1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第109号

配信日:2004年04月06日

第109号
『ハッピーミステーク』『都心住民の行動原理』『ジャパネットたかた』『人間型ロボットデザイン』『思想より「安心」を求める時代』


「つづける」、をつづけよう。
マツモト・ミネラルも4年半、109号になりました。
読んでいただいている方から、いろいろなメールをいただきます。
マツモト・ミネラルにコメントをつけて、会社の中で回覧している、
今までのキーワードを体系化したメモをつくった、紹介された本を
読んでいますとか、いろいろ反応があります。
「つづける」と、何とか形になってくるものです。

「つづける」といえば、商品開発のコンサルティング、教育の仕事を
やり始めてから30年以上になります。
よくつづいてきたなと自分ながら感心したり、同じことしかできないとは
愚鈍だと悲観したり。
「30年つづくとは大変なことです。なぜ30年つづけられたのですか」と
F社の執行役員の方から問われ、「なぜかわからないのですが、いろいろな
企業の方が仕事を一緒にしましょうと言ってくれて、つづいてきたんです」
という会話で仕事を依頼されたこともありました。
セミナー受講者も1万人を超え、上場企業の社長、役員になった人など
いろいろな出会いがあります。
つづけてきたからでは。

また、20年位前から朝5時起きの習慣がつきました。
朝の5時から7時までの2時間ヘ集中できるので、4時間に匹敵する感じが
しています。よい習慣になりました。
自慢にはなりませんが、7時過ぎになると空腹でカツ丼、チャンポンなどが
食べたくなり、朝から食べています。
「つづける」と朝食がおいしいです。

カレンダー・3月16日?4月5日
16日(火)17日(水) 大阪でコンサルティング。
マーケットの概念の理解と重要性を納得してもらうのに苦労しています。
私の発信力のせいではと反省。
また魅力は新しいだけではダメで、共感魅力にならなければについても、
わかっていてもなかなか難しい。
18日(木)19日(金) 10時から17時まで12時間セミナー。
ネーミング、パッケージでサプライズをつくるには。小さなサクセスを作って
波及させる新商品の導入展開。
20日(土) 朝一番で映画「イノセンス」を見に行く。
二度以上見ないといけない映画では。

22日(月) 商品開発カウンセリング。ラグジャリー商品の導入について。
ラグジャリー商品についての本が出ています。参照
(「なぜ高くても買ってしまうのか」ダイヤモンド社)
23日(火) 新規のコンサルティングスタート。開発与件の明確化からスタート。
夜、日本オリエンテーションにいた人と?゙。34歳がまだ若手の会社と、
28歳がベテランの会社がある。34歳がばりばり仕事が出来る企業に行くようにと
アドバイス。
25日(木) コンサルティング。新視点で今までにないマーケットをつくろうと
チャレンジ。なかなか難関。
終了後、映画「ミスティク・リバー」を見る。
3人の大人の男。人生が感じられて共感。

28日(日)から30日(火) 休んで、伊豆へさくらを見に行きました。
あと何回、さくらが見られるのか考えるようになりました。
現在61才ですから、上手くいけばあと20回はいけるかな。
さくら三昧をしようと思っていたのですが、二分咲き状態で空振り。
バスで天城峠を越えた時の、遠くの山の中の、白い「伊東ざくら」が
きれいでした。4月1日(木) 通勤途中1時間ほど、さくら散歩をしました。
4月3日(土) さくらの下で朝食。

30日(火) HPの専門家とマツモト・ミネラルのKW検索機能を作る話し合い。
検索機能が付くともう少し楽しめるのでは。
31日(水) ソニーで教育の仕事をしていて、独立したHさんと。
企業風土を変えるコンサルティングプログラムの話を聞く。
K社の専務Kさんが退任。「残念ですが、うらやましい。うらやましいけれど、
残念です」のメールを。

4月2日(金) 新規経営戦略コンサルティングプログラム開発の打ち合わせ。
企業訪問。健康マーケティング、健康価値観の変化について話し合い。
夕方東大のB教授訪問、2時間を超えて話し合い。
多量な情報を可視化して分析できる研究、グーグルが参入した「orkut(オーカット)」
の人脈づくりサイトの今後について話し合う。
商品開発人脈づくりに活用できないか興味津々。どなたかアドバイスを。
いろいろです。

