1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第70号

配信日:2002年08月19日

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・■■■       商品開発・マーケティングの       ■■■・
 ■□■     MATSUMOTO・MINERAL     ■□■
・■■■   発行者:日本オリエンテーション 松本 勝英    ■■■・
・・‥‥……… by Japan Orientation 等幅フォント推奨 …………‥‥・・
             http://www.jorien.com

  4日遅れのMATSUMOTO MINERALです。
 蝉の声が真夏です。多数の蝉がコンクリートの道路の上や、マンションの通
 路のところで死んでいます。これも真夏です。
 みなさんはどんな夏休みでしたか。私の好きな証券ストラジストのピーター・
 タスカが、日本には夏休みがあるがバカンスがないと言っていました(一昨
 年の夏にも言ったことかもしれません)。貯まった疲れをとる、が夏休みで
 (現状は夏休みに家族サービスでより疲れが貯まっているのが現状ですが)
 バカンスは仕事以外の人に会ったり、絵、芝居などを見て次の仕事、生活を
 豊かにするための充電期間だそうです。12日から16日まで、何もしない
 バカンスでした。

  8月1日は大阪。コンセプト開発の最終打ち合わせ。2日はセミナー「魅
 力の開発」50人近くの参加者で会場はいっぱいでした。双方向型でスパー
 クするには30人位がいいのでは。これからの魅力をどう魅力にしていくの
 か、魅力開発のソフトの開発について3時間のセミナーでした。豊かさから
 幸せ、文明から文化へ、成長から成熟へ。求められる魅力が大きく変わって
 きています。

  3日(土)企業のプロマネの人とディスカッション。これからマーケット
 は分解していくのか新しい統合の時代にはいるのか、おもしろい話し合いで
 した。私は分解論で、分解に対応したマーケティング・モデルの開発をすべ
 きだと。ちょっと常識的だったかな。 
  5日(月)毎週の時代・市場・生活価値観の変化のキーワード開発社内ミ
 ーティング。
  6日(火)7日(水)「商品開発プログラムセミナー」。商品コンセプト
 開発と、テストについて。新しい評価方法の開発の必要性、特に生活ディラ
 イト商品ではいままでの実用品のテスト方法では評価は出来ない。6日の夜
 はセミナー参加者と新宿ゴールデン街へ飲みに行きました。懐かしさでみな
 さんが感激してくれました。「内へ」「過去へ」「懐かしさへ」が魅力にな
 っているのを実感してもらいました。

  8日(木)「開発視点30−大人ライフ」について調査の担当の方々と打
 ち合わせ。おもしろいレポートが出来ますよ。ご期待を。夜企業の常務と若
 手2人と楽しいお酒。常務はいつも若手を連れて、常務と私の話を若手に聞
 かせています。いつもです。楽しい教育方法では。自分を揺るがし、広げる
 ために「変」なことをやるべきだと熱論。
  10日(土)出社。恒例の情報大掃除です。要らない情報を定期的に捨て
 る、捨てるときに反省をしてみる。仕事の解剖時間でした。私の身長ぐらい
 の紙の束がでました。

