1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第90号

配信日:2003年06月17日

第90号
『記憶』『セルフヘルプ市場』『これからの創造的産業とは』『涙と日本人』『時熟』


「開かないと」
いつも楽しく仕事生活をしたいなと思っていますが、なかなか楽しいことば
かりとは行きません。私は企業へよく「押し掛けディスカッション」に行き
ます。私にとっては他流試合みたいなもので、話している内に思いも掛けな
い発想がでて、たいへん得をした気持ちで帰ってくることがよくあります。
しかし時々、閉じた人に会ってしまって、こちらがボールを投げてもボール
が帰ってこない。焦って、また新しいボールを投げても、また投げても反応
なし。疲れて帰る帰り道は寂しさ一杯です。
開かないと情報も入ってこないし、アイディアも生まれてきません。意識し
て開く、キャッチボールをする、相手の話に冷水を差さない、楽しい会話が
アイディアの素では。

「私のメモノート」
私のポケットの中にコクヨのCampusノートがいつも入っています。仕
事の時も、遊びの時も必携ノートです。アイディア、情報、次にこうしなけ
れば、いろいろメモっているノートです。どんなことをメモっているかの公
開です。
*ベストチームを作るには。 *ソニーの「対話型マーケティング」。 
* 本『「美味い」とは何か』 恒文社。 *デジタルメディアが、われわれ
の生活の中に増殖している。これからのメディア社会を分析。 *「ポスト
癒し」開発、癒しから元気へ。まだマーケットが見えない。 *人間中心の
商品開発プロセスとは。 *女性向けOTC好調「ハイチオールC」エスエ
ス製薬一割増。
* トヨタ商品企画部門へアプローチしたいな。 * ISO13407チェ
ック。 * ポストマズロー、ネオマズローのメモを。 * ワクワク・ドキ
ドキ研究会を。 * 商品開発カウンセリング→商品開発コンソルジェ、マ
ーケテイング・メンター。 * 「これからの暮らし」研究に「暮らしの手
帳」編集長を。新しい暮らし提案」を。 * 正しい健康から、もっと自由
な健康へ。 * 高齢化→図書館へ→出版業の衰退。
* 温暖化→雷、蚊によるマラリア、東南アジアフーズ。 * KW;「生き
生きとしたむき出しの「野生の地」」。 * 健康思想・哲学を学ぶ、東洋
的健康観、西洋的健康観、日本的健康観、世界の健康観。
* 商品開発演習塾をやろう;ポジショニング分析、調査設計、商品コンセ
プト開発、新視点開発塾。 * どんなチームに、鬼警部アイアンサイドチ
ーム、弁護士プレストンチーム、7人の侍チーム。 * 元気テーマを、元
気がない、元気が欲しい、元気デース。 * 団塊テーマ?昭和の夢が元気
を与える、駄菓子屋博物館。 

* 山極寿一;社会の発展と文化性、分配することは快楽、サルは、個体で
食べる、セックスは公。人間はみんなで食べる、セックスは隠れて、そこに
文化が生まれる。サルと人間との比較によって文化の視点開発ができないか。
* 老成しない十分条件;子供である、未熟であり続けること。 * 老いを
破壊する;老いを破壊するには「わからないことをわからないと認める感受
性」。 * 頭と体のバランス、アンバランス、を考えてみよう。
* 人間は劣等生だから発展してきた。 * 味覚の進化;腐ったものへ、病
気なもの(ファグラなどの病のもの)。 * 「生」、「気」のある食品とは。
* 未熟と成熟との入れこ構造。 * 味は集団のアイデンティティになる、
共同体の区別に。 * 発信;一般メール、テーマメール、テコの会など、風、
ミネラルなど
セミナー案内2ヶ月前発送、40日前に特別案内、1ヶ月前に追加案内
* 変化、朝食の変化、欠食から充実朝食へ(団塊世代は)。 * ウィール
スの神秘。* 教えて欲しいと思う人には教えられるが、教えて欲しくない人
には教えられない。
* アカディミック・データー・マーケテイング。 * 情報を驚き、サプライ
ズへ、が情報価値。 * ヨコの会、タテの会、ナナメの会を作ろう。 
* 60歳になってからの仕事は、みんなが集まれる「場」を作ること
* 内観法、買っている私をみているもう一人の私がいる。 * 新視点開発、
新しい「タマゴ」を生み出す会。 * 自己実現の時代;自己実現研究会。 
* 「健康・美・快」を切り軸に。 * 変化をとらえるマインド開発。 
*社内 PCの課題、プリントアウトのスピード、サーバーと端末のあり方、
サーバーのセーブ機能(サーバーのHDを2つ)。 * 企画書、セミナー案
内のフォーマットを依頼しよう。 * 気づき、手書き文字が気になる(町の
掲示板の)、印刷文字より手書き文字の方がインパクトがある。

