１９７０年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

配信日：2004年08月17日

第118号
『ベンチャー成功の原則』『ドメイン！』『植物国家』『メールで割り勘』『女性の自立』

★来年の夏休み
疲れをとる夏休みから、明日への英気を養う夏休みに。
本を読んで、映画を見て、美術館を訪ねて、帰りにおいしいものを食
べて。自然にゆっくり包まれるのもいいですね。そんな夏休みにした
いですね。
来年は７月８月を休む夏休みにしたい。

★「せっかち」から「じっくり」へ
自称「せっかち」です。歩いているとき一緒の人を気にせず、先頭を
歩いています。よく見失われます。食事も早飯です。噛んで食べるよ
り飲み込んでいる感じです。お風呂も早風呂です。ドブーんと入って
洗わずすぐでる。家ではもう入ったのと怪しまれます。

本田宗一郎さんも家に帰り着くと、玄関から服を脱ぎだし、ドブーん
と入ってすぐでてくるという話を聞いたことがあります。お酒を飲む
のも早いほうです。人がまだ一杯目なのに、もう二杯目に入っています。

考えるとすぐ実行しないとイライラしてきます。やりたい、欲しいと
思うとじっとしていられません。性格なのでしょうか。血液型はＯ型
で、乙女座です。尿酸値は8?10の間で、痛風です。
「せっかち」の一つの原因は、間が持てないことです。間を自分で埋
めないといけないのではと、せかせかしてストレスになっています。

「せっかち」に年をとるのはまずい。
「せっかち」からゆっくりではおもしろくない、「じっくり」になろう。
時代の変化スピードに反抗して（反抗ではなくミートしているのでは）、
「じっくり」考える、「じっくり」食べる、「じっくり」話し合う、
「じっくり」酒を飲む、「じっくり」人と付き合う、そして「じっく
り」年をとる。
いま、Ｓ社のＴ部長が私の酒の師匠です。彼はじっくり食べて、おい
しくじっくり飲んでいます。学ばなければ。

★マイ・カレンダー
8月2日（月）3日（火）大阪、京都で、そして5日（木）東京で、
3つのプロジェクトが終了しました。一週間で3つのプロジェクトが
終了するのは今までになかったかもしれません。

2日は、事業コンセプト開発。時代・市場・生活価値観の変化を捉え、
自社の強さを生かした魅力市場の発見開発。魅力市場でナンバーワン
になるためのコンセプト開発。コンセプトに基づく商品アイディア、
売り方開発。それらの統合。

3日は毎年「魅力開発」プロジェクトを行っている企業の、3年目の
「魅力開発」プロジェクト。ナンバーワン企業として、新しいマーケ
ット開発と、ソリューションビジネス展開の2テーマについてまとめ
る。２つともおもしろい展開になるのでは。
3年前のプロジェクトの成果が具体的に商品になってきているので、
それらの結果にも大きな期待があります。

5日は、成熟市場をブレークする、次世代商品の開発にチャレンジ。
なかなかコンセプトに落ち切れず苦心惨憺。既存マーケットを明確に
し、次の市場の芽を発見してコンセプトを開発してみる、上方展開で
次世代の商品イメージを考える、いろいろチャレンジしたのですが、
差別化商品を打破できず。教訓として商品開発の知の組織化について
考えるところが多かった。
8月から2つのプロジェクトが始動。事業革新プロジェクトと商品開
発塾。ワクワクドキドキ仕事にしたいと思っています。

4日（水）急に事務所移転を考え、不動産会社の人と物件を見に行く。
駒込で月80万の家賃の、戸建て住宅を見る。目の保養になる。
企業のみなさんが話しに来られる空間とコンパクトな事務所にしたい
と考えています。

5日夜「だべる会」テーマは「驚きの魅力を開発する」
人間は「驚き」を求めている、しかし驚きはすぐ当たり前になってし
まう。ただ驚くだけでは魅力にはならない。既存の価値観に対して、
新しい価値観の提案が驚きにつながる。当たり前をつづけることも
「驚き」になる。
当日のメモが起きています。必要な方は、お問い合わせください。
MailTo:webmaster@jorien.com
メモで見ても、その時のディスカッションの臨場感は伝わりません。
興味ある方はぜひお出で下さい。原則毎月第1木曜日、18時30分、
日本オリエンテーション事務所です。

