配信日:2014年4月15日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第356号 Table of Contents □■
◇マツモト・商品開発ミネラル
『ハウスワイフ2.0』
『GEが夢の家電』
『必要なものを、必要なときに、必要なだけ』
『旧ブランドの若返り戦略』
『おもてなしとホスピタリティー』
<伝言>
◆第128回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2014年7月3日スタート
商品開発プロになるための実践練習場です。“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。好奇心に火をつけるセミナーです。
◆ベトナムでのマーケティング活動を開始しています。
日本の大学、大学院を卒業してベトナムで起業している人たちがたくさん生まれてきています。彼らはいろいろな経験を積み重ねてきています。ベトナム企業と提携し、ベトナム、メコン圏市場に進出しませんか。いろいろなご相談、気軽にどうぞ。
2014年4月15日(火)
余白・自由時間を。
遊び・学ぶ・働く、のすすめです。働く・働く・働く、をしていると働くが貧弱になってくる。もっと遊ぶことをして欲しい。一人旅は、おもしろい遊びの時間・空間です。海外に一人旅をしてみませんか、ベトナムの一人旅 ワクワクドキドキですよ。
■『ハウスワイフ2.0』
★気づき
「ハウスワイフ2.0」かつての主婦のように、家に閉じこもり単調な家事をこなす生活に、私たちの世代の女性が満足できるはずがない。環境問題や食の安全への関心が高まる中、自力で裏庭で鶏を飼ったり、農園で野菜を作ったり。子育てでも、紙おむつではなく布おむつを使ったり、学校に通わせずに自分自身で教育するホームスクーリングを試みたり、家事のハードルをあえて高くして「専業主婦」という仕事を、自らのキャリアとして納得しようとしているのです。
エミリー・マーチャーさん ジャーナリスト
朝日新聞2014.04.12
★コメント
主婦の概念が変わっている。今までの主婦とは異なる主婦が出現している。社会との接点を模索し、キャリアとしての主婦を目指している。「ハウスワイフ2.0」にとって魅力的な商品、サービスとは?
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■『GEが夢の家電』
★気づき
狙うのはモノ作りの革新だ。大衆化した家電のイメージを刷新する。第1弾はこれまでにない夢の調理家電。機能、使いやすさ、デザインは? 技術者、科学者などがネットで議論し、今年後半にも発売する。1892年にエジソンが興したGEが自己革新を急ぐ。
リーマン・ショック後の危機モードから脱し、企業が再び走り出した。だが古い手法の焼き直しでは通じない。世界中の情報が瞬時に得られる時代。消費者は画一的な商品にそっぽを向く。従来の常識や区分ではとらえられない革新力を持つ企業が今、強い光を放つ。
「革新力」産業の垣根 溶かす
日本経済新聞2014.04.07
★コメント
革新の仕組みづくりの革新が始まっている。オープンイノベーションが定着し、より進化が求められているのでは。
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■『必要なものを、必要なときに、必要なだけ』
★気づき
必要なものを、必要なときに、必要なだけ−と言えば、広く知られたトヨタ生産方式だ。車を組み立てるときの部品の調達を必要最小限にして在庫を持たない効率経営を追求するこの方式は、実は意外なところからヒントを得た。米国のスーパーマーケットだ。
スーパーで消費者は、セルフサービスで食料品や日用品を手に取っていく。まさに必要なときに、必要なものを−。この光景に、トヨタ自動車の技術陣はピンときた。日本にまだスーパーが登場していない昭和20年代のことだ。自動車産業の競争力を押し上げた新しい生産方式は、流通業から刺激を受けての産物だった。
春秋 日本経済新聞2014.04.08
★コメント
イノベーションはゼロから生まれるのではないのでは。異界、異業種、異人などの異の世界にヒントがあるのでは。異を大事にしていかなければ。
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■『旧ブランドの若返り戦略』
★気づき
ニューブランドには数十億円。そのうち70〜80%は失敗。
消費者の保守化、何かしら気安いもの、心地よいものを求める。昔のブランドはそのニーズを満たしている。肯定的な思い出を持っている。少なくともまだ少数の熱心な愛用者がついている。イメージチェンジ、パッケージ、成分、フレーバーなどを現代的に直す。
