズを聞きに行きました)、以前コンサルティングをしてい
た繊維メーカーの元事業部長、アフリカに仕事で行った人、健康運動指導士の
人。いろいろな人との話は刺激的で、楽しく役に立ちます。
2月もいろいろな人と出会いたいと思っています。  
                  日本オリエンテーション 主宰 松本勝英

       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『過程の中に幸せがある』
   ★解  説
      精神的にも物質的にも満ち足りているのに、不思議なことに、人
     間は幸せを自覚できないことがある。満ち足りているときにはむし
     ろ、空虚感を感じたりする。幸せは幸せを目指しているプロセスの
     中にあるのかもしれない。苦しみや、悲しみのない、精神的にも、
     物質的にも満たされた状態を目指す過程の中に、幸せが隠れている
     のでは。
     幸せは人と人とのつながりの中に存在する。1人ぽっちで生きると
     き、幸せも不幸せも感じるのは難しい。「おいしいよ」「おいしい
     ね」と誰かと分け合って食べ、夕焼けの美しさを「きれいっ」と大
     きな声を出した友人と共有できる。
     生きることに疲れたとき、ゆっくり、ていねいにご飯を炊く。水で
     米をとぐ。冷たい水を実感する。みそ汁を作る。大根をまな板でと
     んとんと刻む。トントンの音に耳を傾ける。みそが煮えてくる臭い
     を感じ、ご飯が炊けてくる。シューと聞こえる湯気の音やわずかな
     米の臭い。あえておかずを作らない。ご飯とみそ汁だけで、テレビ
     のスイッチを切って、夕暮れ時の山を見ながら、ゆっくりとお米を
     味わう。出来るだけシンプルにしたとき、生きるって感じを強く持
     つ。生きているってすばらしいと思う。余分な物を一つひとつそぎ
     落とし、野心や競争心や見栄などの邪魔ものから解放されるとき、
     幸せに近づいているような感じがする。
            かまたみのる「しあわせ論」読売新聞 2004.01.09
   ★ミネラル
      読売新聞の「しあわせ論」に大変興味を持ちました。数年前から
     日本オリエンテーションでは、「豊かさの時代」から「幸せの時代」
     をテーマにして、いろいろ考えてきました。「幸せ」とは人持ち、
     いい家族、いい仲間を持つことが大事になる。幸せとは個人個人の
     幸せであって、唯一のしあわせなどありません。幸せとは何か、そ
     のために何が出来るかを考えていきたいと思っています。 
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『大人ライフのKW』
   ★解  説
     ・上手に死んでいく
     ・理想的縮小ライフ
     ・薬、医者に頼らない健康
     ・自分でできる範囲(バランス)内での選択
     ・大人はプロシューマ
     ・生活商品見直し?原点へ
     ・若いときに思っていた憧れを持ちつづけている
     ・大人世代・新必需品開発
     ・情報自体が商品
     ・ちゃんとやりたいけれど、合理的に
     ・消費だけでは満足しない、生産による自己実現
                     片寄斗史子「生き生き」編集長
                (日本オリエンテーションセミナーより)
   ★ミネラル
      大人対象商品開発のKWです。セミナー講師の意見と私のメモで
     す。大人は長年の生活の中から、いろいろな生活体験を持った「生
     活ベテラン」です。「生活ベテラン」に共感してもらうには、企画
     者はベテランを超える生活者でなければ。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『擦り合わせ型もの作り』
   ★解  説
      モノづくりは大きく分けて二つの種類がある。部品間の結合が標
     準化され、既存部品を組み合わせれば多様な製品ができる「モジュ
     ラー(組み合わせ)型」と、部品の設計を相互調整し、製品ごとに
     最適な設計しないと高い性能が出せない「擦り合わせ型」。
     ラジカセやパソコンはモジュラー型、擦り合わせ型は自動車。日本
     は世界で最も「擦り合わせ型」に向く。部品の相互調整、複雑な統
     合は、いきのあった長期的な関係でなければできない。「組織は製
     品に似る」ということで日本企業も「擦り合わせ型」の組織風土を
     強めた。             藤本隆宏東大教授 日経新聞

   ★ミネラル
      日本が世界に対して発信できる「技術文化」が「擦り合わせ型技
     術」では。「擦り合わせ型」技術を磨いていくには人の問題が大変
     重要です。これからも日本は「技術文化」を支える人材をどう養成
     するか、大きなテーマでは。
     藤本隆宏さんの「能力構築競争」(中公新書)は日本の競争力のあ
     り方として意義ある提案です。熟読を。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『消費抑制装置』
   ★解  説
      年収が減る可能性が大型消費を抑制する装置になる。このような
     流れの中で、何らかの解決策がなければ、大型消費はいずれ、現金
     で支払える人たちだけのものとなり、一般生活者は賃貸マンション
     やカーシェアリングなど、身の丈の消費で生活レベルを下げないよ
     うな生き方を模索していくと予想される。 経済気象台(深呼吸)
   ★ミネラル
      成熟時代の大型消費をどう考えるか。新しいサービス商品開発が
     今後の魅力市場となるのでは。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『時代』
   ★解  説
      「時代」は科学という単一の原理に導かれるのではなく、宗教や
     経済や民族やテクノロジー、あるいは、原始的なものと最先端のも
     のなど、さまざまな要素が解きほぐせないほどに複雑に絡み合う様
     相のうちに進むことになるのだ。
           黒崎政男東京女子大学教授哲学 朝日新聞 2002.06.19
   ★ミネラル
      遺伝子工学と宗教が同居している時代です。原始的なものと最先
     端を編集してみるとおもしろいのでは。ゲームの世界は最先端の電
     子テクノロジーと神話の融合です。ハイブリッドを超えてみるとお
     もしろいのでは。

・■■■………………………………………………………………………‥‥・・
 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第105号 (2004/2/3) (c) 1999 Japan Orientation
・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル