1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第71号

配信日:2002年08月30日

・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・
・■■■       商品開発・マーケティングの       ■■■・
 ■□■     MATSUMOTO・MINERAL     ■□■
・■■■   発行者:日本オリエンテーション 松本 勝英    ■■■・
・・‥‥……… by Japan Orientation 等幅フォント推奨 …………‥‥・・
             http://www.jorien.com

  8月31日60歳になります。大きな節の感じがして、これからの生き方
 を考える良い機会だと思っています。暮らしのための仕事から、生きるため
 の仕事をしたい。食べるためのライス・ワークから、生きていくためのライ
 フ・ワークへ転換。
 何にも気兼ねせず「好きなだけ遊び、好きなだけ学び、好きなだけ仕事」を
 したい「三好きなだけ」宣言。また、ひと、こと、もの、との恋・愛をした
 いと思っています。

 19日(月)社内キーワード開発、「リベラルアーツ復権」経営、マーケテ
 ィングに哲学、思想的視点が重要になる。今日的企業のあり方を見ると同感。
 遅すぎる感じもしています。「逸脱」逸脱をすることによっていつもは見え
 ないことが見えてくる。「マーケティング解剖学」「花王のハッピー工房」
 「ストレスホルモン」などいろいろ。午後「大人市場開発視点30」調査打
 ち合わせ。ネット調査の特長を生かすため、調べるから教えていただく調査
 へ。フリーアンサーの問い方の開発。

 20(火)評価グリッドに基づくコンジョイント分析の打ち合わせ。コンジ
 ョイント分析はコンセプトの製品属性を決めるためにも有効ですが、コンセ
 プト開発にも活用すると面白いと思っています。少サンプルで可能なのも魅
 力では。22(木)コンサルティング事前打ち合わせ。魅力マーケットの発
 見と時代価値観の変化を切り口にしたコンセプト開発プロジェクト、多くの
 ケースを経験しているのでその経験を生かしていきたいと思っています。

 23日(金)化粧品メーカーの顧客視点からマーケティング・モデルを開発
 しているグル−プの人と楽しいミーティング。大変ユニークな話し合いでハ
 ッスル。消費者の生の声をどうデーターとして読み込むのか。いろいろなモ
 デルが開発されているのにちょっとびっくり。夜、大学同期の友人が飲みに
 来ました。研究所担当の専務で求心力型の人間で、俺とおまえはよく似てい
 るよ、との話に。これからは発信力より求心力だよね、と共感。

 24日(土)私がユニークだといつも思っているプロマネのMさんと恒例に
 なりつつあるディスカッション。GMモデルを超えるマーケティング・モデ
 ルの開発がいま求められている。デルモデルも、ワンツワンもGMモデルの
 延長、進化にすぎないのでは。吉本興業モデルはどうか。
 またいま経営の理念の開発がぜひ必要だとお互いに共感。相対的価値、絶対
 的価値に対して普遍的価値の発見。そのために「愛」とは、「想い」とは、
 「神話」とはの話し合いを。

 26日(月)友人のテーブルコーディネータ教室でプロになる方々に講演。
 生活提案力を身につけることが売りになるよ、という話。27日(火)ジェ
 トロの方の訪問を受ける。これからの健康食品マーケティングについて。来
 年のの国際会議を魅力的にするためにない知恵を絞る。午後企業で「魅力の
 開発」社内教育セミナー。28(水)29(木)30(金)大阪でコンサル
 ティング仕事、コンセプト開発仕事、開発視点30のテーマ商品への落とし
 込みセッションの仕事。31日は60歳です。迷いから抜け出すという意味
 の、「蝉脱」という言葉が大好きです。

 <伝言メモ>
 ★「会津マーケティング車座塾」1泊2日の合宿 9月27,28日
   住宅、飲料、時計、食品などのマネージャーの方々が参加予定です。
   楽しく深い座にしたいと思っています。
   http://www.jorien.com/kurumaza.html
  
 ★「商品開発リーダー・エッセンシャル講座」
   9月18日(水)・19日(木)
   商品開発プログラムのたて方30時間コースのエッセンス。みなさんの
   課題解決にヒットしますよ。
   http://www.jorien.com/seminar-leader.html

 ★魅力研究会
   生活ディライト提案のヒントが満載。
   17回「魅力的生活提案と高感性商品開発−イタリアの文化的ビジネス
       スタイル・ライフスタイルから学ぶ」9月3日(火)
   http://www.jorien.com/seminar-miryoku17.html

   エコナの成功は健康の日常化、健康商品は「ハミガキ」に学べ
   18回「健康商品開発論−健康マーケティングPART3」9月17日(火)
   http://www.jorien.com/seminar-miryoku18.html
     
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・
 MATSUMOTO・MINERALのバックナンバーは以下のアドレスで
 ご覧になれます。http://www.jorien.com/mineral.html