  11日から夏休み。12日から16日まで事務所で一人の夏休み、本を読
 んで、ビールを飲んで、好きなちあきなおみの「すたんだーどなんばー」を
 聞き、ぼーっとなにもしない夏休みです。
  17日(土)18日(日)昨年行った新潟村上の月遅れの七夕へ行きまし
 た。地方都市の夜は懐かしくてほーっとします。18日夜は私の新潟の行き
 つけのお店「まつい」でたらふく食べ、美味しいお酒を満喫。町屋研究をし
 ている人、村上マリーナのオーナー、村上駅の駅長、サッポロビール後援会
 の医師、いろんな方に会いました。最終の新幹線で自宅に。本当によい夏休
 みでした。     
                日本オリエンテーション 主宰 松本 勝英
 <伝言メモ>
 ★「会津マーケティング車座塾」1泊2日の合宿
   何人かのお申し込みをいただきました。住宅、飲料、時計、食品などの
  マネージャーの方々が参加予定です。楽しく深い座にしたいと思っていま
  す。ぜひご参加を。
   テーマ:顧客価値の創造とマーケティング・モデルの開発へ
       第1回「3〜5年後の「魅力」開発視点を深く考える」
   期 日:9月27日(金)・28日(土)
   会 費:52,500円
       (参加費、宿泊費、含む消費税、交通費別途実費)
   コーディネーター:日本オリエンテーション 松本勝英
  新しい、これからのマーケティング・モデルを開発したいと思っている方
  の参加を希望しています。    
 ★「商品開発リーダー・エッセンシャル講座」
   9月18日(水)・19日(木)
   テーマはマーケティング力・企画開発力・リーダー力を高める。フォー
   スを高めませんか。
 ★魅力研究会
   魅力研究会は10月から、健康マーケティング、ライフスタイル・ルネ
  ッサンス、感覚・感性の拡張、マーケティングR&Dをテーマに充実をは
  かっていきます。
   17回「魅力的生活提案と高感性商品開発−イタリアの文化的ビジネス
       スタイル・ライフスタイルから学ぶ」9月3日(火)
   18回「健康商品開発論−健康マーケティングPART3」9月17日(火)
 ★「大人ライフ開発視点30」のレポートを作成中です。
   住宅、菓子、飲料、酒類、医薬品、自動車、文具、化粧品メーカの方々
  からお申し込み、お問い合わせををいただいています。これからの魅力市
  場ですがまだまだ切り口が明確ではなく、ヒットが生まれていません。魅
  力的切り口、テーマ開発、コンセプト開発、売り方開発に役立つと考えて
  います。お問い合わせ下さい。
  日本オリエンテーションの仮説と消費者の生の声をもとに30の開発視点
  をご提示するレポートです。
  http://www.jorien.com
  お問合せ:MailTo:webmaster@jorien.com

 ★おもしろい外部講演会のご紹介
 「株式会社リコーのグローバル経営戦略と人材育成」
   講 師:竹入昌美氏 株式会社リコー 専務取締役・海外本部長
ワークショップ:「基調講演を受けての質疑、並びに講師・参加者の対談」
日 時:2002年9月10日(火)
14:00〜15:30 基調講演 15:45〜17:00 質疑応答
お問合せ:グローバル人材開発センター 事務局 神蔵
TEL: 042-733-5685 / FAX: 042-733-5341
E-mail:ghrdc@jcom.home.ne.jp
     
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 MATSUMOTO・MINERALのバックナンバーは以下のアドレスで
 ご覧になれます。http://www.jorien.com/mineral.html

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 ■□■…第70号の内容……………………………………………………‥‥・・
 ■■■ Table of Contents

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 ┛┛┛  『ヘルスプロモーション』
 ┛┛┛  『かわいい』
 ┛┛┛  『パースペクティブ』
 ┛┛┛  『好縁社会』
 ┛┛┛  『台頭する宗教』
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■『ヘルスプロモーション』
   ★解  説
      老いを心や体の衰えと見ず、「英知を身につけていく過程」と捉
     えるのが老年学の基本姿勢だ。高齢者の約八割が自立している。
     高齢者をより元気にし、社会参加を促す施策や支援策などを実践的
     に考える学問だ。
     最も大切な健康面では「ヘルスプロモーション」と呼ぶ、健康状態
     に応じた健康増進の手立てが必要で、自立型の高齢者には社会貢献
     がカギになる。 2001.2.3 日経新聞 柴田博(桜美林大学教授) 
   ★ミネラル
      ネガティブの解消からポジティブの拡大の視点が重要です。生活
     習慣病の健食よりアンチエージングの健食の方が魅力があるのでは
     ないでしょうか。10月に桜美林大学の柴田先生などをお招きして、
     大人=中高年の生理・心理を学ぶ魅力研究会を開催します。    
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『かわいい』
   ★解  説
      「子どもたちにとって『かわいい』とは、人を圧迫しないもの。
     敵ではない、警戒感を与えないということです」深谷和子(東京成
     徳短大教授)
     他人を圧迫せず、自分も攻撃されないためには「かわいい」存在で
     いなければ。派手で目立ちすぎても、暗くおとなしすぎても、仲間
     と同調できない。透明マスカラで目元を少しだけぱっちりさせ、グ
     ロスで唇をちょっぴりつややかに見せようとする少女たちの「お化
     粧」は、いじめという闇を抱える現代の子ども社会を生き抜く手段
     なのかもしれない。2002.1.7 朝日新聞     
   ★ミネラル
      同調の時代。毒を消さなければいけない時代。停滞の極が「かわ
     いい」。「かわいい」を壊そう。孤独になって、毒を盛って、いき
     いきしたいな、そんな感じがしませんか。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『パースペクティブ』
   ★解  説
      「その前」から「その後」へと至る時間を視野に収めながらニュ
     ースを読み返すと、扇情的な見出しが不思議と目に入らなくなる。
     一目で読者の興味をひき、一瞬で事の次第を伝えようとする惹句に
     惑わされることなく、記事の本文をゆっくり読み返す余裕が生まれ
     る。2002.1.10 読売新聞 重松清(作家)
   ★ミネラル
      時間軸、歴史的視点が理解にとって重要との指摘です。ピーター
     ・ドラッカーの「ネクストソサエティー」も歴史的視点の重要性を
     指摘している本では。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・                       

