配信日:2000年06月01日
・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・
・■■■ 商品開発・マーケティングの ■■■・
■□■ MATSUMOTO・MINERAL ■□■
・■■■ ■■■・
・・‥‥……… by Japan Orientation 等幅フォント推奨 …………‥‥・・
http://www.jorien.com
明るいニュース専門放送局が必要な世の中です。いろいろな事件が起きて
います。毎日のニュースを見るのが耐えられない状況です。私達の若い頃は
学生運動など「反社会的」な活動であってまだ社会の土俵の上に乗っていま
した。ところが今の若い人たちの行動を見ていますと「非社会的」で、社会
という共通の土俵にいないという気がします。国家共同体、地域共同体、家
族共同体、学校共同体が崩壊し、ただ電子共同体のみがいびつな形で存在
しているだけの状況です。新しい共同体(例えばRICEWORKのみの企
業からLIFEWORKを中心にした企業、NPO、ボランティアみたいな)
が必要な時代ではないでしょうか。
日本オリエンテーション 主宰 松本 勝英
■■■
・■□■…第17号の内容……………………………………………………‥‥・・
■■■ Table of Contents
┛┛┛
┛┛┛ 『近代を問い直す』
┛┛┛ 『花王成功の一つ』
┛┛┛ 『ナンバー1戦略』
┛┛┛ 『技術の潮流プラス商品の潮流』
┛┛┛ 『異文化としての子ども』
┛┛┛
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『近代を問い直す』
★解 説
近代が捨ててきたものをもう一度人間の視点で問い直すことが必要。
近代はより早く、より効率的にの尺度で動いてきたが、そのことに
よって失ったものは何なのでしょうか。
★ミネラル
外面ではなく内面が傷ついているのではないでしょうか。一番気に
なっていることは「魂」です。「魂」の回復とは。大きなテーマです。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『花王成功の一つ』
★解 説
経営の戦略、方針と研究開発の方向性を合わせることを徹底してい
る。研究所は、事業の現場から離れないようにしている。
研究者は、1つの分野に強い「I型」ではなく、隣の技術も理解できる
「T型」の研究者に。
★ミネラル
研究を中心にした企業戦略の展開が花王の強さ(風土)になって
います。風土とは徹底化では。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『ナンバー1戦略』
★解 説
1、消費者の頭のなかに一番目に入る。
2、保持するためにはオリジナルコンセプトの強化。
そして、その他のブランドすべてをイミテーション化
3、「私たちはナンバー1です」ではダメ。
「私たちがこの商品を発明しました」(ゼロックスのコピー機)
4、競合他社の新しい特徴、成功新商品をすぐに導入すること。
5、組織のパワーは、商品の持つパワーから見込み客の頭の中に
占めるポジションから生まれる。
6、マルチプランド戦略=シングルポジション戦略 (88メモ)
★ミネラル
ナンバーワン・ブランド戦略です。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『技術の潮流プラス商品の潮流』
★解 説
ソニーの「他とどこか違うもの」の開発は、技術の潮流プラス商品の
潮流を合体すること。「CD50」の開発は、音声技術のデジタル化と
それにウォークマン以来のコンパクト化・ポケット化を加えて開発。
そして「出来るか出来ないかを議論するのではなく、いかにしたら
出来るかを議論せよ。どうしたらこのサイズで出来るかの議論」
「何かシステムを新しいものに変えようとすると技術が10倍進歩しな
いと駄目」
★ミネラル
「出来ない」の発想では何もできない。優秀な技術者であればあるほ
ど、出来ないことを理論的に説明する傾向が強い。「眼の中にメガネを
入れよう」を解決するには、理論を超えるエネルギーが必要では。
・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
■『異文化としての子ども』
★解 説
・「蠢く」=「始源的な律動」(p.10)
・子ども(幼児)はあらゆるものと身体全体で関係を結び身体を介し
て、世界を認識する(p.14)
・蠢く、溢れ出す、流動→秩序への問い(p.19)
・「マツキア」=ある情景を一瞬眺めたとき、その心に残像として映え
た強烈な色彩の模様、色(p.32)
(ブリューゲルの「子どもの遊戯」)
・「泥は人間を野生へと導く媒体である」
泥をつくる、泥でつくる、崩す
泥んこ遊び=プディングを食べる食べ方「どろどろ、べとべと」
ねとねと、粘着性、固体と液体の中間
↓
「混沌」不定形(p.41)
・子どもにとっては
「他人の援助」=人間としての「原信頼」=「快体験」(p.35)