6日（金）新規テーマ開発のカウンセリング。毎回2時間計7回のカ
ウンセリングで、企業の担当者とディスカッションしながらテーマを
発見していくものです。変化のキーワード、視点発見、技術の動向、
ターゲット、売場などを話し合いながらテーマに落としていく仕事で
す。
夜は15年前にセミナーに参加いただいた企業の方がお出でになり、持
参のつまみとビールで話し合い。15年前の話から、成功、失敗原因の
解剖、これからの商品開発組織の活性化の話で盛り上がる。懐かしく
て、これから的で、気軽に話ができることは楽しいことです。

7日（土）みんなで情報の大掃除。デジタル情報の整理、紙書類の破
棄、年に3回ぐらいやらないと、死んだ情報で満杯になってしまいます。

8日（日）から15日（日）まで夏休み。私は事務所で一人悠々仕事。

　　　　　　　　　　　　日本オリエンテーション 主宰 松本勝英

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■『ベンチャー成功の原則』
★解　　説
　・ひとつの技術を徹底的に深掘
　・組立量産品をさける
　・創業時の成功率は市場の大きさに反比例　
　・量売れるものより高く売れるもの
　・社内にない資源は積極的に外部を活用

★ミネラル
　　これから成功するためのマーケットの捉え方の原則では。
　独自性、強さ開発、ニッチ開発、高付加価値づくり、ネットづくり。

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■『ドメイン！』
★解　　説
　　ジャニーズ事務所が繰り出す“商品”には時代を超えた一貫し
　たドメインがある。プラットホームは「美少年」。　
　フォーリーブス、郷ひろみ、たのきんトリオ、光GENNJI、SMAP、
　KinKi-Kids
　「美少年」をソフトウェアのプラットホームとするなら、ワルガ
　キやお笑いなどの、時代の要求にあったアプリケーションを織り
　まぜた製品戦略が成功理由では。
　
★ミネラル
　　ドメインはより深く、より強く、アプリケーションは時代を捉
　えてが成功ポイント。本質と変化のハイブリッド化ではないでし
　ょうか。
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■『植物国家』
★解　　説
　　江戸時代の日本が植物資源を効率的に利用し、生活用品やエネ
　ルギーの源をほとんど植物製品に頼っていた時代を「植物国家」
　という。

★ミネラル
　　「江戸時代」は「植物国家」なのだ。
　感情で判断してはいけないけれど「プラスチック国家」より「植
　物国家」の方が何となく魅力的では。
　これからの「植物国家」像とは。
　どんな国家像が描けるのか興味津々です。
　8月16日（月）の日経新聞に、車部品 植物素材を倍増 の記事が
　ありました。
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■『メールで割り勘』
★解　　説
　　電子メールによる送金サービスを使い、送金と受け取りが出来
　ることによって「メールで割り勘」が出来る。アメリカ　ペイパ
　ル社。個人化の送金がプライバシーを守りつつ簡単に出来る。ア
　メリカでは銀行口座、クレジットカードに次ぎ「第３の決算手段」
　として定着しつつあるようです。

★ミネラル
　　大変便利な仕組みですが、便利な仕組みが生まれると、それを
　悪用？する人たちも生まれてきます。ネットでペイパル社を見て
　みると3000件以上の情報が掲載されています。便利が悪用される
　社会は困ったことです。
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■『女性の自立』
★解　　説
　　女性の自立、生き方が問おうとしていることは、自由で楽しい、
　自分の選択を通せる社会と考えるのか、頼りになる人間関係が乏
　しい、空々漠々たる世の中と捉えるのか、自分の意志が問われる
　ことになる。
　従来女性の自立といえば経済的自立が問われたが、これからは自
　分の主観が主張できる、主観的自立が問われる。自分の意見、好
　みがはっきり持てるかどうかが大事になる。
　　　　　　　　堺屋太一「2004年女性・家族」日経新聞2004.1.5

★ミネラル
　　主観的自立という言葉に共感。女性だけではなく男性にとって
　も大事なことでは。しかし多神教的東洋的な主観自立と、一神教
　的西洋的な主観自立とは相当異なるのでは。私は東洋的な主観自
　立に共感します。

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　■□■　「MATSUMOTO・MINERAL」
　■■■　第118号 （2004/8/17）　(c) 1999 Japan Orientation
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