1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第13号

配信日:2000年04月01日

・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・
・■■■       商品開発・マーケティングの       ■■■・
 ■□■     MATSUMOTO・MINERAL     ■□■
・■■■                           ■■■・
・・‥‥……… by Japan Orientation 等幅フォント推奨 …………‥‥・・
             http://www.jorien.com

  日本オリエンテーションのホームページが毎月新しくなります。4月1日
 からで、現在突貫工事中です。
  主な内容は「商品開発KEY TO WIN」「MINERALのAGO
 RA(掲示板)」と日本オリエンテーションの活動状況のお知らせです。
 [MINERALのAGORA(掲示板)]にみなさんのご意見をお寄せく
 ださい。出来るだけみなさんとの対話を通してクリエーションをしていきた
 いと思っています。ご参加ください。http://www.jorien.com

                日本オリエンテーション 主宰 松本 勝英

 ■■■
・■□■…第13号の内容……………………………………………………‥‥・・
 ■■■ Table of Contents

 ┛┛┛
 ┛┛┛  『過剰な愛』
 ┛┛┛  『祭り』
 ┛┛┛  『再構成』
 ┛┛┛  『顧客購買代理人』
 ┛┛┛  『これからの企業価値とは』
 ┛┛┛
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『過剰な愛』
   ★解  説
      自立を妨げる過剰な「愛」。自分でやらなくてもやってくれる。
     自動ドアー的な日常生活。楽しく自立するためのツール、遊びなど
     を考えることが必要。
   ★ミネラル
      人間がだんだん弱くなっている。能動的で、勝ち取る生き方が大
     事になっている。「不便」の効用開発もおもしろいのでは。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『祭り』
   ★解  説
      「光と闇」「地上と冥界」とかの二元論的思考を壊すために仲介
     的なメディエーターが必要になる。そういうことが日常生活の中で
     実現するのが祝祭、祭り、トリックスター。祭りにはアップサイド
     ダウン(=逆さま)という状況が生じる。子供が大人のように振る
     まい(その反対)、男は女、女は男になり、上と下が変わる。
     (山口 昌男氏)
   ★ミネラル
      いつもの自分ではない新しい自分を発見する。自分の中に祭りの
     感覚を取り込んでみませんか。変なことのおすすめです。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『再構成』
   ★解  説
      無数の言葉を集め、解体し文脈から切り離し、それを未来的な詩
     として再構成する。
   ★ミネラル
      再構成はクリエーションです。編集のスキルを身につけましょう。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『顧客購買代理人』
   ★解  説
      商人の原点は売ることではなく消費者に変わって仕入れたり、商
     品を作らせること。お客さんの代理人として行動し、商品の目利き
     となることがいつの時代にも大切。(林 周二氏)
   ★ミネラル
      「BtoC」に対して「CtoB」の発想が重要です。Webの
     時代のマーケティング成功のキーワードです。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『これからの企業価値とは』
   ★解  説
      これからの企業価値を評価する基準は「理想」、「構想」、「独
     創」。
   ★ミネラル
      株式時価総額、ブランド力など企業価値を高めることが話題にな
     っていますが、数字的価値ではなく真の企業価値を高めることが大
     事では。

 ■■■
・■□■…「MATSUMOTO・MINERAL」とは……………‥‥・・
 ■■■
    数年前から新聞、雑誌、本、いろいろな人との話し合い、そして自分
   で考えたことで、いろいろ考えるときの私のマーケティング・ミネラル
   となっているメモです。出所など明記をしなければいけないものも入っ
   ていますが、あるものとないものが入っています。ご了解ください。原
   則として毎月2回(1日と15日)みなさんのメールに投げ込んで行き
   ます。触ってみてください。
     
 ■■■
・■□■…私のおすすめ……………………………………………………‥‥・・
 ■■■  奥野卓司著「第三の社会」(岩波書店)ぜひぜひ一読を
 ★                                ★
    今回は大変おもしろく読んだ、奥野卓司さんの「第三の社会」
   (岩波書店)のご紹介です。
   第一の社会は「家」社会、第二の社会は「企業社会」、そして第
   三の社会は家庭や企業の空間から自由になる「ネット社会」です。
   第三の社会が拡大していくことによって「個」の存在が高まり、
   「個」メディアの拡大とネットワーク家族の出現。家族の絆の強化
   と拡散の二面性を抱え込む社会。家庭の中に閉じこめられていた女
   性や障害者がこの第三の社会に進出していく。また第三の社会にお
   ける産業は見知らぬ人との交換による意識や感性の交流といった非
   経済的な価値が重要になる。
   プロフィットより自分を発見するとか、見知らぬ人との意識の共有
   化が重要になる。仕事の中に「自己実現」や「遊び」の要素が深く
   入り込んでくる。
   日本オリエンテーションのビジネススタイルとよく似ている感じが
   しました。「熱対雨林型植物生態系」社会など。奥野流未来社会の
   デザインが大変刺激的です。日本人がどのように「個」社会に順応
   していくのか、地球社会におけるユダヤ、インド、中国などのエス
   ニシティー文化がどのように影響して行くかの今後の研究もおもし
 ★ ろそうです。                         ★

・■■■………………………………………………………………………‥‥・・
 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第13号 (2000/4/1)  (C) 1999 Japan Orientation
・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・

前のミネラル 次のミネラル