配信日:2004年03月02日
第107号
二寒二温の季節
春が近づいてきて、三寒四温から二寒二温に変化がスピード化してきました。
心のアンチエージングを
2月10日(火)、大阪の企業の方が、コンサルティングの打ち合わせに来社。
新商品開発からビジネスモデル開発をテーマに。
12日(木)「健康マーケティング」講座、テーマはアンチエイジング。
遺伝子工学の進歩によって、寿命は延びる。
しかし、生き生きとした大人ライフがなければ、
長生きしても魅力にはならな のでは。
「大人の一人旅」の楽しさの提案
ふーっと行きたいところに出かける、車中を楽しむ、
おもしろそうな店に入って、地元の人と話をして、
うまいものを飲み食いする。着ていく服も好き勝手、
誰も知らないから本来の自分がでて、
へぇーこれが私なのだ。
JRが「おとなの一人旅」の楽しさキャンペーンをやればいいのに。
会って会って会いまくる(トヨタの社内メッセージ)
夜、20年前のセミナー参加者の会「ニューヨーク会」にでる。
20年もたつと各人いろいろな人生を送っています。
仕事に生きる人、大学の先生を目指していて、なっている人、
生活を楽しんでいる人、意欲的にチャレンジしている40代、
いろいろな生き方をしてきた人との出会いは楽しい会です。
13日(土)話しに行っていいですかと、企業の方が来社。
いつも考えている人です。
プレミアム商品のスタンダード化などおもしろい話になりました。
7?8人ぐらいで、月1回土曜日にいろいろ話をする会をやろうと同意。
どなたか興味がありませんか。ご連絡を。
16日(月)企業訪問、熊谷の「秀萬」で中堅・若手と飲みながら話し
合い。今年はいろいろな人と話し合う、一人旅をしたいなどの話を聞き、
大変良いことだと共感。
17日(火)社内で、セミナー資料、コンサルティング資料づくり、
社内にいると何か落ち着かず、ぶらぶら外出。
本屋など、いろいろな店をのぞいて見る。
18日(水)大阪へコンサルティングの仕事。
食べると、お腹がすく食品は
19(木)20日(金)「商品開発プログラムのたて方セミナー」
生活DELIGHTの時代、「ものこだわり」から「生活こだわり」を
提案する商品の開発を強調。
市場創造型商品開発における、新視点開発。
食は満腹という一般概念に対して、食べると空腹になる食品は。
車は動くという概念に対して、見て、触っているだけで満足できる車は。
既存概念の反対でもおもしろい視点が考えられないかと、
セミナー参加者をたきつける。
ちょっとハイになって考えないと新視点は出にくいですよ。
夜セミナー参加者と懇談会。有志と2次会。酔っぱらう。
このごろすぐ酔ってしまいます。
20日朝、エアロバイクに30分、シャワーですっきり。
セミナーも少し乗って話が出来ました。
評価感性を高める
24日(火)社内セミナー
「魅力開発と評価」参加者が私のセミナー参加者が大部分。
「評価感性」を高めるには、成功体験を超えて、
危機意識を持ってチャレンジを、個人の「知」を企業の「知」へ。
25日(水)コンサルティング仕事アシスト
日本オリエンテーションの客員研究員と一緒にコンサルティング。
私とは違う進め方に興味津々。参考になります。
26日(木)企業2社の方々とお会いする。
1社の人は社内活性化のための社内教育の依頼(気に入ればの話だと
思いますが)。仮説提案型商品開発の教育が必要と強調。
もう1社の方はもう20年前に仕事をしていた企業の方で、昨年脳溢血で
倒れ、復帰した人でした。50代で大変な体験でしたが、大変意欲的で、
私もだまだ頑張らなければといい刺激になりました。
いろいろな人とワクワク
夜A社のグループ7人が酒、つまみを持って来社。
11時過ぎまで飲みしゃべり。
帰りにカバンと財布を忘れていった人がいて、何かほほえましい。
日本オリエンテーションは企業の人がホッと出来る、
オアシスになれればいいなぁーと思っています。
27日(金)大阪へ、コンサルティングスタート。
スタート時は考え方のすりあわせが重要。
とかく考え方の違いが顕著になって、行き詰まることがあります。
帰りに京都へ行って、行きつけの「京菜」へ行ってみたが、臨時休業の
案内、糖尿病の主人が気になります。
4万件の中で16位に選ばれた京都の「まとい寿司」に寄り、京都寿司を
食べて最終の「のぞみ」で帰る。
3月2日(火)マサイ語がしゃべれて、アフリカ大好きな人にお会いし
ます。前回のマツモト・ミネラルに書きましたところ、2人の方が興味を
持っていまして、当日参加予定です。
どんな話が聞けるかワクワクです。
この半月も、いろいろあって少しへばり気味です。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
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■『日本先頭に世界デフレ』
★解 説
デフレは日本病ではなく経済先進国に共通の現象であるのはほぼ確
実で、日本がその先頭を走っている。そもそもインフレが永く続い
たのは20世紀後半の40年間ぐらい。それ以前はデフレが当然だった。
日本が今後迎えるデフレ均衡は、ゼロに近い成長率と穏やかな物価
下落が続く非常に停滞したつつましやかな時代だ。繁栄が終わり退
屈で変化に乏しい中世に入ったようになる。この環境での企業経営
はコストが下がることは共通の条件で、売値をいかに維持するかが
競争の最大のポイント。
ドイツ証券チーフストラジスト武者氏 2002.11.14日経産業新聞
★ミネラル
まだまだデフレの時代です。情報技術、生産技術の進歩がデフレ化
