1970年から、新商品開発・マーケティングの人材育成のセミナー・コンサルティングと新商品開発戦略、新商品開発システム革新の仕事を続けています。

日本オリエンテーションは、マーケティングをR&Dする事務所です。
考えるヒント:メルマガ「マツモトミネラル」

マツモトミネラル第122号

配信日:2004年10月20日

第122号
『経営マインド』『ミレニアム』『日本の色』『新しい循環連鎖を』『情報が情報を呼ぶ』

★こんな4人でアフリカ ケニアへ
10月1日から16日まで、今回でケニア13回目の子ども研究者Kさん、
独自の調査手法で生活の襞を発見しているリサーチャーで友人のHさん、
そして私(松本)の3人に、もう一人福岡の女性Hさんの合計4人。
福岡のHさんは20才の時にアフリカに行って、サファリ中に事故に遭い、
半身不随になって10年、ぜひまたアフリカの大地に立ちたいと奮起し、
10年間のリハビリ生活で精神力、体力を高めて、ケニアにチャレンジ、
同行。
17時間の飛行機旅は大変だったと思いますが、楽しそうでした。
それまで行きたいケニアの魅力とは。
途中10年前の事故時の同時刻に、Rebornのお祝いをしました。
こうして人は強くなっていくのでは。

★ケニアの魅力は 
ナイロビ(ケニアの首都)、マサイマラ(サファリ)、ンゲタ村(ウ
ルルン滞在)、ナクル湖(フラミンゴ)、アンボサリ(キリマンジェ
ロ)モンバサ(ケニア第2の都会)で、いろいろな人たちとお会いし
ました。
ロッジの従業員、市場で売り買いしている人々、訪ねた小学校の生徒・
先生、ナイロビ、モンバサの都市生活者、ンゲタ村のルオ族の人々、
そして世界からのツーリスト。

覚えたてのスワヒリ語で話をすると、怖そうな顔の人も、全ての人が
ニコニコ顔になり、彼ら特有の高い声の笑いが大変印象的でした。
温かいコミュニケーション力です。
悪い人はいなくて、みんないい人ばかりではないかと感じてしまうほ
どでした。
私にとってケニアの一番の魅力は「ひと」でした。

★アフリカの自然
マサイマラ、ナクル、アンボサリそしてンゲタ村でアフリカの自然に
触れました。
自然のあり方が日本とは大違いです。
自然に人間が包まれるアフリカと、人間が自然を取り込む日本。
自然に包まれるとは生命観を感じるとともに、厳しさも感じます。

群を追われた傷ついた雄ライオン。狩りが出来ないのでおこぼれで生
活です。
ライオン夫婦のセックス。豹が餌を木の上に上げて寝ている姿。ライ
オン家族、キリンの家族、カバの家族、サイの家族、いぼイノシシの
家族。
ハイエナ、ジャッカル、禿げタカが食べ残しの餌をあさっている姿。
タンザニヤに大移動するヌーの大群。
みんな目の前の光景です。

どの動物が幸せで、どの動物が幸せでないとは言えない、自然のまま
とはどの動物にとっても平等なのでは。

鳥の種類の豊富さにびっくりしました。 聞こえた鳴き声は、ピー、
ピーピピ、チュチュ、ピピピ、チュチュピュチュチュ、ピチュチュ、
ピッピュ、ピッピチュ、キキー、チリチリ、ピュロリピュロリ、キャ
ーなど正確には聞き取れませんがすごかったです。

今回の大目的である、日の出、日没は、毎日毎日見ていました。
誕生と、死を感じました。期待していたドドーッという音は聞こえま
せんでしたが、日本で見るより大きく、地平線の中で感動しました。
朝焼け、夕焼けは地平線全体を赤く染めて絶景でした。

★ンゲタ村ウルルン滞在
ルオ族のンゲタ村に2泊のウルルン滞在をしました。
電気、水道、電話がなく農耕で生活している村で、ヴィクトリア湖の
湖畔でテラピアなどの魚も豊富な村でした。
食事はトウモロコシの粉を練って、手で魚、鳥肉を挟んで食べる料理
です。
木陰で気持ちよい風もごちそうでした。
トイレは野っ原のどこでもOKで、大が2回出来たことが成果でした。
電気のない夜中の2時は静寂神秘でした。