★コメント
新商品の成功は、数十億円、数年の時間をかけても成功する確率は1/10と言われている。成功した1/10を大切にし、改良改善をしていくことが必要。
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■『おもてなしとホスピタリティー』
★気づき
2020年東京五輪の開催が決まって以来、日本の「おもてなし」って何ですかとよく聞かれます。西洋のホスピタリティーとはどう違うのか。私は、メッセージ性こそ「おもてなし」の本質だと思っています。
顧客の要望にできるだけ応えるというのは西洋の発想です。おもてなしは要望にないものを提供する。ここに来たら、ぜひこれを体験し、これを食べてこういう時間を過ごしてほしい。その地域の魅力をお客様に伝えることが重要なんです。
私たちが展開している「和」のリゾート「星のや」の最大のおもてなしは、テレビがないこと。「非日常」に身を置いてリラックスするのに、テレビがあってはいけないという発想です。テレビがないことのすばらしさに気づいてほしいというメッセージを込めている。西洋のホテルには絶対にできません。15年に開業予定の「星のや富士」は、「富士山を見るためだけのリゾート」がコンセプト。エントランスからはあえて富士山を見せず、部屋に入ったところで最高の富士山を見せる。西洋のホテルなら、ここからも見たい、あそこからも見たいという要望に応えていくでしょうが、それではメッセージ性がなくなってしまう。
世界のホテル業界では、1980年代から90年代にかけ、スタンダード(標準)化が進みました。マーケティングで顧客の要望を吸い上げていった結果、部屋の広さ、設備、サービスがみな同じになってしまった。
いま、先進国の旅行市場は成熟しています。みんな旅慣れてきて、スタンダードよりも、その地域ならではのものを体験したい、食べてみたいという要求が高まっている。そうしたサービスを昔からやってきたのが日本旅館です。東京から来る人に、うちの地域ではこれがおいしいですよ、こんな習慣や祭りがありますよと提示してきた。こうしたガラパゴス的なおもてなしに、世界の旅行者の目が向いてきています。海外のホテル運営会社も、その変化に気づきつつあります。日本のようなおもてなしを導入してくるのは、そう遠くないでしょう。でも、おもてなしの戦いになったとき、日本旅館の長年の蓄積が生きるはずです。もちろん日本旅館も進化しなくてはいけません。どこまでをグローバルスタンダードに合わせ、どこを合わせないか。その判断は、結局は「文化」に立脚するしかないんです。
温泉でいえば、大浴場で、知らない人どうしが素っ裸になって、同じ湯船につかることにこだわっていく。それが日本の温泉文化の核心だからです。水着を着て入る海外の温泉には寄らない。そうやって文化を大事にしていくことが、最高のおもてなしだと考えています。
旅人は「ならでは」を欲す 星野リゾート代表・星野佳路さん
朝日新聞2014.04.02
★コメント
おもてなしは、提供を受ける「外に」あるのではなく、提供する側の「内の」中にあるのでは。「内」は深い文化の深耕化によって生まれる。日本の文化の深耕化によって提供することがグローカル化ではないか。それらをメッセージとしてどう提供できるか。メーカーも「おもてなし」発想を持たなければいけないのでは。
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◆土日朝一番の映画
★『あなたを抱きしめる日まで 原題Philomena』
監督;スティーブン・フリアーズ キャスト;ジュディ・デンチ、スティーブ・クーガン
アイルランドの修道院から50年前に強制的にアメリカに養子に出された息子捜しの物語。許しは大きな苦しみを伴う。このごろ涙腺が緩んできたのか、鼻ツーンが数回。ジュディ・デンチの演技が抑え気味であるがオーラがある。オススメ。
★『世界の果ての通学路 原題Sur le chemin de l'ecole』
監督;パスカル・プリッソン
地球上の過酷な4地域の通学路、歩いて殺人ゾウが出るサバンナを行く兄と妹、荒れ地の山を馬で行く兄と妹、アトラス山脈を越えていく3人の少女、車いすを押して未舗装の道を行く兄弟、10q以上、何時間もかけて。困難と勇気が子供を育てる。感銘しました。お子さんとぜひ見に行ってください。オススメです。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第356号(2014/4/15) (c) 1999Japan Orientation
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