配信日:2012年7月17日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第316号 Table of Contents □■
◇マツモト・新商品開発ミネラル
『哲学の現在』
『改札タッチ 13度の傾斜』
『節約・ぜいたく 表現巧み』
『人はいかに まなびほぐすか』
『新たな死生観求めて』
◇伝言
◆第118回「商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
第118回9月6日スタートです。今日か明日ご案内が届くと思います。よろしくご検討ください。
117回は31名の方々の参加で、現在進行中です。商品開発の全てが学べる6日間36時間のセミナーです
◆「行こうよ」ボクシングを見に行きませんか
7月25日(水)後楽園ホール18時開始 当日4試合が組まれています。私が応援している、日本ライト級チャンピオン加藤善孝選手の防衛戦です。生の迫力を見に、グローブと身体の音を聞きに行きませんか。チケット5000円。まつもとまでご連絡ください。matsumoto@jorien.com
2012年7月17日(火)
「学び合いの場・シニア大人市場とマーケティング、商品開発」が7月10日にありました。日本オリエンテーションのイスすべてを動員、立ち見(私まつもとです)が出るほどの盛況でした。参加者の意見交換による触発の場で、いろいろなディスカッションが出来ました。(ちょっと年上の意見が多かったとの声があり、反省)
主な内容は
1. 過去の団塊ブームに翻弄された経験を生かす
2. フィジカルとメンタルのギャップを解決
3. 生活を楽しむ大人たち
4. 複眼市場として捉える
5. ネガティブ・アイデンティティーをポジティブ・アイデンティティーへ
6. 過去歴分析が重要
7. 流通の大型店は今後どう対応するのか
8. リッチ&ヘルシー
など、いろいろ、多様。
遊び・学ぶ・働く、をぜひ。
次回の学び合いの場「10年後の暮らしは、ライフスタイルはどうなっているか」7月23日(月)です。参加希望は office@jorien.com
■『哲学の現在』
★気づき
「経済でも何でも、今の時代を動かしている様々な動きは、個々の専門知とは離れたところでうごめく何らかの時代精神と連動している。日本人は専門ばかりにうつつを抜かしている場合ではなく、まさに人間観、世界観が問われている。そのためには、総合的な哲学の「知」を見直す必要がある。」脳科学者 茂木健一郎 氏
「快楽ということでいえば、言葉は伝達可能性を追求する一方で、言語能力を使ってどれだけ遊べるかを追求するものでもある。その楽しみが詩を書く原動力になり、ひいては旧体制を破壊したり、新しい時代の風潮を呼び込んだりする力ともなってきた。もともと危ない道具であり、毒がある故に魅力的ともいえる。」作家 島田雅彦 氏
読売新聞2007.4.10
★コメント
今の時代を生きていくためには、表面的なハウツーではなく、深い人間力では。哲学としての「人間学」の構築が求められているのでは。マーケティングもベースは「人間学」です。「人間学」の研究会をやりたいですね、興味ある方はいませんか。
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■『改札タッチ 13度の傾斜』
★気づき
01年に登場し、SuicaやICOCAの名で知られる新型カードの改札機は、センサー部分が約13度傾いている。基本デザインを担当したのは、フリー工業デザイナーの山中俊治である。この改札機、モニター試験では、スムーズに通れない人が続出。センサー部をくぼませたり、様々な向きに傾けたり。たどり着いたのが、手前に傾けて光らせる方法だった。「デザインって案外、科学」山中にとってデザインは、技術と社会を結びつけ、新しい技術が誕生したとき、社会に受け入れやすくするもの。
★コメント
認知心理学的、人間学が必要では。
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■『節約・ぜいたく 表現巧み』
★気づき
長引く不況は相反する2つの欲求を作り出している。「節約」と「ぜいたく」だ。車市場でいうと「コンパクトなのにゆったり」。低価格と省スペースにつながる小ささが求められる。このニーズをうまく捉えて成功しているのが日産の「TIIDA(ティーダ)」。「小さな高級車」を実感させている。これからはしなやかさと強さが求められる時代。フォルクスワーゲン「Touareg(トゥアレグ)」のように、すっきりしたスマートさと、階段を上っていく(CMでのワンシーン)ような強さも人気を集めそう。
ブランド戦略コンサルタント 高坂美紀 氏
日産新聞2004.11.19
★コメント