こんな「ごちゃごちゃ」が私の発想原点です。                    
             日本オリエンテーション 主宰 松本勝英

■『記憶』
★解  説
 脳が記憶していることより、身体が記憶している方が、記憶力が
 高いのではないか。 
★ミネラル
 体は脳よりすごいのかも。養老猛さんが、体の動きが個性を創る
 と言っていました。動かしていますか。なにかを創る動きが大切で
 は。6月1日の休みに印刷会社でデザインを仕事にしている人の自
 宅の和紙工房で、和紙を創ってきました。愉快な体の動きでした。 
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■『セルフヘルプ市場』
★解  説
 するための考え方や方法論を提供するジャンル。「チーズはどこ
 へ消えた」は有名。米国のセルフヘルプ市場は日常化し、若い世代
 が支えている。先の見えない世界に生きているからこそ、セルフヘ
 ルプ本が求められている。セルフヘルプには1.課題に立ち向かうた
 めの考え方や効果的な手法を、先人の知恵から学べる2.悩んでいる
 のは自分だけではないと認識でき、孤独感を和らげる3.自分も行動
 しようと思う前向きなメンタリティーを作れる4.人生を自分がコン
 トロールしているという実感が得られる、という効能がある
    日経エンターテイメント前編集長品田英雄 日経MJ020827     
★ミネラル
 人生をどう作るか、難しい悩みです。本を読んでいて解決できる
 ことではなく、行動を起こさないと。おもしろいNPOと出会いた
 いですね。
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■『これからの創造的産業とは』
★解  説
 いままでの創造性とは、何らかの目的に対する手段としての創造
 性。これからは、手段に対して目的こそが重要で、社会のいろいろ
 な人々が求める目的、こういうことを実現したい、自分はこうあり
 たいという自己実現を、可能にするような産業がこれからの創造的
 産業では。この新しい産業は企業の集合ではなく、人々が住み集う
 現実的な場所だ。人々の多次元的な相互作用を統合する場所として
 は、ローカルな地域社会がむしろ重要では。
★ミネラル
 目的を創造しよう。こうありたいとの葛藤が歴史であり、文学だっ
 たのでは。庶民史的発想がこれからの創造的産業には必要では。
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■『涙と日本人』
★解  説
 泣くことはストレス解消に役立つ。涙を流すことによりタンパク
 質のエキスを体外に排出することによりストレスが解消される。ア
 リストテレスのカタルシス論では、ギリシャ悲劇の恐ろしいい悲劇
 を見ることによって観客の心の中にカタルシス現象が起きる。心の
 中に鬱積している恐怖と同情の気持ちを外部に開放することで、一
 種の快感が生じる。涙を流して泣くことでカタルシスによる快感の
 獲得が可能になる。涙を流すことで自分の気持ちを浄化する。近松
 門左衛門の心中物も同じでは。高田屋嘉兵衛がロシアと交渉が出来
 たのも「曾根崎心中」を読んでいたからでは。
                   山折哲雄 日経新聞020811  
★ミネラル
 涙の役割ってすごいのですね。目薬の存在が小さくなりました。
 カタルシスとは外に出すということです。外に出して浄化をする、
 そんな時代です。カタルシス、浄化はおもしろい今日的テーマでは。
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■『時熟』
★解  説
  情報の速度こそが絶対の価値となっている現代では、<私>成熟
 していく存在であるよりは、瞬間的な反応マシン、つまり、情報が
 入り込んで流れ出ていく1結節点にすぎない存在になっていくよう
 に感じられる。ハイデッガーは時間の本質を<時熟>、時間制の成
 熟としてとらえた。逡巡すること、反省すること、あるいは熟考、
 熟練などは、情報のインプットに対して、きわめて膨大で無駄に思
 われるタイムラグの後に初めてアウトプットが生じるたぐいの営み
 である。時間がかかる、時間の遅延があることを、すべて<タイム
 ラグ>として否定的にとらえたり、スピーディであることが<豊か
 さ>を保証すると考えるならば、それは根本的な錯誤では。無駄な
 時間を省いて、残った時間で豊かな生活を、と喧伝されながら、そ
 の残った時間もすべて、無駄な時間を省くという心性に汚染され、
 時塾を味わえないからだ。結局私たちの生活は、テンポ全体が単に
 あわただしく加速されているだけなのだ。
         「デジタルを哲学する」(PHP新書)黒崎政男
★ミネラル
  速さに対して深さが大切では。個の確立がないと情報に翻弄され
 た人生になってしまうのでは。逡巡し、反省し熟考しよう。無駄が
 文化を創ってきたのでは。今の日本は文化を生めないのでは。ゆっ

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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第90号 (2003/6/17) (c) 1999 Japan Orientation
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