１９７０年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

配信日：2015年8月18日

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・■■■　　　　　　　 商品開発・マーケティングの
・■□■　　 ＭＡＴＳＵＭＯＴＯ・新商品開発ＭＩＮＥＲＡＬ
・■■■　　　　 発行者：日本オリエンテーション 松本勝英
　　　　　　　　毎月第１・第３火曜日発行（創刊 1999/10/01)
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■□ 第383号　Table of Contents □■
◇マツモト・商品開発ミネラル
『「価値づくり」のイノベーション 複数の市場を巻き込む』
『ユニクロ提携戦略の先』
『世界の鼓動　「和僑会」1000人　アジアの輪　商慣習など実体験共有10カ国に拠点、起業サポート』
『アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏がいま、米国で再び生活革命の先頭に立っているそうだ』
『そこが知りたい　地方の人口減とどう戦う？JR九州社長 青柳俊彦氏 住みたい街、鉄道でつくる』

＜伝言＞
◆第133回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
10月8日スタートです。現在、29名の申し込みがあります。
132,131,130回は満席になりました。お早目にお申し込みください。
新テーマ≪新興成長国の商品開発・マーケティング≫≪ブランド戦略≫を追加、より充実したセミナーへ。
32年、3千人以上の商品企画・開発・研究の方々が学びました。
★商品開発プロになるための実践練習場です。
★“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ。
★好奇心に火をつけるセミナーです。
◆商品開発カウンセリング
◆商品開発社内教育

2015年8月18日（火）
　夏休み明け、ちょっとボケッとしています。
9月5日から10日までハノイ、11日から18日までホーチミンに行ってきます。
ベトナム起業家のサポート、起業塾の開催、和僑の会のセミナー、日系企業とのミーティング、ターボエンジンを点火したいと思っています。
ベトナムで起業したいベトナム人と、日本人、ベトナム、カンボジアなどのメコン圏に進出したい企業をサポートしています。メコン圏ビジネスの事業アイディアも幾つか生まれてきています。興味ある方のお問い合わせ歓迎です。

■『「価値づくり」のイノベーション 複数の市場を巻き込む』
★気づき
「マルチ・サイド・プラットフォーム」
複数の異なる市場や顧客層の間の相互作用を可能にする基盤となるような技術や製品、サービス。価値共創の相手や内容、価値獲得（課金）の対象や方法などを組み合わせることで新たな「価値づくり」のイノベーションの可能性が広がる。
先駆的事例として米国のスマートホーム企業、ネストが知られる。全米で急速に普及する同社の「ラーニング・サーモスタット（室温調節機器）」は人工知能(AI)を搭載。住む人の室温設定の傾向を学習し、適温に調整しながら無駄を省いて光熱費を削減する。
クラウドで常時つながる数百万人規模のユーザーとのネットワークは広範囲の最適化を可能にした。真夏や真冬の電力需要が集中する時間帯に各家庭の設定を調節し、電力のピークカットをする。電力会社は喜んで報奨金を支払い、ネストは家庭に還元する。これがさらなる普及につながる。
スイスのべスタガード・フランドセン社の携帯型浄水器「ライフストロー」は、どんな汚水も飲料水に変えられる。世界にきれいな水を飲めない人が約10億人いるという。貧困層は高価な浄水器の入手が難しいが、同社はアフリカで無料配布を続け、約90万本に達する。ライフストローを使えば木材を燃やして汚水を煮沸する必要がない。二酸化炭素（CO2）削減に寄与し、排出権の取得につながる。このメカニズムを利用して投資を回収し、持続可能な事業として展開している。

★コメント
　エコノミー＆エコロジー、快適＆エコロジーなどの切り口に、いろいろな企業を巻き込み、価値のシナジーを創造する方法。マルチ・サイド・プラットフォームを創造できる人材が問題、日本が不得意な分野、若い人の起業にはぜひトライして欲しい。

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■『ユニクロ提携戦略の先』
★気づき
製造小売り(SPA)業態から進化し、「あらゆる顧客のいまのニーズをリアルタイムに把握して、可能な限り短期間で製造し、世界中のあらゆる販売チャネルで必要な時に入手できるようにする」、オムニチャネルの理想形へ。
日経MJ2015.08.14

