配信日:2004年03月16日
第108号
いろいろな出会いと、いろいろな別れ
春になると、いろいろ楽しい出会いと、残念な別れがあります。
アフリカとの出会い
3月2日(火)アフリカ大好きな、近藤さんにお会いしました。
企業の商品開発部長だった方の紹介です。
近藤さんは、子ども研究所主任研究員で、私と同じ年の61歳、
アフリカに魅せられたのは、42才の初めてのアフリカ旅行だそうです。
人の新聞社のアフリカ支局長からの誘いで行き出して、
それからすでに13回。
結婚式もケニアで行い、牛1頭、羊2頭、60人分のご招待のお酒で、
締めて5万円だったそうです。
アフリカの地平線はほんとうの地平線、日の出、日没はドドーッと音がする、
ヌー、ライオン、象その他の動物と人間の営みなど、
いろいろな話で盛り上がりました。
みなさんアフリカに行きませんか
現在、10月のアフリカ行きに向けて、近藤さんがサファリプランを設計中です。
今考えているプランは、
10月2日(土)?11日(月)のAコース。10月2日?15日のBコースです。
Aコース:ナイロビ、マサイマラ、ンゲタ村(ビクトリア湖畔ルオ族の村)、
ナクル湖、ナイロビ
Bコース:Aコース+モンバサ(インド洋沿岸の古都市2泊=夜行寝台利用)、
アンポセリ(キリマンジェロの山麓)
費用は人数、飛行機代など未定の今、まだ正確ではありませんが、
Aが40万強、Bが、+5万円程度です。
7月頃から勉強会を始めます、のメールをいただきました。
眠っている魂(ソウル)を揺るがしに行きませんか。
私はぜひ行きます。興味ある方はご連絡を。
連絡先は:MailTo: webmaster@jorien.com
悲しい別れ
3月7日に、私と仕事をご一緒したY社の元部長Kさんが、
長野のスキー場で、心筋梗塞で亡くなったとの知らせがありました。
64才でした。
部長になったときに私のセミナーを受講され、ぜひ松本さんと一緒に事業を
立て直したいと熱く語ってくれました。
コンサルティングの費用を捻出するための合理化で利益をだし、一緒に取り組み
ました。今その事業部の利益を生み出す主力商品になり、また次の主力を開発
しようとしていた矢先でした。
残念な別れです。次も魅力のある商品を開発するために全・全力投球します。合掌。
寺島しのぶ
役者、寺島しのぶ、が気になっています。
14日(日)朝10時に渋谷のイメージフォーラムへ、
映画「ヴァイブレーター」を見に行ってきました。観客は15人位で、
私はスクリーンの真ん中に席を取り、見るぞという構えで見ました。
フリーライター役の寺島しのぶと、トラックの運転主役の大友南朋が、
CVSで出会い、トラックに同乗することから、
ヴァイブレートして、すっぴんな人になっていく物語です。
すっぴんで、本気の映画でした。
ストーリーも、役者も、画像も、すっぴんで、本気でした。
寺島しのぶのノンメイク?の顔が何ともいえなく、
すっぴんで、リアルで、カッコイイ役者でした。
すっぴんになれる、すっぴんがカッコイイ役者です。
守らなければと思っていた規範、虚飾を過食で吐く。
いつも聞こえてくる、外からの強制の声から解き放たれて、
内なる自分の声が聞こえてくる、そんなストーリーもよかった。
自分は自分、人のことなど気にせず自分になろう。
最後の歌(曲名も知りませんが)も、すっぴんで、やさしい声でした。
監督の廣木隆一も注目。
見終わって、なんだかカツ丼とタクワンが食いたくなりました。
あまりカッコつけて生きようとすると窮屈になる、すっぴんで生きよう。
5月「会津マーケティング車座塾」を開きます。
5月21日(金)・22日(土)「会津マーケティング車座塾」を開催します。
会津の風土の中で、マーケティングを、とことん語り明かしたいと思っています。
テーマは「変化と商品開発」です。「時代・市場・生活価値観の変化」を引き抜く力をつけよう。
今がチャンス
日の出が5時21分になりました。朝、早起きして何かをやり出すのには
よい季節になりました。私は20年間、5時起きの、朝起きです。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
■『PRM』
★解 説
ソニーは1979年ウオークマンを世に出して、今まで227種類のモ
デルを開発してきた。つまり3週間に1つの新モデルを作った。
その作り方は「PRM方式」といわれ、プラットホーム(Platform)
を基にそれをリ・ユース(R)してモジュール(M)を組み合わせて
いく方式。車台をリ・ユースして、モジュールを載せて開発スピー
ドを高めている、現在の自動車の開発方法も同じで「PRM」です。
★ミネラル
開発のスピードを高める有力な方法です。メーカーだけでなく、
芸能プロダクションの世界でも活用されています。ジャニーズ事務
所は、「美少年」をプラットホームにして、リユースして、そこに
「お笑い」「悪ガキ」などのモジュールをつけてタレントの開発を
しているそうです。なにをプラットホームにするかは重要なテーマ