・「エンガチョ」:「汚いこと=力あること」
・「ばらばら」「非連続的」「断片的」
しかし「きれぎれに切断された世界」ではない
・子どもたちの「時間」:子どもたちは「いま」を生きる存在である。
過去や未来とはかかわりなく非連続の「いま」の輝きの中で、自足的
であり得る(p.55)
滞在することのできる「いま」(p.57)
長さと厚みを持てる「出来事」(p.62)が「いま」となる(p.64)
・子どもこそ「緑」の媒介者。子どもの境界者的性格により、日常と
非日常、神事と 商い、そして定住と漂泊を有縁のものとすべく、
子どもは精力的に動き廻る(p.67)
子どもこそ文化の表尺、深尺、現代と過去を結ぶ最も有力な媒介者で
ある。
★ミネラル
本田和子さんの「異文化としての子供」の抜き書きである。
子供らしさを失わせた社会が現在。大人になるためには、子供は子供で
なければ行けないのでは。
■■■
・■□■…「MATSUMOTO・MINERAL」とは……………‥‥・・
■■■
数年前から新聞、雑誌、本、いろいろな人との話し合い、そして自分
で考えたことで、いろいろ考えるときの私のマーケティング・ミネラル
となっているメモです。出所など明記をしなければいけないものも入っ
ていますが、あるものとないものが入っています。ご了解ください。原
則として毎月2回(1日と15日)みなさんのメールに投げ込んで行き
ます。触ってみてください。
■■■
・■□■…日本オリエンテーションの6月………………………………‥‥・・
■■■
★ 1.商品開発コンサルティングプログラム ★
「商品開発強化塾」、「商品開発カウンセリングプログラム」の案内
が出来ています。ご興味ある方はご請求ください。
「次世代商品開発の30の視点共創プロジェクト」のプログラムを
作成中です。お問い合わせを。
2.ホームページ
6月1日のホームページは、新商品開発成功のための「KEY TO
WIN3ー競争の 多層化への対応」です。
競争が多層になっていて大変見えにくい市場になっています。
「MATSUMOTO・MINERAL」の掲示板を開いています。
みなさんのご意見 をぜひどうぞ。
(あまり反応がないので少しガッカリしています。)
http://www.jorien.com
3.PF会、IT会
*「PF会」は6月16日(金)19時から。
テーマは「生活の再定義ー2」。現在の生活をクローズアップさせる
ために小津安二郎の「東京物語」を見ながら語り合いたいと思ってい
ます。
*「IT会」(ITとこれからのマーケティングを考える)は6月22
日(木)19時から(予定)。
6月からは具体的に生活・ビジネスモデルを考えてみたいと思って
います。どなたか、自分の企業をテーマにして欲しいという要望は
ありませんか。
詳細は下記アドレスまで問い合わせください。
PF会 MailTo:pathfinders@jorien.com
IT会 MailTo:it@jorien.com
4.セミナー
日本オリエンテーション定例のセミナーです。
新商品開発に新しい風を吹かせたいと思っています。(松本)
*「商品開発プログラムのたてかた30時間コース」
〜7月13日から第65回がスタートします〜
7月13日(木)トータルマーケティングにもとづく
新商品開発成功原則
7月14日(金)仮説提案型ニーズ開発手法徹底マスター
8月22日(火)時代・市場・生活価値観の変化をとらえた
コンセプト発想法
8月23日(水)消費者テストによる商品コンセプト力・製品力・
競争力の評価手法
9月12日(火)情報化・理解化時代のネーミングとメディアとして
のパッケージングのあり方
9月13日(水)マーケティング・サクセス・シナリオづくり
*「カテゴリーNO1商品づくり提案セミナー」
6月28日(水)13時30分〜17時まで(参加費15,750円)
みなさんの周りで興味ある方にご紹介ください。
詳細はお問い合わせください。
MailTo:webmaster@jorien.com
5.松本勝英からのお誘い(申し込みは:電話03-5802-4151)
「ボクシングを見に行きませんか」
ボクシングはたいへんハードなスポーツです。肉体と肉体とのエネル
ギーのほとばしりです。エネルギーをもらいに行きませんか。
私が応援している極東ボクシングジムの選手が出場します。
6月14日18時から21時30分ぐらいまで
(試合の進行状況によって異なります)
後楽園ホール(JR水道橋駅前、丸の内線後楽園、三田線後楽園)
観戦費用5,000円
★ MailTo:matsumoto@jorien.com ★
・■■■………………………………………………………………………‥‥・・
■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第17号 (2000/6/1) (C) 1999 Japan Orientation・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・