配信日:2003年05月20日
第88号
5月15日(木)企業の考えている人4人(本当は論客と書きたいのです
が本人達が照れそうなので)が事務所に遊びに来ました。私の「貧乏人の焼
きそば」をつくって話題にしました。挽き肉とモヤシに、すり下ろしニンニ
クを入れた、しょうゆ味の焼きそばです。至って簡単な作り方です。みなさ
んはまあまあですよと言ってくれましたが、ホンネはどうなんでしょうか。
以前から昼時なり、夜なり、企業の方がお見えになったら、なにか手料理で
おもてなしが出来れば楽しいなと思っていました。15日はデビューでした。
話はたいへん弾み、メモも取らないのですが、話漬けになっていると脳の中
に話したことが刷り込まれてきます。これらの話がなにかの時にスパークし
て飛躍につながっているのではと思っています。これからもどしどしやりた
い。
現在、3つの仕事を通して、健康マーケティング開発コンサルティングの
事業を立ち上げたいと考えています。
第1は、健康ニーズを開発するために、各テーマ500人の消費者生の声を
もとにテーマ開発・コンセプト開発の「切り口開発」をしています。
すでに完成した「健康開発視点30」では、「体内の純化・浄化を実感させ
る、社会時間から自然時間へ、COHOという理想的生活、質感をとらえる
力を取り戻す、個島願望、ケアによるキュア、スクイーズ産業、減療生活、
自律・自立マーケット、Morning Up、エルダー1stインプレッ
ション、めぐらせる健康、快動」など30の切り口。(まだ在庫あります、
詳細は http://www.jorien.com/planning-kaihatsu30.html)
今年4月に完成した「女性ヘルスケア市場開発視点30」では「フェミニズ
ム、玉の汗、○○「式」、Self Orderブランケット、女性疲れ、シールド感
覚、チャームポイント復元・発見リバース(反転)、きれいな筋肉、速攻で
即効、カウンター・ヘルス、「気」質、じんぽかなど30の視点。おもしろ
い視点が30あぶり出されてきました。
(現在発売中。詳細は http://www.jorien.com/planning-kaihatsu30.html)
これらの視点ををもとに企業とのセッションを行い、来年には新商品が誕生
するようです。今後も、消費者の生の声をもとにした「開発視点30」を毎
年4回ほど、いろいろテーマを設定して、継続してやっていこうと思ってい
ます。
第2は、健康テーマの調査方法を開発しています。
新しい仮説提案が出来るよう、定性を定量化し分析できる、調査方法を開発
中です。商品企画者のクリエーションを刺激し、高感度商品企画者の育成に
も大変役立つと思っています。
第3は、企業の健康テーマ課題、健康テーマの開発、健康商品コンセプト開
発、アカディミック・マーケティングの展開などに関するコラボレーション
によるブレストを行っています。日本オリエンテーションの健康キーワード
を刺激としてスパークする「場」です。
いろいろな企業と健康をテーマにディスカッションをしていると楽しいです。
健康って不健康では。アイスクリームなどの嗜好品にとっての健康とは。自
動車と健康とは。ケミカルの健康法から物理学的健康法へ。アカデミックマ
ーケティングの上手な展開法。健康ソリューション開発。健康の因数分解。
健康とファッション。健康空間の開発。ポジティブヘルス。心と健康=健康
の心理学。ポスト健康とは。ポスト癒し。健康も雑貨になった。などなど話
題はつきません。
これらの仕事を等して、健康マーケティング開発コンサルティングの人材が
育ってきているのも楽しみです。7月2日に当社の樋口と私(松本)2人で
「健康商品開発の視点」というタイトルで、健康マーケティングセミナーを
行います。
日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
■『漸進主義はイノベーションの最大な敵』
★解 説
・無駄はだいじ。ものごとを創造する上で無駄ほどだいじなものは
ない。
・この世で一番難しいのは新しい考えを受け入れることでなく、古
い考え方を忘れること、捨てることだ。
・小さく捉えそして用途を開発することが、大きくなるポイント。
・失敗せよ、場数を踏む。
・試作品をすばやくつくれ、遊びを大切に、子供の初めての自転車
から学べ。
・すべては変わる、ただしいつどう変わるかはわからない、だから
実験を繰り返す
★ミネラル
無駄していますか、忘れることが出来ますか。失敗をおそれてい
ませんか。楽しんでいますか。今は新しいタマゴを生み出す時代で
す。
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■『クレオール化』
★解 説
グローバル化に対して「クレオール化」がだいじでは。クレオー
ルとは個々のアイデンティティーを認め合った上の「融通無碍な文
化融合」概念です。 020611読売新聞
★ミネラル
グローバル、ドメスティックに対して第3の視点が「クレオール」
です。「グローカル」に近い概念です。文化の融合が新しいモノを
生み出してきました。ラテンの陽気と日本の繊細性の融合、北欧の
静とアメリカの進歩感の融合。スターバックスはイタリアとアメリ
カの融合です。「融通無碍な文化融合」がこれからの「グローバル」
商品では。
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■『成功の条件』
★解 説
成功する映画の条件は70%の大衆性と30%の理想主義という
バランスが必要。
★ミネラル
成功はバランスです。人間のホンネとタテマエのバランス、美と
醜のバランス。どんなバランスが魅力なのかの発見は成功のポイン
トかも。
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■『日本の女性の変化』
★解 説
「代官山あたりでバラエティー番組のタレントそっくりな奇抜な
格好の少女達は急速に幼児化を目指す。その服装、メークと反比例
して、内面の老い込みはますます早い。それはテレビという機器が
表層においては若さと華やかさを模倣させ、深層においては人生の
すべての情報を映像と音によって疑似体験させるという矛盾した玉
手箱になっている。」写真家 藤原新也氏
★ミネラル
表面は若いが、本当は老いているのでは。表コードは若く、裏コ
ードは老いの組み合わせは成功しそうでは。だけど楽しくはないで
すね。
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■『男と女』
★解 説
男と女では買い物をする理由が違う。男はただ取引をしたいと思
い、女は関係をつくりあげることに関心がある。女性は仕事に喜び
と楽しさを求める。
オリンピックのほとんどの競技で男性は勝者と敗者を見届けるまで
テレビの前を離れようとはしない。女性は選手がどういう人か、ど
うやってオリンピックに出場できたか、そのためにどんな犠牲を払
ったかを知りたがる。女性は一体感を求めており、その渇望は女性
の心に深く根を下ろしている。
★ミネラル
女性は関係をつくりたがっている。開発のプロセスにどんなドラ
マ、努力、苦労、喜び、涙があったのか。関係づくりのための周辺
情報をどう発信するのか。ブランドにとって女性と商品がどんな「
関係」を作れるかがポイントでは。
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■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第88号 (2003/5/20) (c) 1999 Japan Orientation
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