です。
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■『企画マンは中間者の視点』
★解 説
・企業と消費者の双方向の視点
・知性と感性の調和
・個と全体の調和
・新しいものと古いものとの調和
★ミネラル
矛盾が、オポチュニティーの原点です。相反するモノに対して
第3の視点が重要になります。
調和、融合、編集の概念が企画者の素養では。
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■『常識を超える』
★解 説
・脱常識?常識の本質を見抜く
・非常識?常識の中から正しいものだけを選び出す
・否常識?新しい仮説をたてて考える
・反常識?本質に回帰する
・越常識?障害物となる常識を乗り越える
・超常識?障害物になる常識を飛び越える
★ミネラル
常識という概念はやっかいな概念です。自分では脱・非・否・反・
超常識だと思っていても傍から見ると常識だったり、また脱・非・
否・反・超だと他の人の理解が得られなかったりして、またやっかい
です。脱・非・否・反・超になるのには「執念」が必要になるのでは。
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■『人口減社会』
★解 説
外国人受け入れは、日本の企業の技術開発に刺激を与えて強化する
技術者を。政策研究大学院教授 松谷 明彦氏。
定住人口が減る分、観光で需要を喚起する交流人口を増やすこと。
2001年世界の国内総生産(1ドル120円)は37百兆円、このうち観光に
よるものが4百兆円、1割以上。日本のGDP規模で考えると6兆円ぐらい
あってもよい。ちばぎん総合研究所長 額賀信氏
ヨーロッパ型の発想。2000年に採択されたリスボン宣言でも、経済改
革の目標を社会の制度の維持と「人間資源への投資」
野村総研主席エコノミスト 福島清彦氏
読売新聞 記載日不明
★ミネラル
人口の減少、人口の高齢化は心配することですが、危機はチャンス
にもなる。これらを「幸福」へつなげるかの施策に知恵を絞れば、明
るさも見えてくるのでは。
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■『速度の変化』
★解 説
現代は「平らなスクリーンの時代」。
それは過去への関心が薄れ、現在に関する薄い関心だけが過剰になっ
ている時代、いわば歴史感覚の平面化が進んでいるような気がする。
産業革命が進んだ19世紀は、今とは逆に、歴史の深みや重みを人々が
強く意識した時代だった。
人々の視線は、いまが歴史の中のどんな時代かが問題にされた。
こうした関心は20世紀の半ばまで続いていた。
19世紀に人は早く流れ去る時間に対して不安や恐怖感を持っていた。
ところが20世紀になると早く流れる時間に対する不安が消えた。
進歩の哲学、消費が善だというコマーシャル文明の台頭が重なる。
歴史への関心が薄れ「歴史」に対して「記憶」という言葉が盛んに
使われ、インパクトを持つようになってきた。
歴史感覚が平面化することによって、歴史の遺産を次の世代に伝える
ことが難しくなる。過去の歴史の体験を軽視することになる。
歴史を知らない社会は知的に貧しい社会になりかねない。
少しも新しくはないのに、たまたま目の前にある現象が新しいことだ
と勘違いする無邪気な真理が生まれてしまう。
過去の体験や知識を正しく受け継いでいれば避けられるのに、それを
知らないために社会全体が幼稚な錯覚にとらわれる。
フランスでも都市近郊では伝統的な風景に関心を持たない世代が増え
ている。
しかし一方では、地方を中心に自分たちの生まれた土地に強い愛着を
持つ傾向も芽生え、アイデンティティーの一部として風景を守ろうと
いう考えがある。
人々の生活感や身体感覚は時代とともに変化していくが、こうした感
覚の変化は、国や民族だけでなく地域や階層によっても大きく違う、
グローバル化はそうした感覚の差異を自分たちのよりどころとして、
強く意識する機会を与える。感覚的問題は人間の文明や文化のあり方
と結びついている。感覚の差異を無視したグロ?バル化は、世界の混
乱を引き起こしている。
アラン・コルバン「感性の歴史家」朝日新聞 2003.11.11
KW:速度、歴史、グローバル
★ミネラル
歴史の重要性です。風土の重要性です。今重要なことが軽視されて
いくことに危機感を感じます。日本の歴史家、網野義彦さんが亡くな
ったことを大変残念に思います。合掌。
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■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第108号 (2004/3/16) (c) 1999 Japan Orientation
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