★生活への興味
私のもう1つの興味はケニアの人たちの生活でした。
シマウマのようなお尻をしている女性のパンツのサイズは。
なぜビールは半分しかついでくれないのか。
どんな靴を履いているのか。
ブルガを着ている女性の化粧は、特に魅力的な目のアイメイクは。
食事の手の使い方は。
買い物の値切り方は。

ケニアの人は自分の部族語、スワヒリ語、英語の3つがしゃべれるの
が普通です。スゴイですよ。
国語としてのスワヒリ語でよく使われている言葉は、Jambo(こんにち
は)、Habarigani(ご機嫌いかがですか)、Hakunamatata(問題あり
ません)、Sawasawa(結構です)、Porepore(ゆっくり)などの、
ゆったり語が中心でした。

自動車のエンジンの音を切ったときの、草原の風の音が最高でした。
近日中に「アフリカ土産話」の場を考えています。ご期待を。
            日本オリエンテーション 主宰 松本勝英
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■『経営マインド』
★解  説
  自由な発想をもつ素人が、常に不安感と飢餓感を抱きながら経営
 したことが成功につながった。勝ち気で陽気、ある程度欲張りで決
 して悲観しないこと。これまでのような考え方ではなく、将来の産
 業像に関する仮説をまず提示し、実現の可能性を追及する発想が求
 められる。
★ミネラル
  明るすぎても、暗すぎても、強気すぎても、弱気すぎても何事も
 上手くいかないのでは。程々にプラス適当なストレッチを加えるこ
 とがポイントでは。
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■『ミレニアム』
★解  説
  世間ではミレニアムと騒いでいますが「たぶん、それってね、男
 の人の考えじゃないかと思うんです。男と女って一日の時間が違う
 んでしょ。男は24時間で生きていますけど、女は25時間で。だから
 なにかずれていると思う。人によっても時間の過ぎ方は違いますし
 ね。マイナー志向なものですから、むしろ、そうしたムードからこ
 ぼれ落ちるものを言葉にしたい、そんな気持ちですね。」
            中島みゆき 1999.10.25 朝日新聞夕刊
 
★ミネラル
  「ムードからこぼれ落ちたモノに私も興味があります。こぼれ落ち
 たモノ、コト発見隊を作りたいですね。
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■『日本の色』
★解  説
  紅梅色-こうばいいろ 桜色-さくらいろ 石竹色-せきちくいろ
 鴇色-ときいろ 桃花色-ももいろ 洗朱-あらいしゅ 珊瑚色-
 さんごいろ 浅緋-うすあけ 薔薇色-ばらいろ 薄紅-うすべに
 灰桜-はいざくら 紅色-べにいろ 蘇枋色-すおういろ 薄蘇枋
 -うすすおう 唐紅花-からくれない 緋色-ひいろ 猩々緋-し
 ょうじょうひ 深緋-こきひ 茜色-あかねいろ 臙脂色-えんじ
 いろ 緋褪色-ひざめいろ 小豆色-あずきいろ 滅赤-けしあか
 朱色-しゅいろ 柿色-かきいろ 人参色-にんじんいろ 膚色-
 はだいろ 杏色-あんずいろ 橙色-だいだいいろ 黄丹-おうに
 蜜柑茶-みかんちゃ 飴色-あめいろ

★ミネラル
  日本の色のほんの一部です。繊細と多様な表現、これが「和」の
 魅力ではないでしょうか。
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■『新しい循環連鎖を』
★解  説
  異なる産業間の連鎖、企業間同盟を。
 例えばビール工場からでる高蛋白の絞りかすを養殖漁業の餌に利用、
 つまり新しいコンビナートを作り、産業廃棄物ゼロの連鎖を作れば
 コスト競争力は、けた違いに高まり、全体としてのコストを回避す
 ることが可能になる。               内橋克人氏

★ミネラル
  一企業の発想から環境連合をどう作るかがこれからのテーマでは。
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■『情報が情報を呼ぶ』
★解  説
  情報は孤立していない、情報はひとりではいられない、情報は行
 く先をもっている。
 心地よいテイストを感じさせる電子的編集技術、情報家電は「電子
 の心地」の開発、01を「炊きたて」というテイストに高める。
 人間の知的判断には必ずや感情と行為が伴っている、意味の拡張、
 「ふくらみ」はコンピューターにはできない。

★ミネラル
  これからは、ヒューマンな電子編集がおもしろい。

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 ■□■ 「MATSUMOTO・MINERAL」
 ■■■ 第122号 (2004/10/20) (c) 1999 Japan Orientation
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