配信日:2009年03月03日
第231号
3月3日(火)
桜のつぼみがふっくらしてきました。今年は暖冬で、桜の開花時期の判断が難しいようです。
景気も冬の後には、春が来る。今年の年末には春が来るのではという声を聞きますが、今度の春はいつもの時期、いつもの春とは異なる春になるのでは。
人間が自然と調和して、イキイキ笑顔の春にしたいですね。
■『人を動かす法則は6つ』
★気づき
セールスマンやカルトの勧誘メンバーらが一体どんなテクニックを使って相手の心を動かすのか。多岐に亘る戦術を心理学の手法で整理分類したところ、影響力を行使する心理学的原理が6つ浮かび上がった。
1.返報性の原理。相手が何かをしてくれたら、返さないといけないという気持ち。
2.一貫性の原理。ひとたび決定を下すとそれを守ろうとする心理がはたらく。
3.社会的証明の原理。多くの人がやっていることに引きずられがちになる。
4.好意の原理。好意をもってしまうと、その人の言うことを鵜呑みにしやすい。
5.権威の原理。権威のある人に従ってしまう傾向。
6.希少性の原理。最後の一個だといわれると買ってしまうこと。
社会の情報化、グローバル化が進む中で、特に影響力を強めているのは「社会的証明の原理」とみる。
社会心理学 R・チャルディーニ教授 日経新聞2007.10.11
★コメント
好意の原理はちょっと持っているけれど、返報性、一貫性、社会的証明、権威、希少性などの原理は、私にはありません。ちょっとへそ曲がりもいいものです。
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■『シリコンバレー やさしく変身中』
★気づき
IT産業の一大拠点・米国カリフォルニア州のシリコンバレー。06年に具体化した地域の「クリーン・アンド・グリーン」構想を仕掛けたのは、ヒューレット・パッカード、グーグルといった地元企業やスタンフォード大学などの連合体だ。
たとえば、約2100人が働くIT関連の「ジュニパー・ネットワークス」本社は、自家用車に頼らない通勤への徹底した応援で知られる。
自転車で出社すると「自転車通勤者カード」にスタンプを押してもらう。10ある枠が埋まると、社内のカフェで使える食券20ドル分がもらえる。
自転車置き場は社内のあちこちにあり、シャワー室も完備。病気などの緊急時にはタクシー券を支給する。
★コメント
自動車のない先行的な生活スタイルでは。景気が回復しても自動車産業が市場のリーダーとして存在するかはちょっと疑問では。
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■『ケータイ・コンビニ影響か』
★気づき
合コン・メール・数回のデートで結婚。それから相手の口癖や食べ物の好き嫌いを知っていく。
家と家との結びつきが弱まり、結婚がパーソナル化した気がする。手のひらの中のケータイで好みの人と付き合い、結婚しても自分の生活は変えない。互いに好きなものをコンビニで買ってきて食べたりね。結婚って覚悟がいったけれど、それが薄まった。結婚に反対する親も減った。駆け落ちの必要もない。
「新婚さんいらっしゃい!」朝日放送プロデューサー 藤田和弥氏
朝日新聞2007.4.3
★コメント
ケイタイ的人間関係、コンビニ的生活スタイルがどのように進化していくのか。文明が文化を解体していくのか。これらの動きをどう読むか。私はなかなか遠い存在です。
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■『「タッチ式」押さえろ』
★気づき
ラスベガスで開催中のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では、家電・情報各社が「扱いやすさ」に力を入れた新製品が相次いで登場した。
スウェーデンに本拠を置く携帯メーカーのネオノード社は、画面上で指を上下左右に動かせば操作できる小型携帯電話「N2」を出展した。片手で持ち、親指一本ですべての操作を簡単にこなせる。将来はカーナビゲーションなどにもタッチ技術の普及を狙う。
東芝の超小型パソコンはキーボードを一切省き、必要に応じて液晶画面にキーボードが表示される技術を採用。
マイクロソフトが出展したテーブル型パソコンの「サーフェス」。テーブル自体が表示装置となり、ビデオや写真を表示する。テーブルの上にデジタルカメラや携帯電話を置くと、無線でパソコンに画像データが転送され、撮影した画像一覧を表示できる。
日経産業新聞2008.1.11
★コメント
高機能から使いやすさの時代では。
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■『人生の「ゴールド・エイジ」とは』
★気づき
蜷川さんが率いるシニア劇団「さいたまゴールド・シアター」。公募でつくった55歳以上限定のプロの劇団だ。
「ぼくは若い劇団をもっているんですが、彼らと一緒に稽古をすると、すごく仲がいいんです。若者の面倒をお年寄りが見る。一緒にお弁当を食べたり。疑似家族がいいんでしょう。ある時間帯だけ家族をやる。それで僕が、『両方で自分たちの生き方の流儀を伝え合おう』と言って、みんなで話し合った。演劇だけじゃなくて、人生をやり直しているところがありますね。少しは普通の老人に戻ろう、しばらく休もうといったら、みんな『生き生きしない自分はいやだ』って言ってきます(笑)」
演出家 蜷川幸雄氏 朝日新聞2008.5.5
★コメント
私もこれから何をやろうか模索中。映画関連も面白い。文化学院で映画を勉強しようかな。小説もなかなか魅力。経済・マーケティング小説も面白いのでは。
まだまだ66歳の模索が続いています。
日本オリエンテーション主宰 松本勝英
【マイカレンダー】2009年2月17日(火)〜3月2日(月)
2月17日(火)社内教育打ち合わせ。企業内シーズをもとに、コンセプト開発、製品アイディア開発の演習。
19日(木)20日(金)関西の企業訪問。7社の方々とお会いして、次世代商品開発、開発の高速化、マーケティングのR&D、デザインのR&Dとこれからの市場、マーケティング、商品開発についてのディスカッション。現在の市場の厳しさを実感。京都では、「あさきぬ」魚とお酒がおいしかったです。行きつけの先斗町「京菜」、京都祇園の「まとい寿司」で企業の人と快食。
21日(土)京都西陣の小路を歩く。何かほっとする街並みです。
23日(月)化粧品マーケティングの打ち合わせ。経験価値をもとにした商品開発プログラムの打ち合わせ。
24日(火)社内教育。研究所マーケティング&ワークショップ。研究者の言葉感性にちょっとびっくり。なかなかの研究者たちでした。夜、企業を退職する人と大塚「こなから」で快食。
25日(水)朝からコンサルティング。変化の気づきとキーワード化。午後、コンサルティング。新視点開発。
26日(木)27日(金)「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー。10時〜17時までの6時間、ちょっと疲れを感じます。商品コンセプト作りと評価。
26日、セミナー終了後参加者と懇親会。いろいろなネットワークが広がっているようです。
土日朝一番の映画
「ポチの告白」監督、脚本 高橋玄。
正義とみられている、警察、検察、裁判所、報道の癒着による国家権力の闇を描いた、野太い映画です。権力は悪を生む温床。マイケル・ムーアの世界と比べ、その恐ろしさは格段の差でした。
主演の菅田俊の迫力。野村宏伸のクールさ、井上晴美のやさしさ、川本淳市のユニークさ、井田國彦の正義な演技、出光元の生々しい演技などキャストも多彩な社会はエンターテイメントでした。
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第231号(2009/3/3) (c) 1999Japan Orientation
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