配信日:2016年2月2日
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・■■■ 商品開発・マーケティングの
・■□■ MATSUMOTO・新商品開発MINERAL
・■■■ 発行者:日本オリエンテーション 松本勝英
毎月第1・第3火曜日発行(創刊 1999/10/01)
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■□ 第394号 Table of Contents □■
◇マツモト・商品開発ミネラル
独自化の視点
『1.マーケットは小さく、深く耕すこと』
『2.流れに乗らない、流れに竿を差すこと』
『3.新視点』
『4.売り先、売り方、売り物開発による独自化』
『5.これからは、文化の独自化』
<伝言>
◆第134回「新・商品開発プログラムのたて方36時間」セミナー
2月4日スタート 残席少々あり。
★商品開発プロになるための実践練習場です
★“利益を生み出す新商品”を開発する、考え方、知恵・ノウハウを学ぶ
★好奇心に火をつけるセミナーです
◆商品開発カウンセリング
◆商品開発社内教育
2016年2月2日(火)
「独自化戦略―差別化では勝ち残れない」
差別化をめざせばめざすほど、結局は皆同じになってしまい、ジレンマから抜け出せない。そしてデフレ化の価格競争に陥ってしまっている。
差別化を超えて、これからは独自化が重要戦略です。独自化とは「競争回避戦略」です。ゼロ成長の中で生き残るには競争戦略ではなく、「競争回避戦略」をとること。競争しないで価格を支配できる商品・サービスを生み出すことが重要。そのための「独自化」が必要になる。
他にない自分だけの強さを生かし、しっかりした裏付けのあることを主張。そして消費者の心の中に位置づけされることが「独自化」です。
■『1.マーケットは小さく、深く耕すこと』
★気づき
ベンチャー企業成功のポイントが「独自化」成功のお手本
・創業時の成功率は市場の大きさに反比例する
・量より高く売れる商品・事業を
・組立量産品を避ける
・一つの技術を徹底的に深耕する
アデランスは「独自化」の成功事例では。30円から10万円以上のサボテンを品揃えした「サボテン大店」、丸めがねだけ売る「丸めがね大店」などもおもしろい考えではないか?
★コメント
スイスの時計産業は典型的成功産業では。小さい老眼鏡市場で、グローバルニッチを目指す「西村ペーパーグラス」も独自化の例では。選択集中・単純明快・徹底卓越化が必須です。
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■『2.流れに乗らない、流れに竿を差すこと』
★気づき
どの企業も魅力だと考えている市場に参入しても、差別化勝負で「独自化」には成らない。やってないことをやろう。量的拡大追求の流れに対して、多様な価値の創造を。
菓子に4つの温度帯(冷凍、チルド、常温、温)を。「・・・しない」もだいじでは。
★コメント
他がやっていることはやらない。他が成功したことの反対をやる。
廃れてしまったことの原因を把握して再生することもチャンスがあるのでは。
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■『3.新視点』
★気づき
既存の視点を捨てよう。
きれいに装う化粧品に対して、醜く崩す化粧品。人に見られる衣服に対して、元気になる衣服。ニュースをライブにしたCNN。これからはロボットも消費者になる、ロボットの消耗品が魅力。こんな発想を。
★コメント
まずは既存商品の既存の視点をリストアップして、それらの反対を考えてみる。ばかばかしく、くだらなそうな視点がたくさん出てくるが、その中におもしろい宝物が埋まっています。チャレンジしてみてください。
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■『4.売り先、売り方、売り物開発による独自化』
★気づき
商品だけが「独自化」ではない。売り先の独自化、売り方の独自化、そして売り物の独自化の3つを独自化する。化粧品ファンケルの「敏感肌」「通信販売」「無添加使い切り化粧品」は売り先、売り方、売り物の組み合わせによる「独自化」だったのでは。
★コメント
新しい「仕組み」づくりです。まずは独自な「売り方」「売り先」を開発し、そのあと独自な「売り物」を開発する。
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■『5.これからは、文化の独自化』
★気づき
マイケル・ポーター(米ハーバード大教授)が「ドイツ企業が、従業員が週に30時間しか働かないのに繁栄を続けてきたのは、コスト競争力以外の部分で独自の戦略を展開してきたからだ。中国企業はベンツやBMWは作れない」(2001.12.14 日経新聞) 日本の企業が世界で生き残るのには、日本の固有文化の回復では。
和の文化の再発見、「水のビジネス」、教育回復による教育ビジネス。安全も本来は日本の文化だったのでは。
★コメント
和食の魅力、おもてなし、もったいない、足るを知るなど、日本独自の価値観を深く掘り下げていくことが大事になってくる。
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◆土日朝一番の映画 映画は映画館で観るとワクワク・ドキドキです。
『ディーン、君がいた瞬間』
ジェームズ・ディーンの短い瞬間を切り取った、写真家デニス・ストックとディーンの短い旅。ディーンのとっぽく、繊細性が私たちの時代には新鮮によみがえってきた。オススメです。
『ブリッジ・オブ・スパイ』
米ソ冷戦下の捕虜交換の秘話。中盤から後半の緊迫間と、米・ソ・東ドイツの複雑な絡みがおもしろい。トム・ハンクスも好演。オススメです。
日本オリエンテーション主宰 まつもとかつひで
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第394号(2016/2/2) (c) 1999Japan Orientation
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