■『好縁社会』
   ★解  説
      高齢者が楽しむ社会に、最近になって企業の終身雇用制が崩れ、
     職縁社会も緩み始めました。代わって生まれたのが、スポーツ観戦
     や釣り、写真が好きだとか、郷土史に興味があるとか、好みが共通
     する人たちが集まる「好縁社会」です。こうしたコミュニティーに
     加わる高齢者が食事や旅行に出かけたりすることで消費が生まれま
     す。企業はここに目をつけた戦略をとるべきです。
                 2002.2.3 日経新聞 堺屋太一(作家)    
   ★ミネラル
      「趣縁社会」と以前言っていたことと同じだと思います。人が趣
     味の縁でつながっていく関係が生まれる。音楽の縁、碁・将棋の縁、
     食べ物の縁。利害の関係がない縁。趣味はどんどん深くなっていき
     マスマーケットにならず、小さなグループになってしまう可能性が
     あります。つり、鮎釣り、和竿で釣る、誰々さんの作った和竿の仲
     間。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『台頭する宗教』
   ★解  説
      世界は先進技術経済と、産業経済と、農民経済の三つに新たに分
     割され、そのことが、様々な国家や階級、利害、宗教、そして民族
     の間に、新たな緊張を生み出すだろう。それはまた、この先の何十
     年かが、恐らく驚くべき変転や逆行、起伏に満ちたものになること
     を意味する。
     時代の変化が速まるにつれて、人々の生活は、より複雑で、道徳的
     に混乱し、予測できないものになる。彼らは確かなものを渇望する。
     そして、見るからに腐敗し、無能で不公正な、政府その他の諸制度
     に対する信頼を失ってしまう。
     それとは対照的に、宗教は人々に生きがいを与える。生活の枠組み
     と、道徳的な指針と、共同体を提供する。
     流血と不実と不正に満ちたわれわれの世界を眺めれば、それを宗教
     によって浄化したいと、大勢の人々が渇望しても驚くにはあたらな
     い。2002.2.4 読売新聞 アルビン&ハイディ・トフラー(米未来
     社会学者)
   ★ミネラル
      自分探しの次は宗教探し。オウムはまだ終わっていない、スター
     トにたっただけという感じがします。宗教と絡んで神話の復活が叫
     ばれるのではないでしょうか。次に神話の時代が来るのでは、ファ
     ンタジーは神話をベースにしています。

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 ■□■…「MATSUMOTO・MINERAL」とは……………‥‥・・
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    数年前から新聞、雑誌、本、いろいろな人との話し合い、そして自分
   で考えたことで、いろいろ考えるときの私のマーケティング・ミネラル
   となっているメモです。出所など明記をしなければいけないものも入っ
   ていますが、あるものとないものが入っています。ご了解ください。
   原則として毎月2回(1日と15日)みなさんのメールに投げ込んで行
   きます。触ってみてください。

   <ご協力のお願い>
   MATSUMOTO・MINERALは現在4000人以上の方にお読
   みいただいています。ぜひいろいろな方にお読みいただきたいと思って
   います。みなさんの周りの方にご紹介ください。
              
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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第70号 (2002/8/19) (c) 1999 Japan Orientation
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