配信日:2009年04月21日
第234号
4月21日(火)
自然に接し、自然のエネルギーをもらう、いい季節です。
■『世界経済は戻らない』
★気づき
世界この先 中高年、中産階級の人たちの不安が課題。失業の経験は激しい心理的苦痛を伴い、アルコールがらみの犯罪や離婚と言った社会問題を生む。
金融資本に過度に依存しない経済システムが見つけられることを願っている。
世界経済は戻らない。回復という言葉を使う時に、病気が治って元の状態に戻ることを想像するが、しかし世界経済は元いた場所に戻らない。金融当局、銀行、格付け機関などの「大きな政府」に取って代わったのは「大きな金融」だった。
新自由主義者が唱えたような競争市場は元々存在しなかった。国家の支配が復活しているのではなく、むしろ権力が「私」から「公」へとシフトしていると見るべきだ。
英ロンドン・スクール・エコノミックス教授 リチャード・セネット氏
日経新聞2009.1.4
★コメント
格差を生み出す、市場原理主義の時代は終わるのか。「共生経済」が生まれるにはどのようなプロセスが必要なのか。「自覚的企業」「自覚的消費者」の誕生、拡大が絶対条件では。
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■『「成長第一」から「安全第一」米ゼネラル・エレクトリック』
★気づき
「販売が百万台減っても利益のでる体質」トヨタ自動車。自動車産業は自動車ローンと一体。
電力、水、空気。いずれも人びとの生活に欠かせない。先進国では当たり前のインフラを整える事業は爆発的な成長をもたらさないが、需要は確実に存在する。
日経新聞2009.1.4
★コメント
生活、企業の根っこの張り方が大事な時代です。
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■『じり貧とどか貧』
★気づき
じり貧とどか貧 「じり貧を避けんとして、どか貧にならぬよう」。
対米開戦前に天皇に意見を求められた米内光政元首相が絞り出した有名なコメント。古い話だが、百年に一度の経済危機に見舞われた今日の日本にも通じる深い意味合いを持つ。教訓は二つある。一つは追いつめられる前に手を打つべきこと。もう一つは、じり貧だからと言って冷静さを失ってはいけないこと。戦前の指導部が選んだのは「清水の舞台から飛び降りる」(東条英機元首相)覚悟の決断。
浮足立った人々には効果とリスクを見極める余裕は消えていた。同じことを繰り返してほしくない。
日経新聞2009.1.28「波」
★コメント
一喜一憂しない。変化の流れを感じ、信じる、整合性があるか、矛盾が生じていないかを見る冷静さが必要です。今回の衆議院選挙も「どか貧」にならないような選択が必要です。
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■『不況超えた「超合理主義」』
★気づき
居酒屋で仲間と飲みながら「とりあえずビール」という定番が崩れ始めている。
「いまの若者は一杯目から自分の好きなカクテルや果実酒を注文している」と、渡辺美樹ワタミ社長は目を丸くする。まず腹にたまるものをと、焼きおにぎりやラーメンをいきなり頼む若者が増えているという。
マーケティング会社、インフィニティの牛窪恵代表取締役は「不況下で育ち、超合理主義な感覚を身につけただけ」と分析する。「外す」こと、すなわち失敗やがっかりすることを極端に嫌うのが特徴。
想定を超える超合理主義世代を取り込むには、価値観を共有する同世代の感性が必要になる。
西日本旅客鉄道が若手社員のアイデアで大阪駅に開いた「1回300円」の化粧室が若者に支持されている。夕方、23の椅子は会社帰りの女性で満杯だ。企業が提供する無料の化粧品、ドライヤー、喫煙室、着替え部屋に清潔なトイレ。週末は1日240人が利用する。
日経新聞2008.3.26
★コメント
超合理主義という穴倉に入らないようにしないと、新しい概念が生まれない。
初めての地方に行くと、食事をする店を探すのに一苦労します。つまらない店に入ってしまうか、おもしろく、感動する店に入るか、当たり外れがありますが、そこから新しい発見が生まれます。
出張時コンビニのおにぎりで済ませる若者がもしいれば、困ったことです。
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■『かすかな光へ 谷川俊太郎』
★気づき
あかんぼは歯のない口でなめる やわらかい小さな手でさわる なめることさわることのうちに すでに学びがひそんでいて あかんぼは嬉しそうに笑っている
言葉より先に文字よりも前に 波立つ心にささやかな何故?が芽ばえる
何故どうしての木は枝葉を茂らせ 花を咲かせ四方八方根を張って 決して枯れずに実りを待つ
こどもは意味なく駆け出して つまずきころび泣きわめく にじむ血の誰のせいにもできぬ痛みにすでに学びがかくれていて 子どもはけろりと泣きやんでいる
私たちは知りたがる動物だ たとえ理由は何ひとつなくても 何の役にも立たなくても知りたがり どこまでも闇を手探りし問いつづけ かすかな光へと歩む道の疲れを喜びにかえる
老人は五感のもたらす喜怒哀楽に学んできた 際限のない言葉の列に学んできた
変幻する万象に学んできた そしていま自分の無知に学んでいる 世界とおのが心の限りない広さ深さを
朝日新聞2009.1.1
★コメント
ささやかな、なぜを取り戻そう。死ぬまでずーっと学ぶ心を失わないように。自戒の年です。
日本オリエンテーション主宰 松本勝英
【マイカレンダー】2009年4月7日(火)〜4月20日(月)
不活発なマイカレンダーです。事務所仕事が多すぎて退屈でした。
7日(火)企業の人たちと会食。新宿「雪園」その後ゴールデン街「グレー」へ。久方ぶりです。
8日(水)企業へ。商品を試食しながら、切り口のディスカッション。面白い「場」になりました。
9日(木)マーケティングだべる会。「限定」をテーマに。ポスト・マスマーケティングにおける「限定」。売れたら終わり、それ以上作らない。これからのマーケティングでは。
10日(金)コンサルティング。NB商品のサクセスモデル作り。
12日(火)太極拳入門。見くびっていたが、体の動かし方についていけず、これからが心配。
13日(水)企業の人が来社。サービスコンセプトについて。
「女性マーケティングだべる会」を事務所で開催。隣の部屋から女性の楽しい声が聞こえてきました。私は男性でしたので不参加。
15日(金)社内教育。商品コンセプトづくり基本レクチャー。続いて、ワークショップを2回行う予定です。
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■□■「MATSUMOTO・MINERAL」
■■■ 第234号(2009/4/21) (c) 1999Japan Orientation
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