★コメント
　ユニクロは進化している。オムニチャネルはマーケティングの理想形でもある。オムニチャネルを考えた商品開発を進めていくべきでは。

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■『世界の鼓動　「和僑会」1000人　アジアの輪　商慣習など実体験共有　10カ国に拠点、起業サポート』
★気づき
海外で起業した日本人の互助組織「和僑会」がその輪を広げている。細かな参加条件は設けず、会合で商慣習の違いなどの経験を共有して緩やかに結びついた。
アジア10カ国から後ろ盾に起業家が続々と加わり、会員は１千人に迫る。創始者の筒井修さん（72）は「若い世代は人脈もノウハウも少ない。海外で日本人が活躍する一助になれば」と話す。
日本経済新聞2015.07.12

★コメント
9月にベトナムに行く予定ですが、ベトナムの和僑の会に参加し、「強いマーケティング体質」の講演をする予定です。華僑とは異なる和僑が育っていくとよいのでは。

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■『アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏がいま、米国で再び生活革命の先頭に立っているそうだ』
★気づき
　最初の革命はパソコンなどデジタル機器の普及と洗練。今度の舞台はファッションだという。生前のジョブズ氏に倣った簡素な装いが、街の若者に広がっているのだ。
このトレンドはノーマル（普通）とハードコア（究極）を合わせノームコアと呼ぶ。強いて訳せば超普通ファッション。無地のＴシャツに緩いジーンズ、スニーカーが代表例だ。ジョブズ氏だけでなく、成功したIT企業の経営者にこのタイプは多い。毎朝の服選びには頭と時間を使いません、という哲学の表明でもある。
予言的中か、無印良品にユニクロと、装飾をそいだ日本のブランドが海外でもファンを増やす。無印は欧州でＺＥＮ（禅）の思想を形にしたと受けとめられた。ジョブズ氏愛用の黒シャツはイッセイミヤケのものだ。新たな流行を毎年発信すべく苦闘する欧米ファッション産業。わが道を行く日本勢。好対照ぶりが面白い。
日本経済新聞　春秋2015.07.12

★コメント
日本人の伝統的美意識として、「暗示」「簡素」「不均整」「無常」があります。
「簡素」は世界に発信できる感性ではないか。ファッションは不易流行の繰り返し、これからどうなるのか、続くのかもしれない、そんな気がします。

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■『そこが知りたい　地方の人口減とどう戦う？　ＪＲ九州社長　青柳俊彦氏　住みたい街、鉄道でつくる』
★気づき
　「４月に開いたＪＲ大分駅前のホテルは地上80メートルの展望露天風呂が売り物だ。宿泊客だけでなく街を訪れる人なら利用できる。ＪＲ鹿児島中央駅には大観覧車をつくった。鉄道を中心ににぎわいを呼び込みたい」
「駅前の好立地でマンション開発するのも九州に住んでもらうため。豪華寝台列車ななつ星も九州以外は走らせない。もちろん要望は多いが『九州に住みたい』『訪れたい』という動機づくりにこだわりたい。昨夏会社を設立した農業も若い担い手を育てるだけが目的ではない。荒れた田畑が美しい景観を取り戻せば、それを見たいと思うローカル線の乗客増につながる」
「観光列車はローカル線を維持するひとつの解だ。ななつ星はＪＲ長崎駅に着くと地元の女子高生が踊りを披露していた。鹿児島市と指宿市を結ぶ列車は平日も沿線の住民が手旗を振って出迎える。ともに無償の試みだ。地元と一緒になり盛り上がってこそ、真のおもてなしが生まれる」
「ななつ星は海外での知名度を高めた。予約で常に満室のため年間売上高は５億円と限りがあるが、他の観光列車への関心も高めている。10月からは全14室のうち３室を常に訪日客専用にする。ホテルや外食など波及効果も大きい」
「今春始めた学童保育のニーズは多い。（来年秋をめざす）東証上場は最大の地方創生事業だ。地方の人材が知恵を持ち寄り、生産性を高め元気な街を育ててきた証し。鉄道を中心とした街づくり会社になる」
Ｒ九州社長　青柳俊彦氏
日本経済新聞2015.07.12

★コメント
　地方の人口が減少し、マーケットが縮小していく中でのJR北九州の試みは地方活性化にインパクトを与える。「ななつ星」の発想も共感。JR九州の活動が、九州の企業にも広がり、面になると、豊かな地方が生まれてくるのでは。

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◆土日朝一番の映画　映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
夏休みだったのですが、いろいろあり見られませんでした。今週はちょくちょく観に行きたい。

日本オリエンテーション主宰　まつもとかつひで

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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■　第383号（2015/8/18）　(c) 1999Japan Orientation
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