の基です。技術、社会が進歩すればするほどデフレ化が進みます。
コストが下がる中での売値の維持をどう図るかが、勝ち組の条件
では。
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■『消費リーダはわずか』
★解 説
消費市場を引っ張るリーダーは小さな集団である場合が多い。
ブランドは高付加価値の顧客と結びついている。かなり有名なブラ
ンドでもせいぜい10万から20万人。最新のデーターベース技術を使
い、重要な消費者と顧客企業とを結びつける。データベースに基づ
く顧客をさらに細かく分類する。インターネットやダイレクトメー
ル、問い合わせを受け付けるコールセンターなどを通じ、消費者と
感情的な構築ができる。新規個客を1人獲得するよりも、既存顧客
をつなぎ止める方がコストが9分の一ですむ。
★ミネラル
10万人から20万人のオピニオンリーダーと、きめ細かな関係をつく
ることが成功につながるのでは。マスマーケットの終焉が言われて
久しいが、やっとマーケットがそうなってきた感じがします。
誰を囲い込むかがポイントです。
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■『情報マネジメントの5つの原則』
★解 説
1.情報の差異化
・違いがなければ情報ではない。
・情報の中身を優先する過ち。
2.情報の統合化
・情報の価値は、ある目的に向かって統合されなければならない。
・わずかなズレがすべてを台無しにする。
3.情報の累積化
・累積されなければ非効率。
・情報の統合化は空間的、情報の累積化は時間的なもの。
4.情報の最新化
・常に新しい要素を取り入れることが必要。
・過去、現在から未来へ。
5.情報規模の最適化
・自分自身の情報で差異がなくなる。
・新たなブランド体系の構築。
・限定販売の手法。
立命館大学教授 佐藤典司(さとうのりじ)
(日本オリエンテーションセミナーより)
★ミネラル
「情報価値」を創造することが大事な時代です。佐藤さんは情報を
企業経営のための手段としてのみとらえるのではなく、情報こそが
経営の目的だと述べています。興味ある方は「『情報消費社会』の
経営戦略」(財団法人経済産業調査会)を読んでみるとよいのでは。
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■『マージャン式開発体制』
★解 説
デジタル時代の研究開発体制は「マージャン方式」でなければなら
ない。アナログ時代のように、こつこつサイコロを振った出ためだ
け進めば、いつか成功する時代ではない。マージャンでは必要なパ
イが揃わないと勝てない。同様に、必要な技術をすべて結集しない
と、他のプレーヤーに先にあがられてしまう。松下電器三木専務
2002.01.01日経産業新聞
★ミネラル
揃わなければ勝てない。魅力ある部品技術の開発があってこそ、
魅力的な完成品が生まれる。
中国に勝つためにもどんなパイ=部品技術を開発するのか。
「部品と製品の技術融合が競争力を高める」シャープ 町田社長
2004.03.01日経新聞
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■『中高年のアイデンティティ・ニーズ』
★解 説
中年期の否定的な変化の体験=中年ニーズと中年期の肯定的な
アイデンティティ体験と絡めてベネフィットの開発を。
肯定的なアイデンティティ体験
1.私は、自分の仕事に関してベテランだと思う。
2.自分は、生きている価値のある独自な存在だと思う。
3.私は、周囲の状況や人間関係によって流されない安定した
人間だと思う。
4.私は、自分の得意な分野、自分の有能さを発揮できる領域を
もっている。
5.私は、人生の中で何がやりたいのかが、はっきりわかっている。
6.現在の仕事は、私にとってやりがいのある充実したものである。
7.私は、自分のよりどころや支えになるものをしっかりもっている。
否定的変化の体験
1.健康に対する関心が増してきた。
2.私はもう若くないと感じる。
3.疲労回復が遅い、酒に弱くなった、睡眠不足がこたえるなど、
老化や体力の衰えを感じる。
4.私の年齢から考えると、何か新しいことをはじめたり、チャレンジ
するにはもう 遅すぎると感じる。
5.これから将来、自分が働ける年月・時間に限りがあると感じる。
6.近親者や友人・知人の死によって、自分の寿命はあと何年くらいか
と考えることがある。
7.以前のように仕事に集中できないし、あまり意欲がわかない。
8.これから将来、自分のできる仕事・業績や出世などに限界を感じる。
9.いろいろなことに対して消極的になってきた。現状を維持できれば、
それでよいと思ってしまう。
10.自分の老い行く姿や死について関心が増してきた。
岡本祐子広島大学助教授(「健康マーケティング」セミナーより)
★ミネラル
否定的変化を捉えるより、肯定的変化を捉えて、ポジティブの拡大
ベネフィットを開発することが中高年市場を開発するポイントでは。
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■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第107号 (2004/3/2) (c) 1999 Japan Orientation
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