 ■■■
 ■□■…第71号の内容……………………………………………………‥‥・・
 ■■■ Table of Contents

 ┛┛┛
 ┛┛┛  『製品・プロセスマトリックス』
 ┛┛┛  『快AND省エネ』
 ┛┛┛  『楽観主義』
 ┛┛┛  『設計開発力』
 ┛┛┛  『「和風」が新風』
 ┛┛┛   ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『製品・プロセスマトリックス』
   ★解  説
      変化を、製品の変化<安定的、ダイナミック>・プロセスの変化
     <安定的、ダイナミック>のマトリックスで考えてみると
     製品<安定>・プロセス<安定>=多量生産
     製品<安定>・プロセス<ダイナミック>=継続的改革
     製品<ダイナミック>・プロセス<安定>=マスカスタマイズ
     製品<ダイナミック>・プロセス<ダイナミック>=発明 
   ★ミネラル
      製品の革新と同時にプロセスの革新が必要です。両輪がダイナミ
     ックに動くことが発明を生み出します。    
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『快AND省エネ』
   ★解  説
      省エネを促進しつつ快適さを技術やシステムの開発。遠赤外線反
     射フィルムの省エネ効果や遠赤外線放射暖房の生理的効果。快適性
     追求が必ずしもエネルギー多消費にはつながらない。     
   ★ミネラル
      ANDで消費者が求めている相反する要求をまとめてみると面白
     いですよ。オールドANDニュー、こってりANDさっぱり、ハイ
     テクAND神秘、男AND女。いろいろな接続詞で考えてみては。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『楽観主義』
   ★解  説
      「悲観主義は気分であり、楽観主義は意思である」「楽観主義か
     ら生まれた雄弁は人の気持ちを和らげる」(アラン「幸福論」)
   ★ミネラル
      竹中平蔵大臣がいまの景気を慎重に楽観的に見ているというよう
     なことを言っていました。なかなかかな。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・                       

■『設計開発力』
   ★解  説
      設計開発力とはすなわち製造技術力であり、検査技術力である。
     その製造技術力を海外に託した時点で開発力が衰える。海外の製造
     流出を上回るスピードで国内工場に残せる新技術、商品を生み出す
     しかない。    
   ★ミネラル
      これからの日本を考えるときに、日本に残せる技術をどう開発す
     るかが重要なテーマですね。日本人は世界的に優れた商品感性を持
     っています。この商品感性を生かした開発も魅力的では。
       ・・・‥‥……………‥・・‥…………………‥‥・・

■『「和風」が新風』
   ★解  説
      ファッションの最先端で今また「和」が注目されている。はやり
     のフォークロアのひとつでありながら「超モダンなイメージ」も感
     じさせるのが、人気の原因らしい。
     クリスチャン・ディオールのショーでは、日本から駆けつけた「鬼
     太鼓座」の和太鼓が登場。「日本の太鼓は伝統的な魅力と未来的な
     エネルギーを感じさせた」ジョン・ガリアーノ(デザイナー)
     「オートクチュールは異文化をつなぎ、あらゆる決めつけを排除す
     る普遍的な精神に形を与えるべきだ」エマニュエル・ウンガロ
     とりわけ和風が注目されるのは、身近な日本のハイテク機器や日本
     のアニメなどが、非西欧では例外的未来性を感じさせるからだろう。
                         2002.2.? 朝日新聞 
   ★ミネラル
      日本人が考える「和」と海外から見る「和」が異なっています。
     スタティックな「和」より、ダイナミックな「和」の視点の方が面
     白くないですか。

 ■■■
 ■□■…「MATSUMOTO・MINERAL」とは……………‥‥・・
 ■■■
    数年前から新聞、雑誌、本、いろいろな人との話し合い、そして自分
   で考えたことで、いろいろ考えるときの私のマーケティング・ミネラル
   となっているメモです。出所など明記をしなければいけないものも入っ
   ていますが、あるものとないものが入っています。ご了解ください。
   原則として毎月2回(1日と15日)みなさんのメールに投げ込んで行
   きます。触ってみてください。

   <ご協力のお願い>
   MATSUMOTO・MINERALは現在4000人以上の方にお読
   みいただいています。ぜひいろいろな方にお読みいただきたいと思って
   います。みなさんの周りの方にご紹介ください。
              
・■■■………………………………………………………………………‥‥・・
 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第71号 (2002/8/30) (c) 1999 Japan Orientation
・・‥‥………………………………………………………………………‥‥・・
 ┛┛┛ 発行者    日本オリエンテーション 松本 勝英
 ┛┛┛ 問い合わせ  MailTo:webmaster@jorien.com
 ┛┛┛ 登録・削除  MailTo:mineral@jorien.com

前のミネラル 次のミネラル