アフリカ行きつづき
アフリカ行きのプロデューサー、子ども研究所の近藤さんからメールが来ました。
「去年のNGWTA村ウルルン滞在がメチャクチャ素晴らしかったので、今年も
リピートします。UAEのエミレイツ航空も素晴らしく往復もかなり楽になりました。
そして今年は10月の連休を生かして、マサイマラ滞在を1日長くしました。
まだ先の話ではありますが、今から予定を空けて調整してください。
そしてなるべく多くのお友達を誘って楽しいサファリにしましょう。」
子ども調査研究所 近藤純夫
私は日程の調整は終わりました。参加します。
自己発見へ行きませんか。
                日本オリエンテーション 主宰 松本勝英

■『バニティ・サイズ』
★解  説
   見栄っ張りサイズの設定。従来のサイズと実質的には同じ寸法で
  あっても、小さめなサイズとして表示をすることによって購入を促
  進する。ノーステキサス大学助教授T・R・キンリーによれば、この
  サイズ設定の虚栄度は服の価格に比例する。50ドル以下は規格に沿
  った表示。価格が高くなる、個性が濃くなればなるほど、サイズは
  小さく表示される。
         「モードの方程式」中野香織 日経新聞2003.12.12

★ミネラル
   人間の心理はおもしろいし、何か納得してしまいます。虚栄研究
  は成り立つのでは。誰かしてみませんか。中村うさぎ研究などは入
  り口としてはおもしろいのでは。
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■『独創性とは』
★解  説
   独創性とは頭の中に「?」を持つこと。最初に「問い」ありき。

★ミネラル
   「問い」がなければ「課題」が見えない、「課題」が明確になら
  なければ「解決」がない。子どものような新鮮な眼差しで「問い」
  を見つけよう。
  今みなさんはどんな「問い」を持っていますか。
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■『「スピンイン」戦略』
★解  説
   ベンチャーのアイディアを生かして新事業を構築、それを取り込
  むという発想。現在は従来の常識が通用しない非連続の変化のまっ
  ただ中にある。企業にとって真の驚異は業界外からやってくる挑戦
  者である。ノキアはスタートアップの時代からVリコンバレーの有
  望企業に目を付け、資金面などを支援し、有望企業を陣営に引き入
  れている。日本では、社内の事業組織を人ごと外部に切り出す、カ
  ーブアウト型ベンチャーを作ればいい。社外にでることによって、
  新しい競争にさらされ、事業の将来性や、方向性が見えてくる。
                        日経新聞2003.7.11

★ミネラル
   革新は業界外から生まれるケースが多い。優秀な人たちを社外に
  出して、社内のタブーを破ることが革新的事業、技術の開発に必要
  では。4月中旬にカーブアウト型ベンチャー企業に仕事で行きます。
  楽しみです。
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■『技術立国』
★解  説
   企業は余裕を失い、研究対象を「最先端」から「実用」に軸足を
  移していることが怖い。いまは、バブル経済の時に投資したリター
  ンが技術成果として表れてきている。全く逆の現象が20年後に起き
  ると思うと本当に怖い。

★ミネラル
   全てが工学的に効率発想になってきている。ほんとうのサイエン
  ス、哲学は効率から生まれてくるのか心配です。想いが大事な時代
  では。
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■『ポストプライバシー社会』
★解  説
   2つ以上の技術が収斂して1つにまとまった場合、技術本来の効
  能よりも副作用の方が長続きすることがあり得る。思いがけない影
  響を与えそうな新技術の収斂の完璧な実例が、カメラつき携帯電話。
  あらゆる個人情報を欲している企業、「のぞき屋」、画像を加工し
  て悪用する。プライバシーと人権の定義はもとより、あらゆる事柄
  に対する広範な影響を与える。「匿名性の喪失」により人々の信頼
  関係が崩壊し、相互信頼を二度と修復できないほど傷つけてしまう
  かも。
       アルビン&ハイディ・トフラー 読売2003.11.16

★ミネラル
   複合汚染が取りざたされたことがありました。単一技術はどうに
  か問題点も含めて見えますが、複合化は、ものすごいメリットを生
  むと同時に予測不可能なデメリットをもたらします。ウイルスのよ
  うに見えない危険がいっぱいな社会です。


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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第109号 (2004/4/6) (c) 1999 Japan Orientation
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