どちらかという「OR」型から、どちらもの「AND」型へ。消費者は贅沢になっている。中価格高満足型商品は「AND」化が成功のポイントでは。
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■『人はいかに まなびほぐすか』
★気づき
やり直しを始める、それは学んできたものを忘れる、unlearnすることからだ。するとそれに応えて、学んだことが正しくなかったと教えてくれる、unteachしてくれる若い連中が出てきた……unlearnの、鶴見俊介さんの定義によると、≪大学で学ぶ知識はむろん必要だ。しかし覚えただけでは役に立たない。それをまなびほぐしたものが血となり肉となる。≫
朝日新聞2007.1.23
★コメント
unlearnと学びほぐし、日本的発想では。おもしろい概念ですね。
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■『新たな死生観求めて』
★気づき
「ヒット曲『千の風になって』の詩は、米国の主婦が母を亡くした友人を慰めるために書いた。このように死別の悲しみを癒すことをグリーフワークといい、ホスピス運動の『死のケア(看護)』などとともに欧米の死生学の基本にある。しかし、キリスト教に根差した欧米の死生学は、欧米の文化こそ本流という意識が抜けきれていない。死んだ人はいないとみる欧米文化に対し、アジアでは死んだ人もどこかにいるという感覚で先祖を大事にする。」医療技術が進歩した結果、「いのち」が軽くなっている現実がある。「いのち」を資源や道具として扱う考えが背景にある。「生命科学の発展によって、『いのち』が『授かる』から『つくれる』へと変わりつつある。脳死、尊厳死などの問題が示しているのは、人間自身が死に行くときを決めなければいけなくなってきていることだ。それを決める生命の価値の基準が、文化によって違う。『いのち』の尊さ、重さと言葉で言われていることの内実を確かめて、死生学的な観点から臨床現場と結びつけて考えていかなければならない。」
東京大学 宗教学 島薗 進氏
日経新聞 2008.3.27
★コメント
尊厳を持って死ぬ。日本には自死の文化もある。長寿になったことによって、病が大きな問題になっている。いま読んでいる小説「シャンタラム」(グレゴリー・ディヴィッド・ロバーツ)の中に、インドで路上で死んでいく人の、最後の死をみとる場所があり、臓器が必要な時は臓器を提供する義務を負うことが条件。インドの人たちの死生観が気になる。
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◆『学び合いの「場」』7月8月の予定
参加者による、触発、ディスカッションの「場」です。
◇「十年後の暮らしは、ライフスタイルはどうなっているか」7月23日(月)
住宅メーカーの人からの提案です。十年後からのライフスタイル・ロードマップが描けると面白いのでは。
◇「美味しさのイノベーション」8月3日(金)
ヤミツキ味覚、先色・先香り・先味・中味・後味開発、少量高満足味覚など、味覚のイノベーションにトライしたいと思っています。
◇「ソーシャル・ニーズと商品開発&CSR」9月14日(金)
マーケットはソーシャル志向へ、ソーシャル価値の高い新商品開発へ、その先に新しい創造がある―CSVのマーケティング
時間:19時〜21時(終了予定、延長あり)
会場:日本オリエンテーション事務所
参加費用:1,000円(サンドイッチ、飲料付き)
申し込みは office@jorien.com
◆土日朝一番の映画 おもしろい映画を3本見ました。全ておすすめです。
*「きっとここが帰る場所」監督;パオロ・ソレンティーノ キャスト;ショーン・ペン
元有名なロック歌手が、30年会っていなかった父の死を契機に、強制収容所にいた、父の捜していたナチの残党を探す旅に出る。芯のある、しかし優しさに包まれた映画です。ショーン・ペンが好演。音楽とショーン・ペンの言葉がよかった。
*「ミッドナイト・イン・パリ」監督;ウディ・アレン キャスト;キャシー・ベイツ
楽しかった。大人のファンタジー。1920年代の黄金時代に誘い込まれたアメリカの小説家が、へミングウェイ、フィッツジェラルド、T・Sエリオット、ダリ、ピカソなどそうそうたる芸術家と交友する物語。ウディ・アレンの世界です。
*「クレージーホースパリ 夜の宝石たち」監督;フレデリック・ワイズマン
「クレージーホース」は欲望の分け前。エロスは、誘惑と想像力。楽しいエロスでした。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第316号(2012/7/17) (c) 1999Japan Orientation
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